2024/07/19
第1004号 聞こえてしまったカフェの会話から肝に銘じたこと
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■隣の話し声
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告白しますが、
飲食店などで隣で仕事の話をしている人がいると、
つい聞き耳を立ててしまう癖があります。
褒められた癖ではありませんが、
とにかく世の中の人が今どんなビジネスをしていて、
どんなことで悩み、
どんなことを話しているのか、すごく興味があるのです。
だからつい、聞いてしまう。
昨日入ったカフェでもそうでした。
男性の上司と若い部下が、
僕の隣の席で何やら真剣な話をしています。
聞こうとしてないけど、
聞こえてくるからしょうがありません。(←言い訳)
そもそも、
会社の大事な話をこんなオープンなカフェですること自体、
リスクマネジメント上、どうか(←開き直り)。
聞こえてくるので仕方なく聞いていると、
どうやら会社を辞めたいと言いだした女性部下を、
男性上司が必死に翻意させようとしているという構図。
ふむふむ、人手不足のご時世、そりゃ大変だ。
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■決断しちゃった人は動かない
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部下は言う。
「この仕事を続けていく自信が無くなりました」
上司
「いやいや、○○さん、すごく頑張っていると思うよ」
(ここから数分間一方的にしゃべり続ける)
部下(上司が話し終わるのを見計らって食い気味に)
「でも、ストレスが強すぎて、一度この仕事を離れてみようと思うんです」
上司
「いやいや、ちょっと待ってよ、そんなに早まらずにさあ・・。
何かいい方法が無いか、考えてみようよ・・・」
(ここからまた数分間しゃべり続ける)
部下(うんうんとうなずきながらも話し終わるやさらに食い気味に)
「ああ、でも、何と言いますか、一回リセットしたい、みたいな」
・・・はい、残念ですがこの部下さん、もう決断しています。
絶対に意思を曲げないと決めちゃっています。
隣の席で勝手に聞いていた僕は、
その上司さんの分の悪さを気の毒に思いながら、
残りのカフェオレをずずずと飲み干して、店を出ました。
(勝手に聞いて、すみません)
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■第2領域に資源を投資せよ
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経営者や管理職の立場にある人ならば、
こういう経験があるでしょう。
でも、
ほとんどの場合、
社員が「辞めたい」と言いだしてしまったら最後、
それから翻意させるのはかなり困難ではないですか?
ここで粘って一旦回避できたとしても、
少し経ったら「やはり辞めます」となることが多くないですか?
この時点で勝負はついています。
ですからこうなる前までの過程が大事。
つまり、
常日頃からコミュニケーションを取っておかないと、
と改めて思います。
不満やストレスが溜まって爆発しちゃう前に、
こまめに時間をとって話を聞くこと。
重要緊急マトリックス(from「7つの習慣」)でいう「第2領域」、
つまり「緊急ではないが重要なこと」。
ここに日ごろから時間・労力を投資しておかないと、
ある日突然、危機が訪れます。
部下の話をこまめに聞いてコミュニケーションを取るということは、
まさにこの第2領域。
これを怠ると、
「社員が来月で辞めると言いだした、どうしよう?!」という緊急案件に振り回され、
バタバタになったあげく、
生産性が大きく落ちることになります。
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■自分レベルの視点で
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自分レベルではいかがでしょうか?
皆さんは大事な資産である社員さんとのコミュニケーションを
日頃から取っていますか?
元気そうに見えるあの社員さんも、
何か不満や悩みを抱えているかもしれません。
困っていることない?
なんて声をかけると、
ドバーッと不満や要求を言われて逆に面倒くさいことになる?
でもこういう理由で放置すると、
のちのちもっと面倒くさいことになります。
これ、社員さんにはもちろんのこと、
お客様に対しても同じです。
うちの商品やサービスに対して満足してもらっているだろうか?
お客様は社員さんよりドライで、
何も言わずに去っていきます。
そのときになって大慌てしないように、
日頃からの関わりが大事です。
大事な人とちゃんとコミュニケーションをとること。
これはまさに第2領域、
会社にとって重要なことに他ならない。
緊急性がないからといって後回しにしないこと。
後で大慌てすることになります。
応援しています。
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