2025/09/16
悪魔のような契約。ひどい話ですが、残念ながら、あちこちで耳にします。
こんにちは。秋の兆しがようやく見えて喜んでいる、愛知県名古屋市で中小企業の業績アップを親身に支援する経営コンサルティング事務所、レイマック・コンサルティングの豊田礼人です。
自分が知らない分野で、かつ専門知識や専門用語がたくさん出てくると、理解が追いつかず、『専門家』を名乗る人の言いなりになってしまい、後悔するということがあります。
例えば、ネットやデジタル分野に詳しくない起業家が、Webの専門家を名乗るHP制作会社の「集客できるHPは事業の成長に必須ですよ」という言葉の言いなりになって、高額な契約をしてしまう、と言う話はよく聞きます。
知らないWebの専門用語を並べられ、こちらが分からないのをいいことに話を進め、不利な契約をしてしまう。「月々5万円と少額でHPが作れます」と誘いながら、契約書では5年間縛られることが条件になっており、総額で300万円のお買い物になっている。(資金が潤沢でない起業時に300万円のHPは必要ない)
さらに、途中で解約する場合は、残額をすべて払う契約になっている。5年間払い終えても、更新しない場合は、HPを閉じることになってしまう・・・という悪魔のような契約。ひどい話ですが、残念ながら、あちこちでよく耳にします。
事業承継についても同じことが起きています。承継にかかる税金を節約するために、あれこれと専門用語を並べ立て、迷わせる。自分たちには適用できないような成功例を提示して欲求を高め、どうすれば良いか分からないままモヤモヤしている事業者に高額な手付金を払わせ、『私どもに任せれば最もよい方法をご提案しますよ』と誘う。信用できるのか、できないのか、よく分からないまま、考えることに疲れはて、払ってしまう・・・。
自分が知らないだけで、世の中には知る人ぞ知る「お得情報」があるに違いない、賢い人はそれを手に入れて、賢く生きているのだ、と僕たちは考えてしまう時があります。多少のお金を払ってでもその「お得情報」を手に入れて、自分もそっち側(お得する側)へ行きたいと願うのです。
「損はしたくない。上手にやっている人がいる中で、自分だけ絶対に損をしたくない!」と考えるのは人間の性であり、分からないでもありません。しかし、世の中、うまい話には裏(落とし穴)があるものだ、と疑う視点も忘れずにいたいのです。
クリティカルシンキング。つまり、物事の前提や根拠を疑い、客観的に吟味・評価することで、問題の本質を見抜き、論理的で偏りのない結論を導き出す思考法のこと。単なる否定ではなく、多角的な視点から物事を評価し、先入観や思い込みを排除し、主体的な意思決定や問題解決に役立つ、と言われています。
どんな分野でも、知らないままに契約することだけは要注意。できる限り調べて、他の専門家の意見も聞いて、それでもメリットがありそうならば、進めればよい。そのとき、デメリットも把握し、デメリットについての見解もその専門家にもらっておくこと。
モヤモヤと迷ったら、クリティカルシンキングで臨むことが重要です。
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2025/09/10
ミーティングのあと場所を移してパワーランチ。食べながら、いろいろとお話しました
こんにちは。なかなか涼しくならなくて若干疲れ気味の、愛知県名古屋市で中小企業の業績アップを親身に支援する経営コンサルティング事務所、レイマック・コンサルティングの豊田です。
さて、今日は午前中からクライアントへ訪問。定期的な訪問で、経営数値をチェックした後、経営陣とミーティング。
緊急案件があったので、それについて協議。その後、場所を移してパワーランチ。食べながら、いろいろとお話しました。
会社組織って、雇う側と雇われる側が雇用契約を交わし、その契約条件にお互い合意したうえで、協力しながら働くきます。前提として、労働基準法など労働に関する法律を遵守することは言うまでもありません。
しかし、契約や法律に則っていればうまくいくかと言えばそうではないのが難しいところ。それ以外の、共通の目的を持つとか、組織へ貢献する意欲があることとか、また多様な考え方や背景をもつ個人が理解しあって協働するために、十分なコミュニケーションを取ること、などが重要になってきます。
人間って、大した理由もなく、相手を誤解してしまうことがあるので、意識的にコミュニケーションを取り、組織がどこを目指しているのかを確認し合うことは欠かせません。どこに向かっているのかを理解していれば、自分が今何をすべきかも分かるはず。経営者とマネジメント層は、この、「組織がどこを目指しているのか」を何度も何度も繰り返し社員に伝えていくことがすごく重要なんじゃないかな、と思います。
人間って、人の言うことを基本的に半分くらいしか聞いていないし、聞いたとしてもすぐ忘れます。だから、シンプルに、分かりやすい言葉で、何度も繰り返すことって、結構大事です。
そして目的や目標に対して自分がどのように貢献できるかを考えなければなりません。貢献していない人が、何を言っても、何をやっても、仲良しグループの中心メンバーだったとしても、組織では生きていけません。
