2010/06/30
シフォンケーキを追求する男

愛される会社会報誌『レイマックプレス 』の第22号をリリースしています。
今回の経営者インタビューでは、シフォンケーキで有名な「フレイバー」の岩田社長にインタビューしています。その内容を、少しだけご紹介致します。
(前略)
―経営で上手くいったことは何ですか?
ブランド政策は上手くいったと思います。良い商品を長年作り、売り続けてきたことと、商品のイメージを高めるために良い売り場を選択してきたこと、これら に関しては非常に上手くやってこれたと思います。これによって商品のイメージや商品価値というものを高く維持できています。ただ、このブランド力が利益に 結びついているかというと、なかなか難しいんですけどね。規模もされほど大きくなくて、もっと良いやり方があるのではないか、といつも思っています。実 は、こだわればこだわるほど難しい部分があって、「他では売っていないものを売りたい」とか、「材料にこだわって本当に美味しいものを作りたい」と考えて いくと、一般的に売れるモノとは少し違ってきてしまうんですね。でも売らないと商売にならない。このバランスをとっていくのが難しいところです。
―作り手としての視点と経営者としての視点とのバランスですね。
お客様のニーズに合わせて売れるモノを作っていないということもありますね。要するに、売れるモノを作れば売れるんです。当社が作っているのは、アメリカ のホームメイドのお菓子です。でも洋菓子といえば、フランスであったり、ドイツなんです。アメリカのお菓子といってもピンときませんよね。パティシエが 作っていますといえば美味しそうな感じがしますが、ウチのはホームメイドなんです。神戸で作っていますといえば何となく美味しそうですが、ウチは名古屋で す。これらはすべてイメージなんですね。イメージでなんとなく美味しそうに感じたりそうでなかったりする。そういう意味では当社のアメリカのホームメイド のお菓子というのはイメージ的にハンディがあるのかもしれません。でも、食べたらすごくおいしい。一度食べたら、もう一度食べたくなるお菓子なんです。し かもウチにしかない商品なので、必ずウチで買って頂ける。お客様とのこういう関係を増やしていきたいと思い、こだわってやり続けています。
(以下略)
フレイバーのシフォンケーキはとても美味しく、以前から良く食べていました。このインタビューを機にまた食べたくなって、買ってきました。
これで2000円

アイスクリームのっけて
しあわせなひと時でした。
名古屋髙島屋など百貨店でお求め頂けます。
誠実でソフトな物腰のフレイバー岩田社長。私の記事を褒めて頂きました。ありがとうございます!
2010/06/26
ユニチャームの2ブランド戦略

紙おむつの巨人、ユニチャームの業績が好調のようです(2010年6月22日付け日経新聞より)。
6月21日の株価終値が、上場以来始めて10,000円の大台に乗せたそうです。売上、利益とも好調で、2011年3月期は連結売上高3930億(前期比10%増)、営業利益は480億(7%増)を見込むのだとか。すごいです。
ユニチャームは、
・子供用紙おむつ
・大人用紙おむつ
・生理用品
・マスク
でシェア1位。花王もP&Gもこの分野では後塵を拝すのです。ユニチャームの強みは、主力商品「ムーニー」を支える低価格商品「マミーポコ」という名脇役を有すること。
ライバル社が低価格商品を投入してくる中、当然「ムーニー」にも値下げ圧力がかかる。しかし機能を絞り込んで業界随一の低価格を実現した「マミーポコ」を投入することで、「ムーニー」の値崩れを回避できる。
また、「マミーポコ」は消費者を「ムーニー」へ導く入り口商品という役目も担っているのだとか。この2ブランドによる棲み分けが、とても上手く機能しているんですね。
この2ブランド戦略、他業界でもみられます。
・ファーストリテイリングは、「ユニクロ」の下に低価格業態の「ジーユー」を作った
・トヨタは「トヨタ」の上に高級車業態「レクサス」を作った
・ビール業界は、基幹商品の上に、高価格のブランドを投入している
(サッポロ黒ラベル+エビスビール、サントリーモルツ+プレミアムモルツ)
などなど・・。
①既存商品の価格維持のために、低価格商品をラインナップする。
②低位商品をきかっけに、上位商品へユーザーを導く・・。
③結果、全体的なシェアを高める
中小の会社でも参考にしたいですね。

