2011/01/11
ママコエを活用した名古屋発のベビー用品メーカー
愛される会社プロジェクトの会報誌、レイマックプレスの12月号では、名古屋発のベビー用品メーカー「サンデシカ」さんの石田社長にご登場頂きました。
サンデシカさんは、赤ちゃんを持つママを会員として組織化し、意見を吸い上げながら商品開発しています。その数なんと1000人を超すのだとか。
良い商品を作るためには、お客様の声に耳を傾けろ、とはマーケティングの世界では当たり前のように言われていますが、サンデシカさんはその「当たり前」を本当に愚直に行なっています。
そして、次々とヒット商品を世に出しているのです。
また、その開発プロセス自体がママたちの間で話題になり、ブランド価値を高めるという効果も生み出しているそうです。
そのサンデシカを率いる石田拓哉社長のインタビューを、このブログでは少しだけご紹介します。
・・・・・前略
―商品の企画はどうやってやるのですか?
企画には私も参加します。ベビー用品の特徴として、「使用する人がしゃべらない」ということがあります。赤ちゃんはしゃべれないですからね。だから世の中のベビー用品は作り手のエゴで作られているモノが多いのです。私たちが扱っている商品は、デザインが良くてかわいくて、値段以上の価値があって当たり前なんです。しかも繊維商品なので真似しようと思えばいくらでもできます。そういう厳しい競争条件の中で選ばれる商品を作るためには、アイデア出しから企画~製造までのプロセスを価値あるものして、そのプロセスをも商品にくっつけて提供するということがとても大切だと思っています。ですから、赤ちゃんのママさんたちの声を集めて作るという手法も、本当に真剣に取り組んでいます。ママコエプロジェクトという活動名なんですが、現在登録して頂いているママさんは1000人を超えています。
―すごいですね。消費者を巻き込んだ商品開発って楽しそうですね。
そうですね。本当にいい意見やヒントを頂いています。この運営の仕方も工夫しています。たとえばアルバイト代を払ってママさんたちに集ってもらっても、本当の意見というのは取れません。もらったお金分、良いことを言おうと思ってしまったりするエラーが発生するのです。ですからママさんたちには交通費として1000円しかお支払いしません。また、育児をしているママさんというのは孤独になりがちです。それまで社会でバリバリ働いていた人でも、育児に入った途端、社会との接点が無くなってしまいます。そんなママさんたちに、商品開発にゼロから参加して頂くことで社会との接点を持ってもらえればいいなと思っています。私たちの会社が実社会との架け橋になりたいと思っています。損得じゃなくて商品開発をやりたいと思っているママさんたちが集ってくれるので、本当に役に立ついい意見がたくさん頂けます。これもウチの社員の担当者がすごく頑張ってくれたので、ここまで発展できたのだと思っています。私が担当していたらこうはならなかったと思います。
・・以下略
すごく学びの多いインタビューでした。
上記の中だけでも、
①開発プロセスを付加価値として商品にくっ付けて売る
②消費者(ママ)の声が良い商品を生み出す
③社会の遊休資産(育児中のママ)を活用することでWIN-WINを生み出す
という学びがあります。是非、参考にしたいですね。
新年1月号のレイマックプレスはAZAPA株式会社の近藤社長が登場します。
是非、愛Pにご入会頂き、会報誌レイマックプレスをお読みください。
※執筆者・豊田礼人の抱腹絶倒の起業物語はこちらから
※マーケティング情報ギッシリの無料メルマガに登録する
→登録画面へ
※もっとマーケティング・ビジネスモデルの勉強をしたい方は↓
525円から学べる経営情報誌 レイマックプレス
※小冊子が欲しい方はこちらからどうぞ!
https://raymac.jp/book
最近のブログentries
コンサルプランconsulting plan
情報発信information