組織って、意識的に方向づけて、せっせと世話を焼き、育てていかないと、すぐにギクシャクしたりしちゃいますからね。ポイントは、共通目的、貢献意欲、コミュニケーションです。
明日もがんばろう。
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2025/09/09
僕のコンサル独立日記(4)~2ステップ起業で収入は安定したが、心の中は不安定
コンサル独立日記(3)から続く。
最初にコンサル契約をした中堅企業での仕事は順調でした。経営幹部と常にディスカッションし、現状を把握し、次にやるべきことを決めて実行を後押する―――それを繰り返す。社員さんたちとの関係も良好で、会社は良い方向に向かって進んでいる感触がありました。
一方、元々勤務していた人材会社では、週の半分出勤し、営業の仕事と経理・総務の仕事もするというスタイルになり、こちらも順調。営業の仕事は顧客と人材とのコミュニケーションを密にし、問題の芽を早い段階で摘むことに注力、営業成績も良好に推移しました。
経理・総務の仕事は、年間~月間~週間の業務を一覧化・マニュアル化し、後輩社員と共有することで回していました。社長をはじめ、同僚・後輩のみんなにはとても好意的にこの働き方を受け入れてもらえて、本当に感謝しています。
安定した企業や組織を辞めて、収入をゼロにして、どうなるか分からない起業という道を選ぶということは、とてもリスキーです。若い人ならそういう生き方もOKかもですが、30代後半となり、養う家族がいての起業では、自分のわがままに家族を巻き込んでしまう恐れもあるので、慎重な判断が必要です。
特に住宅ローンを抱えていると、もし返済が滞り、借金まみれになり、自宅を手放すことになったらどうしよう、家族が路頭に迷ったらどうしよう、最悪、一家離散状態になったらどうしよう・・・という不安が渦巻きます。「住宅ローンの縛りが日本の開業率を下げているのではないか」と指摘する専門家もいますが、まったく、その通りだと思います。
僕も、妻・子供・住宅ローンがあったので、それらを抱えたまま、未経験の経営コンサルティングという仕事で起業することは、とんでもない暴挙なんじゃないか、と逡巡しました。この暴挙を覚悟で辞表を出したのですが、幸運にもその後、奇跡の大型コンサル案件の受注があり、元勤務先社長との和解によって、ソフトランディングの態勢が整いました。僕は、思いがけず履くことになった二足の草鞋によって、助けられたのです。
僕の仕事人生は、大企業→中小企業→起業、という順番に進んでいきました。大企業→起業ではなく、一旦中小企業を挟んだことが、振り返るととても良かったと思います。中小企業だからこそ、経営者と近く、「半分独立、半分起業」というわがままな働き方が認められました。大企業ではこうはいかなかったでしょう。このやり方を密かに「2ステップ起業」と呼んで、40代以降の起業志望者には勧めています。
2ステップ起業によって、半分の安定収入を得ながら、半分の時間を使ってコンサル事業に邁進する体制が整いました。収入も安定し、むしろサラリーマンのみの時よりも増えました。子育て中の妻も、安心してくれました。
しかし、僕の心の中は少し違いました。初回としては大きな契約を獲得することができ、はたからは順調にスタートを切ったように見えましたが、実力が足りないことは自分が一番よく分かっています。「この契約が終わってしまったらどうしよう?」という不安に心は支配され、そのストレスに常にさらされていました。
念願のコンサルとしての起業を果たし、収入も想像以上に安定していた一方で、僕の心の中は不安で不安で、ストレスいっぱいだったのです。
コンサル独立日記(4)終わり。(5)へ続く。(1)から読む。
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2025/09/03
最初のアルバイトは「ほぼ高校生」のとき
こんにちは。
愛知県名古屋市で中小企業の業績アップを親身に支援する経営コンサルティング事務所、レイマック・コンサルティング代表、最近夏バテ気味の豊田礼人です。
今日、なぜかふと、自分が初めてアルバイトをしたときのことを思い出しました。たぶん、大学生の息子のアルバイトについて妻と話していたからだと思います。
僕の最初のアルバイトは、中学を卒業し、高校に入学するまでの春休みにやった、引っ越しの仕事でした。
朝早くに引っ越し会社の営業所に集合し、トラックに乗せられて引っ越し現場に連れていかれ、家からトラックへ、トラックから家へ、冷蔵庫や家具やその他家財道具を運ぶという仕事。3月の下旬で引っ越しのハイシーズンだから、人手をたくさん集めていたのだと思います。
2つ上の高校生の姉が、どこかからその情報を持ってきました。僕は中学卒業、高校入学前の「ほぼ高校生」(あるいは、ほぼ中学生?)だったけど、とにかくその話を聞いて、やってみたいと思ったんですね。
特別裕福でもなかったからなのか、あるいは親の方針からなのかは分かりませんが、子供にお小遣いをたくさん与える家ではなかったから、単純に自分で働いて、自分で自由に使えるお金をもらえるということに、強く興奮したのだと思います。