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2010/06/21
仕事の壁は乗り越えるな。

作詞家の秋元康さんに、経済評論家の勝間和代さんがインタビューするNHKの番組(再放送)を偶然見ました。秋元さんの人生や仕事に対する考え方が胸にグサリと突き刺さるほどに鋭く、時間を忘れて見入ってしまいました。
秋元さんの発言内容を少しご紹介しますと、
①予定調和を外す
皆が「こっちだろう」と思う方向をあえて外すと、面白いものができる。アイドルのポスターはニッコリ笑顔が普通だったが、小泉今日子を売り出したときは、 本人の頭蓋骨レントゲン写真を使ったという。「頑張ればできる」という予定調和的な勝間本の打開策として、「勝間さんのゴルフ本」を提案していたのが可笑 しかった。
②仕事の壁は乗り越えるな
壁は乗り越えられないから壁なのだ。乗り越えられるのは塀である。壁に当たったときは、左右にズレて、どこかに抜けられるすき間や穴がないか探すという。 勝間さんが、「目標を設定し、乗り越えよ」というタイプの人なので、その対比が面白い。秋元さんはいい意味で肩の力が抜けている。
③プレゼンの極意
クリエイターなどが、「大衆はこのように思っています」と言うことがあるが、自分もその大衆の一人だということを忘れている。自分が買わないものは、大衆 も買わない。また、説得ではなく、納得させなければプレゼンは通らない。「北風と太陽」で言えば、太陽であるべき。無理やりではなく、自然にコートを脱ぎ たくなるような。
④プレゼンを通すためには
実績を積み上げるしか方法はない。実績とは、会議の議事録を上手くまとめてくれたとか、そういう些細なことでも良い。誰かが自分の実績を他の人に語ってくれて初めて、実績は実績となる。自分で言ってるだけでは弱い。
⑤人間関係にコツはない
人間関係を構築するためのコツやテクニックなど意味はない。いかに信頼されるかだけ。そのためには、とにかくブレないこと。同じスタンスで自分の仕事を繰り返す。継続。これしか信頼を得る方法などない。
⑥失敗しても、ポジティブにいること
成功は、1%の才能と、1%の努力と、98%の運である。大半が運で決まるとすれば、失敗しても自分を責めることはない。「今回は運が悪くダメだったが、次はオレの番だ」と思える人が、成功する。自分は運がいいと思おう。
⑦人脈
人脈は、パーティでは生まれない。そういう場で名刺交換した人と仕事をしようと思わない。秋元さんも人見知りだそうだ。「仕事というのは、机の上で生まれ るものだ」。パーティでは生まれない。企画を机の上で考え、それを色んな人に話す、つぶやく、無駄話をする。そうすると仕事が生まれる。仕事が人脈を作る のだ。
⑧夢は語らなければ始まらない
不言実行でやる方法もあるが、語ることで夢や目標は実現すると思っている。どんどん雑談し、自分の夢ややりたいことを語ろう。
「論理&効率化&頑張る」の勝間さんに対し、「僕は怠け者だから」と笑う秋元さんのリラックスしたスタンスがとてもカッコイイ。
実績の偉大さはここで紹介するまでもない天才・秋元さんの、「能力は誰しも同じ」という言葉は、にわかには信じられない。
しかし、なんだかとても温かくて、とてつもないエネルギーをもらった気がしました。
2010/06/17
【財務をテーマに勉強会を開催します】8月18日(水)19時 ウインクあいちにて
第9回の勉強会を下記の通り開催いたします。
どなたでも参加できますの、お気軽にお申込みください。
日時:2010年8月18日(水)19:00~20:45(18:30受付)
場所:愛知県産業労働センター ウインクあいち
1004会議室 名古屋市中村区名駅4-4-38
料金:2000円(税込み)、但し愛P会員は割引または無料
テーマ:「簡単!誰でも分かる財務脳トレーニング」
経営者・起業家はもちろんこれからのビジネスパーソンに必須のスキルである『財務(ファイナンス)』について、初心者でも分かるように、できるだけ噛み砕いてお届けいたします。
2010/06/17
リーダーシップとモチベーションの勉強会。の報告
昨日、愛される会社プロジェクトの勉強会を行ないました。今回で8回目の開催となりました。
テーマは「リーダーシップとモチベーションアップ」。
中部圏の、ビジネスリーダーを目指す皆さんにお集まり頂きました。
アンケート結果は、
