2011/01/18
その情報が必要かどうかは、あなたの目的次第だ。
僕の重要な仕事の一つとして、「書く」ということがあります。
もともとしゃべるのが得意ではないので、じゃあ書くことを頑張ろうということで、起業前から意識して取り組んできました。
今書いているのは、
①毎週メルマガ1本(300号超えました)
②隔週メルマガ1本(現在22号まで発行)
③ブログ2本(うち1本は平日ほぼ毎日)
④ニュースレターのコラム毎月1本
という感じです。
これだけ書いていると、少しずつですが慣れてきます。まだまだ未熟な文章で内容も薄いな~と反省することも多いですが、「書き始めればなんとかなる」という変な自信もついてきました。
先日、某業界誌からの執筆依頼で、400字詰めで20枚(8000字)書けとのオファーを頂いた時も、大変だな~と思いつつも、「まあ、きっと良い記事が書けるだろう」という根拠の無い自信はありました。
それもこれも、自分に量稽古を課してきた成果だと思っています。もちろん、もっともっと人に影響を与えられる文章を書けるようになるべく精進しなければならないいうことは、肝に銘じています。
毎日、何か書かなければいけない状況に自分を追い込むと、新聞・雑誌・テレビなどの情報を見るときも、「ネタ探し」の目になっている自分がいます。
何か面白いニュースを見たら、自分が持っている他の情報と関連付けられないか?ということを瞬時に思いめぐらします。ニュースをそのまま書いたら単なるコピーであり価値はありませんが、他の情報とくっつけて、その関連性を自分の言葉で解説することで、オリジナルなものになります。
特に意識しているわけではありませんが、無意識にこういう頭の使い方をしているということは、量稽古の成果かな、と秘かに悦に入っているわけです。書かなければいけない、という脅迫めいた思いが必要な情報を取捨選択するスキルを高めてくれたのだと思っています。
情報をインプットする段階からアウトプットがデザインされてないと、インプットの精度も高まらない。(by 斎藤孝・明大教授)
どんな文章を書きたいから、どういう情報が欲しいのか?
どんな企画書を書きたいから、どういう情報が欲しいのか?
どんなプレゼンをしたいから、どういう情報が欲しいのか?
その情報が必要かどうかは、自分の目的次第。あの人にとって不要な情報も、自分にとってはとても重要なことだって、ある。昨日不要だった情報が、今日俄然必要になってくることだって、ある。
アウトプットを意識して、インプットをする大切さ。
最近、強く感じています。
2011/01/17
タニタの専門性が120万部を売り上げた。
体脂肪計のタニタが出版した『体脂肪計タニタの社員食堂』という本が120万部を突破したそうです。
タニタはもともと計量計測器を製造するメーカー。
メーカーとして活動する傍ら、1990年に「ベストウェイトセンター」を開設し、地域住民や肥満解消を希望する人たちに対して、栄養や運動指導とともに、食事の提供を始めたそうです。
そこで生まれた健康メニューをタニタの社員食堂でも出したところ、社員達が次々にダイエットに成功したのだそうです。
そのレシピを集めて本にしたのがこれ。あれよあれよという間に売れ続け41刷、120万部。第2弾まで発売されるほど、話題の本となっているのです。
タニタは、自社を単なる機器メーカーから、「健康サポート企業」へと脱皮させたのだと思います。健康についての専門家になろう、ということです。
健康についての専門家である以上、社員自身が健康でなければ説得力がありません。社を上げて健康管理に取り組んだ成果が、この本に詰まっているのですね。
このタニタの事例は、何かの専門家になり、専門家として自ら実践する、ということが、お客様からの納得感や信頼感を獲得するためにはとても重要なのだ、ということを再認識させてくれます。
一般的に、その本人の実力とは関係なく、「専門家」の方が「何でも屋」よりも実力があると思われやすい。(by 詠み人不明)
専門家になり、自らその専門性を追及するべく実践する。それが、お客様を引き寄せる。
僕たちも是非参考すべきことだと思います。
2011/01/15
一番いい物語を持っている者が勝つ
今日は愛される会社プロジェクト
の会員さんでもある、イーヤス
の遠藤社長とミーティングしました。
遠藤社長率いるイーヤスさんは、マッサージサロン経営をしているのですが、特長はオフィスに出張してマッサージを行なうサービス
を積極展開しているところ。
顧客の会社に出張してマッサージをするサービスを、マッ社ージ(まっしゃーじ)と呼ぶそうです笑。
まだまだ認知されていない出張サービスを、このネーミングで広めていこうとしているのです。面白いでしょ?
