名古屋の経営コンサルタント レイマック

豊田礼人ブログ「シンプルなことの繰り返し」

2010/03/03

近付けば、分かり合える(はず)

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創業40周年を迎える日本ケンタッキーフライドチキンが、この外食不況下で快走しているそうです。(2010年2月5日 日経MJ)

直営店売上高は昨年1年間のうち8ヶ月でプラスを確保したとか。

快走の理由は写真の辛旨チキンをはじめ、新商品を相次いで投入し、それがことごとくヒットしたこと。その他にもセットメニューの構成を変更することで、記録的な売上を達成したり、ととにかく絶好調のようなんです。

その背景に、「接近」があります。

商品開発部門とマーケティング部門を、物理的に接近させたのです。
今まで1時間かかる距離にあった両部門を、徒歩10分で行き来できるまでにくっつけた。

これにより、週1回だった両部門の会合が毎日できるようになり、機動的に商品開発が進むようになったのだそうです。

遠く離れた関連部署同士をくっつけることで、事業スピードが上がったという例はたくさんあります。

三菱鉛筆では、「本社の商品開発部と研究開発センターの距離が近いことがヒット商品を生み出す一因」と考えられているそうです。

距離的に近いことで商品開発の担当者が頻繁にセンターに訪れ、小売店や消費者から聞いた筆記具に対する要望を逐次研究員につたえるのです。

僕たちは、動くのが嫌いな「動物」かもしれません。
立ち上がってテレビのチャンネルを変えに行くのが面倒くさいからこそ、リモコンが標準装備になったんでしょ?

ネット通販が隆盛なのも、「動きたくないから、自宅に届けて」という心理が関係しているはず。

こんなナマケモノな人間同士を交流させるためには、「物理的に近づける」ということは、とても合理的な発想なんですね。

2010/02/23

「あきらめなければ成功する」を実証する愛すべきリーダー

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通算18号となるレイマックプレス(愛される会社プロジェクト会報誌)の2月号をリリースしています。今号では、ウロメディカルジャパンの池山社長のインタビューを掲載しています。

人工乳房の製作で成長するウロ社ですが、その道のりは波乱万丈、抱腹絶倒の大ビジネスロマンです。少しだけ、ご紹介しましょう。

・・・・・(前略)・・・

―日本で会社を立ち上げたんですか?
い え、父親の会社の一部門として始めました。形状記憶合金を歯科医療に使うという開発を、その歯科の先生の手足となって進めました。日本では未開拓の分野な ので、すべて勉強しながらの開発です。開発が成功すると、世界中の国から学会で発表してくれという依頼が来ました。先生と2人で30カ国くらい行きました ね。国内の企業からも問合せが殺到して、テルモさんとかニコンさんから試作品の制作依頼をたくさん受けました。そうこうするうちにある日、ある病院の泌尿 器科の先生から「男性の前立腺用の器具を作れないか」という問合せを受けたんです。人間は年を取ると前立腺が大きくなって尿道を圧迫するために、尿が出に くくなるという症状が出ます。それで尿道に装着して尿が出やすくなるような器具を作って欲しいというのです。

―なるほど。歯科から泌尿器科へ広がったんですね。
はい。それで、まずは動物実験用にと思って、適当なサイズでサンプルを作ってその先生に送ったんです。そうしたら知らない間に人間の患者さんに使っていたんですよ!先生に「犬に使うんじゃなかったんですか?!」と聞いたら、「おまえが作ったやつ、大きすぎて犬に入らないんだよ。だから人間に使っちゃたよ」って言うんです(笑)。「え?いいんですか?」って聞いたら、「オレがいいっていうんだから、いいんだよ」と言うんです。

―(笑)。実際、国の認可とか、取らなくてもいいのですか?
医療の世界では、ドクターがOKと判断すれば、新しい技術を使っていいんです。そうでないと医療技術が進んでいかないからという理由です。