とても面白かった ・・・・94%
まあ面白かった ・・・・ 6%
それ以下 ・・・・ 0%
でした。ありがとうございます!!
最初のうちは手ごたえがあるような、無いような感じでドキドキしましたが、途中から僕も乗ってきました。アンケートでの評価もすごく良くて、ほっとしています。
以下、一部を紹介します。
・リーダーを社内に作ろう!と思っていたが、その前に自分がちゃんとしたリーダーでないことに気づかされました。まずは自分から!明日から頑張ります!(40代男性経営者)
・やはり顧客のキーマンの誕生日にはバースデイカードを贈ろう!と思いました。またターゲットを明確にするとすべきことも明確にできるという指摘、大事ですね。(40代男性経営者)
・事例が豊富で面白かった。自分自身が目標に向かって頑張らない限り、部下を目標に向かわせることは難しいのだということを学んだ。(40代コンサルタント)
・いつも「へえー」とか、「そうだったのか・・」とか、深く感じられて、反省したり、新鮮な気持ちになれたりと勉強させて頂いています。次回も楽しみにしています。(40代女性経営者)
・時間はあっという間に感じました。色んな知識を教えてもらえるのでとても楽しかったです。またこれからリーダーになっていくうえで、明確な目標を作っていきたいと思いました。(30代男性会社員)
・相手の関心を見抜く力がこれからのビジネスパーソンに必要とされる能力だと実感した。知らない情報や小話が聞けるのがこの勉強会の良いところだと思います。(30代男性会社員)
・中小企業診断士的な知識と同時に分かりやすい事例も加えられ、親近感を持って話を聞くことが出来ました。また参加したいと思います。(30代男性会社員)
・自分のリーダーシップの考えが明確ではなかったので、今回のお話を聞いてスタッフへの対応を考えることが出来そうです。楽しく聞かせてもらえました。また参加したいと思います。(30代女性経営者)
・ 明確な目標を持ち、それに一貫性を持つ。やり通す!モチベーションを上げるために承認(認める)をしてあげる、などに気づかされました。私自身の仕事に ピッタリのテーマだったのでとても興味深く楽しく聞けました。早速実践したいことだらけです!私自身のモチベーションも上がりました(笑)。(30代女性 経営者)
・人に好かれる6原則というのがあるとは思わなかったので、非常に役に立ちそうです。また、リーダーのやるべきことが分かりやすく情報がたくさんあって来てよかったです。論理的で答えがイメージし易かったです。(30代男性起業家)
・昨年までは実質ひとりで仕事をしていたのがリーダーシップが必要な状況に追い込まれて正直しんどいのですが、今回のセミナーを聴けて少し前向きになれました。良かったです。(40代男性経営者)
・リーダーとマネージャーの違いには考えさせられました。理論と事例をミックスした解説が理解しやすくてよかったです。(30代男性コンサルタント)
・本日もとても密度が濃く、タイムリーな内容でした。早速かみ砕いて会社に戻って実践したいと思います。(30代男性会社幹部)
・リーダーシップは生まれ持ったものだと思って自信を無くしていましたが、今日の勉強会に参加して育成できると知り、元気が出ました。実例などでの説明が非常に分かりやすく、引き込まれます。とても面白かったです。(30代男性会社員)
・全体的に分かりやすい内容でとても良かったです。5つの欲求と不安を用いてリーダーシップをアップしたいと思います。(30代男性会社員)
・リーダーシップの部分、身を持って体験したことを再確認できました!給料が高くてもビジョンが無ければ人はついてきません。逆にビジョンがあればどんな苦境だろうともついて来てくれます。(30代男性経営者)
・明確さの重要性、西松屋、フレイバーの事例が参考になりました。いつも勉強になります。ありがとうございます。(30代コンサルタント)
ありがとうございました!
勉強会後の懇親会も盛り上がって楽しかったです。
次回は8月18日(水)、名古屋駅前ウインクあいちにて。
テーマは、誰でも簡単に理解できる財務(お金)の話です。ビジネスマンに、ファイナンスの知識は必須です。面倒くさい内容を、できるだけわかり易く解説したいと思います。
是非ご参加ください。
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