2010/06/26
ユニチャームの2ブランド戦略
紙おむつの巨人、ユニチャームの業績が好調のようです(2010年6月22日付け日経新聞より)。
6月21日の株価終値が、上場以来始めて10,000円の大台に乗せたそうです。売上、利益とも好調で、2011年3月期は連結売上高3930億(前期比10%増)、営業利益は480億(7%増)を見込むのだとか。すごいです。
ユニチャームは、
・子供用紙おむつ
・大人用紙おむつ
・生理用品
・マスク
でシェア1位。花王もP&Gもこの分野では後塵を拝すのです。ユニチャームの強みは、主力商品「ムーニー」を支える低価格商品「マミーポコ」という名脇役を有すること。
ライバル社が低価格商品を投入してくる中、当然「ムーニー」にも値下げ圧力がかかる。しかし機能を絞り込んで業界随一の低価格を実現した「マミーポコ」を投入することで、「ムーニー」の値崩れを回避できる。
また、「マミーポコ」は消費者を「ムーニー」へ導く入り口商品という役目も担っているのだとか。この2ブランドによる棲み分けが、とても上手く機能しているんですね。
この2ブランド戦略、他業界でもみられます。
・ファーストリテイリングは、「ユニクロ」の下に低価格業態の「ジーユー」を作った
・トヨタは「トヨタ」の上に高級車業態「レクサス」を作った
・ビール業界は、基幹商品の上に、高価格のブランドを投入している
(サッポロ黒ラベル+エビスビール、サントリーモルツ+プレミアムモルツ)
などなど・・。
①既存商品の価格維持のために、低価格商品をラインナップする。
②低位商品をきかっけに、上位商品へユーザーを導く・・。
③結果、全体的なシェアを高める
中小の会社でも参考にしたいですね。
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