―そうなんですか。それにしても、その先生すごいですね。
そ うでしょ?(笑)。ある日、先生から電話があって、すぐに大阪まで来いっていうんです。「行くのはいいけど、先生、あの器具いいの?」と聞くと、「めっ ちゃ、いいぞアレ」と言うんです。聞くと、僕が送った約60本のサンプルは全部、患者さんに装着したらしいのです。「えーっ!?マジ!?」って感じです (笑)。先生の病院に行くと、90歳くらいの患者さんがいて、その器具を装着する現場に立ち会うことになりました。ものの1分くらいで装着が完了すると、 僕が持っていたバケツに尿がバーっと勢いよく出たんです。何十年ぶりに尿がスッキリ出たそのおじいちゃんは、喜びのあまり僕の手を握って涙を流したんで す。「あ、オレの作ったこの器具は、すごく人の役に立つんだな」と思いました。

・・・・・・(以下続く)

この後、二転三転して人工乳房の開発へと移行していくわけですが・・・。

この池山社長の軌跡は、本当に学びが多く、後世に残したいほど重要なものだと感じています。下手な経営書を読むよりも強烈なインパクトを感じました。

名古屋にもスゴイ人がたくさんいます。

2010/02/18

勉強会の報告をします。(今回も燃え尽きました。)

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一昨日は、愛される会社プロジェクトの第6回目の勉強会でした。

今回のテーマは「7つの習慣」。

コヴィー博士の名著と呼ばれる『7つの習慣』をヒントに、自分達自身はどんな行動を起こせるか?について、参加者の皆さんと考えました。

日頃あまり考えないようなことに、積極的に取り組む参加者のみなさん。真剣な中にも笑顔が溢れ、僕にとっても楽しい時間が過ごせました。

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参加者のアンケート結果は、

・とても面白かった・・・・61.5%
・まあ面白かった・・・・・38.5%
・普通以下    ・・・・・ 0%

でした。ありがとうございました!

感想を少し紹介しますと・・・

・現状を打破するためには、今の生活・行動パターンを変える、もしくはプラスアルファ(の行動)をしなければならないと感じた。(30代 男性)

・「理解してから理解される」を肝に銘じて、まず相手を知ることから始めたい。(50代 男性)

・「自分にできることは何か?」に集中することで「影響に輪」は広がることを知った(40代 男性)

・小さい時のことや失敗談を話すと相手との距離が縮まることを実感した(40代 男性)

・依存→自立した後は「相互依存」だということを知り、自分も次の段階へ進むべきだと感じた(40代 女性)

・自分がどう思うかで結果を変えることができるのは前向きで良い考え方だと思いました。何かをやめるのが何かの始まりなのですね。(30代 男性)

・「7つの習慣」という本は私にとっては難解な本だったのですが、今回の勉強会でとても分かりやすく理解することができました。(40代 男性)

・「人間は「反応」を選択することができる」「持つ→なる」「主体性を持つことが大事」と認識できました。何が重要で、自分が何に時間を費やしているのか、書き出して少し見えました。まずは自分!ですね。(30代女性)

・説明が分かりやすく勉強になりました。有意義な勉強会だったと思います。これから自分にできることを考えていきたいです。(30代 男性)

・「やるべきこと」を設定しても三日坊主になってしまいがちなので、これを機にまた何かを始めたいと思います。少しでも続けられることを増やしていきたい。「影響の輪」の考え方がとても良いと思いました。(30代男性)

・「記事を書くつもりで読書する」「小さい時の話と失敗談をすると関係が良くなる」「自分の葬式の話」が良かったです。やるべきことは分かっていても、なかなか実行に移せないので、優先順位をつけてとにかく一歩一歩進めます!(30代 男性)

・・・ありがとうございました!

次回は、4月14日に、愛知県産業労働センター(ウインクあいち)に場所を替えて行います。

テーマは、「発見!20人の起業家インタビューから見えた、『成功する人の共通項』」です。
僕が実際に会ってインタビューさせて頂いた起業家たちの、リアルな考え方や行動についてレポートしたいと思います。定員は30名です。よろしければご参加ください。お待ちしています。

お申し込みはこちらから

2010/02/08

ビジネスがいちばんロマンチックだ

経営やマーケティングの本を読み「なるほど」と感銘した人のうち、実際に行動する人は何%いるのでしょうか?

そしてその行動した何%かの人のうち、一回やって効果が出なくとも、負けじともう一回やる人は何%?