流行語大賞を狙っているとか笑。
さて、今日遠藤さんと会ったのは、ある企画を持ち込んで頂いたからです。
その企画とは、僕が行なう2月23日の「物語でライバルと差別化する」勉強会で、遠藤さんが懇意にしている早川周作
さんという有名なコンサルタントの方とコラボレーションしようというものです。
早川さんも、強烈な物語を持っている方なので、相乗効果があるのでは、というご提案です。
もちろん、OKしました!
それで、急遽、2月23日の勉強会を早川周作さんとのコラボセミナーに変更して実施することになりました。テーマは変えずに、『物語』を使ったマーケティングについてのお話をします。既にお申し込みされている方には誠に申し訳ないのですが、この変更をご了承頂きたいと思います。
絶対面白い勉強会になると思うので、是非ご参加して頂きたいと思います。
テーマ:「物語でライバルと差別化する!」
日時 :2011年2月23日(水) 18:15開場、18:30開始~21:00終了
場所 :ウインクあいち 903会議室
費用 :4000円 愛P会員一律2000円(懇親会費用別途3000~4000円くらい)
定員 :80名
講師 :早川周作、豊田礼人
一番いい物語を持っている者が勝つ(by トム・ピーターズ 元マッキンゼーのコンサルタント)
いい物語を作る方法を学び、是非ビジネスに活用して頂きたいと思います。
お申し込みをお待ちしています。
2011/01/12
経営相談コーナー Vol.7(老舗企業の憂鬱)
経営相談です。
【Q】.創業50年を超える老舗企業です。10年前をピークに売上が減少し続けています。直前期では創業以来始めて賞与カットをしました。社員の士気低下が心配ですが、経営を維持するためにはやむを得ませんでした。このまま売上が上がらなければ、社員を解雇しなければいけない状態になってしまいます。
【A】.社歴の長い企業は、創業当時のビジネスモデルがしっかりしてからこそ長く続いているのだと思います。ただ、質問内容からすると、そのビジネスモデルが現在では通用しなくなってきている恐れがあります。
企業経営を見るとき、僕はbmmo(ビーモ)という視点を持ちます。ビジネスモデル、マーケティング、マネジメント、オペレーションの4つ視点です。企業が置かれている環境によって4つのうち何に重点を置いて変革させるかは異なりますが、貴社のように社歴が長く衰退期に入っている恐れがある老舗企業では、まずビジネスモデルの見直しをすべきでしょう。
「今まで買ってくれていた顧客が、買ってくれなくなった」ということが、おそらくはビジネスモデル上の大きな問題になっているはずです。
であるならば、その顧客が買いたくなるように商品を改善するか、新たに商品をラインナップするか、現在の商品を買ってくれそうな新たな顧客を設定するか、などを検討する必要があります。
「買ってくれる量が減っている」のであれば、たくさん買っていただけるように、顧客のビジネスを発展させるサポートを強化してくことも検討課題になるでしょう。
ビジネスモデルは、「誰に、何を、どのように作って(調達して)提供することでライバルと差別化し、顧客を喜ばせてリピートさせること」を仕組むことです。そのビジネスモデルが貴社の強みをベースに設計されているかどうかも重要です。まずその点を再確認してみてはいかがでしょうか。
また、僕も100年続いた企業に勤めていたので感じるのですが、老舗企業は往々にして組織が硬直化しています。つまりマネジメントの問題です。新しいことや変化を望まない組織になっている可能性があるのです。
その場合、改革しようにも抵抗勢力が生まれたり、冷めた態度を取る社員が現れたりして、マネジメントが機能しないことがあります。そういう中で改革を進めるためには、社長直轄のプロジェクトチームを若い人中心で編成する方法がとられます。
古参社員との対立が予想されますが、対立が生まれた時は、「顧客のためにどうするべきか」で判断し、社長が決定していくことが必要になります。
推測を交えながら、一般的な老舗企業の改革という視点で書きました。