早朝の引っ越し会社の営業所に行くと、トラックが並ぶ駐車場の一角に簡易の机が置かれ、仕事を仕切る事務社員が2人座っています。その前に、僕たちアルバイトの要員が何十人と並びます。すべて男で、僕より年上の大学生か、フリーターみたいな人たち。ほぼほぼ中学生の僕みたいなのはかなり珍しい。
しかも僕はそこへ1人で潜入していたので、勝手がわからず、キョロキョロ、ややオドオドしながら列に並びました。引っ込み思案な性格だったのに、冒険心からなのか、あるいは自分の力でお金を稼ぐことへの好奇心からなのか、とにかく何かに突き動かされてそこにいた自分が、今でも少し不思議に思います。
営業所の中から、その日の引っ越し案件の詳細が書かれた書類を持った運転手さんが出てきて、机の事務男に渡します。事務男はその書類にざっと目を通し、運転手さんと協議し、アルバイトの集団の中から「お前と、お前と、お前」とピックアップしていきます。案件の規模に応じた必要な人数を選び出し、選ばれたアルバイトたちを連れて運転手さんはトラックに乗り込み、引っ越し現場へと出発します。
引っ越しの仕事なので、体力に自信のありそうな屈強な男から選ばれて行きます。力持ちがたくさんいた方が作業ははかどるので、運転手さんも楽になる。僕はそもそもが小柄で、ほぼ中学生で、しかも校則の名残で坊主刈り頭のままなので、選ばれにくい。選ばれずに余ってしまうと、帰らされるか、営業所内の倉庫の中でつまらない軽作業をさせられることになります。
それは避けたい僕はつま先立ちをして、少しでも自分を大きく見せ、運転手さんの方を見ながら「選んでくれ~」と目で訴えます。(僕はこれを「引っ越し花いちもんめ」と呼んでいた。「あの子が欲しい♪」という感じで人気者から選ばれていく・・・)
ただ、こっちとしても怖そうな運転手さんは敬遠したいので、パンチにサングラスしてひげを蓄えているような人が机に立ったときはなるべく首を縮こめて目立たないようにし、やさしそうなおじいちゃん運転手のターンの時にグーっと背伸びして、選んでもらえるように目ヂカラMAXでアピールしていました。
引っ越しですから、遠方に行ったりもするし、市内の近場の転居だったりもします。遠くに行ったとしても観光をするわけでもないのですが、なんとなくワクワクしました。移動中、バイトは運転席の横の席や後ろのスペースに乗り込みますが、人数が多かったり運転席のスペースが狭い場合は、真っ暗な荷台に乗せられて移動することもありました。コンプラとか、めちゃくちゃですよね(笑)。
引っ越しする人の事情もそれぞれです。
古い家から新築を建てて引っ越す人は嬉しそうで、僕たち引っ越し屋のメンバーにご祝儀を配ってくれることもありました。就職や転勤で引っ越す人は新しい環境に引き締まった表情をしていることもあります。
また、家族で住んでいた大きい家から、それより小さな家に引っ越すようなワケアリの様子の人たちもいます。その家族、その人の人生ステージによっていろいろあるし、経済状況やメンタルの具合もなんとなく伝わってきます。ほぼ中学生ながら、少し人生を学んだ気がします。
あのときのアルバイトは、単なるお小遣い稼ぎ以上に、自分が社会の一員になる入り口だったように思います。引っ越しの場面で遭遇した「人の人生の節目に立ち会う感覚」は、今の僕の仕事観にも少し影響を与えている気がします。
今、大学生の息子は、学習塾と居酒屋でアルバイトをしています。そこで感じた何かは、その後の彼の人生において、どんな糧になるのだろうか。お金だけじゃない何かが、きっと得られるだろう、と思います。
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2025/08/27
新プロジェクトの方向性についてアレやコレやと意見交換&ブレスト
こんにちは。最近夏バテ気味の、愛知県名古屋市で中小企業の業績アップを親身に支援する経営コンサルティング事務所、レイマック・コンサルティングの豊田です。
今日の午前中は、クライアントである印刷会社を訪問。
経営者とともに1か月を振り返り、今後の戦略について意見交換しました。直近の業績もまずまず順調なものの、これから先の更なる成長に向けて、営業面とマーケティング面から検討し、進むべき方向性について確認しました。売上増加策について、コストコントロールについて、新規事業について。
2人で濃密に意見交換しながら思いや考えていることを吐き出してもらい、それらを整理しながらアイデアを加え、短期的なことと長期的なことに振り分けていきます。
その後、スタッフさんも交えて、もう少しミクロな戦術的なこともチェックし、参考になりそうな事例やアイデアを提供しました。
午後は、戻って事務処理とクライアントのアトツギさんと電話でミーティング。新プロジェクトの方向性についてアレヤコレヤと意見交換&ブレスト。
疲れて夕方コンビニへ。まだまだ暑い。アイスコーヒーが沁みますね。
今日も、お疲れ様でした。
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