おそらく、とても少ない気がします。だからこそ、一回でもチャレンジしたあなたはとてもスゴイ人なんですよ、と褒めてくれる著者もいますよね。でも、褒められるのは嬉しいけど、結果が出なければ、やっぱり寂しいです。

実は一回、二回のチャレンジですぐに結果が出るものって、世の中とても少ないんじゃないか、と思います。簡単に結果を出しているように見える人でも、そこに至るまでには数多くの失敗を積み重ねているようです。

こういう話は皆さん十分理解していますが、それでも失敗したり断られたりすると、自分が全否定されたような気分になり、次のチャレンジをするのが恐くなったりするんですよね・・。もちろん、僕もそうです。

鎖につながれた象が、鎖を切ろうと痛さを我慢して何度も試みるが失敗し、その後「やっても無駄。痛いだけ」と脳みそにインプットされると、鎖が外されたとしても逃げていかない、という逸話が思い出されます。

現実の世界では、チャレンジして失敗すると、賞賛されるどころか、笑われるんじゃないか。あるいは、「がんばったのに、やっぱりダメだった」という喪失感の方が、慰めの賞賛なんかよりも何倍も大きいのではないか?

こう思うと、人間はチャレンジしなくなります。そして、チャレンジを薦める人やチャレンジしようとしている人を批判するようになる。「どうせ無理だよ。だって俺やってみたけど、ダメだったもん」と・・。

僕 の仕事は経営コンサルティングだから、失敗しないようにアドバイスしたり、最短距離で成功するような情報を提供し、あらゆる面でクライアントを支援しなけ ればならない。時には、失敗して凹んでいる経営者を励まし、次の行動を促すことが、とても重要な役割になったり。でも間違いなく言える事は、成果を出して いるクライアントは、自ら率先してチャレンジし、失敗しても修正して、さらにチャレンジしていく人です。そういう会社、そういう人は、この不況でもビックリするくらいの成果を出しています。

お 金をもらってコンサルしているプロとしては、関わったクライアントの全ての業績をグングン上げたいと願うし、そうなるべく最善を尽くします。それでも、行 動する人としない人では、成果が出る確率に差が出てしまいます。そこのギャップを埋めるには、どうすればいいか・・?常に考える毎日です。

最後に、僕の大好きな梅田望夫さんの著書から・・・

「誰かにちょっと断られたからといって、すぐに傷ついてはダメだ。人格を否定されたなんて考えてはいけない。たとえば、シリコンバレーのけっこう凄いベンチャーでも、五十も百もベンチャーキャピタルを回って投資を求めても、ほとんどはノーと言われ続ける。それが当たり前なのだ。ある人が発している信号を、誰か別の人がしっかりと正しく受け止めるなんてことは、そもそもとても難しいことなのだ。だから数当たるのは当たり前のこと、断れるのは当たり前のことと思わなくてはいけない。」(ウェブ時代をゆく)

失敗してもチャレンジし続ける。そしていつか・・・。

ビジネスが一番ロマンチックだ!、なんて思う日もあったり。。

2010年も残り11ヶ月を切りました笑。

さて今年は何個チャレンジできるかな・・。

2010/02/04

「7つの習慣」を学ぶ勉強会を開催します。

2月16日に勉強会を行います。

昨年4月から隔月で開催し、今回で6回目の勉強会となります。

当初は、本当にみんな来てくれるのだろうかと不安でしたが、前回までにのべ100人を越える方に参加して頂きました。ありがとうございます!!

さて、今回の勉強会では、コヴィー博士の名著『7つの習慣』をベースに、仕事・家庭・人生を上手くいかせるための重要ポイントを学びたいと思います。

テクニックを追いかける前に、仕事人として、家庭人として、人間として身につけておくべき根本的なことを学ぶことで、地に足のついた安定した社会生活が送れるようになります。

それらを、参加者全員で学んでいきたいと思います。
お時間の都合のつく方はご参加ください。

そして懇親会で飲みましょう♪

日時:2010年2月16日(火)19:00~(18:30受付)
場所:名古屋国際センター第3研修室 名古屋市中村区那古野1-47-1
料金:2000円(税込み)、但し愛P会員は無料
テーマ:名著「7つの習慣」から成功原則を学ぶ

詳細・お申し込みはこちらから。

すぐに申し込みたい方かこちらから。
価値ある時間を創り上げたいと思っています。

では、よろしくお願いします。

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