参考になる点があれば嬉しく思います。
応援しています。
2011/01/11
ママコエを活用した名古屋発のベビー用品メーカー
愛される会社プロジェクトの会報誌、レイマックプレスの12月号では、名古屋発のベビー用品メーカー「サンデシカ」さんの石田社長にご登場頂きました。
サンデシカさんは、赤ちゃんを持つママを会員として組織化し、意見を吸い上げながら商品開発しています。その数なんと1000人を超すのだとか。
良い商品を作るためには、お客様の声に耳を傾けろ、とはマーケティングの世界では当たり前のように言われていますが、サンデシカさんはその「当たり前」を本当に愚直に行なっています。
そして、次々とヒット商品を世に出しているのです。
また、その開発プロセス自体がママたちの間で話題になり、ブランド価値を高めるという効果も生み出しているそうです。
そのサンデシカを率いる石田拓哉社長のインタビューを、このブログでは少しだけご紹介します。
・・・・・前略
―商品の企画はどうやってやるのですか?
企画には私も参加します。ベビー用品の特徴として、「使用する人がしゃべらない」ということがあります。赤ちゃんはしゃべれないですからね。だから世の中のベビー用品は作り手のエゴで作られているモノが多いのです。私たちが扱っている商品は、デザインが良くてかわいくて、値段以上の価値があって当たり前なんです。しかも繊維商品なので真似しようと思えばいくらでもできます。そういう厳しい競争条件の中で選ばれる商品を作るためには、アイデア出しから企画~製造までのプロセスを価値あるものして、そのプロセスをも商品にくっつけて提供するということがとても大切だと思っています。ですから、赤ちゃんのママさんたちの声を集めて作るという手法も、本当に真剣に取り組んでいます。ママコエプロジェクトという活動名なんですが、現在登録して頂いているママさんは1000人を超えています。
―すごいですね。消費者を巻き込んだ商品開発って楽しそうですね。
そうですね。本当にいい意見やヒントを頂いています。この運営の仕方も工夫しています。たとえばアルバイト代を払ってママさんたちに集ってもらっても、本当の意見というのは取れません。もらったお金分、良いことを言おうと思ってしまったりするエラーが発生するのです。ですからママさんたちには交通費として1000円しかお支払いしません。また、育児をしているママさんというのは孤独になりがちです。それまで社会でバリバリ働いていた人でも、育児に入った途端、社会との接点が無くなってしまいます。そんなママさんたちに、商品開発にゼロから参加して頂くことで社会との接点を持ってもらえればいいなと思っています。私たちの会社が実社会との架け橋になりたいと思っています。損得じゃなくて商品開発をやりたいと思っているママさんたちが集ってくれるので、本当に役に立ついい意見がたくさん頂けます。これもウチの社員の担当者がすごく頑張ってくれたので、ここまで発展できたのだと思っています。私が担当していたらこうはならなかったと思います。
・・以下略
すごく学びの多いインタビューでした。
上記の中だけでも、
①開発プロセスを付加価値として商品にくっ付けて売る
②消費者(ママ)の声が良い商品を生み出す
③社会の遊休資産(育児中のママ)を活用することでWIN-WINを生み出す
という学びがあります。是非、参考にしたいですね。
新年1月号のレイマックプレスはAZAPA株式会社の近藤社長が登場します。
是非、愛Pにご入会頂き、会報誌レイマックプレスをお読みください。

※執筆者・豊田礼人の抱腹絶倒の起業物語はこちらから
※マーケティング情報ギッシリの無料メルマガに登録する
→登録画面へ
※もっとマーケティング・ビジネスモデルの勉強をしたい方は↓
525円から学べる経営情報誌 レイマックプレス
※小冊子が欲しい方はこちらからどうぞ!
https://raymac.jp/book
最近のブログentries
コンサルプランconsulting plan
情報発信information






