名古屋の経営コンサルタント レイマック

豊田礼人ブログ「シンプルなことの繰り返し」

2009/06/12

初恋の味 のワケを知って涙した人

カルピスは、もともと僧侶だった人物が、モンゴルで飲まれていた飲料をヒントに開発したものだそうです。
製法については長い間秘密にされていたそうですが、今は公開されているとのこと。ディスクローズを要求する時代がそうさせたのでしょうか。

さて、カルピスでは、社員教育の一環として、営業マンを生産工場に連れていく試みをしているそうです。(09/06/10日経MJより)

工場見学をして商品に仕上がる前の発酵乳を飲んだ営業マンは、自分達が扱う商品への自信を再確認し、涙を流した社員もいたそうです

今はクリック一つでモノが目の前まで届けられる世の中。そのモノが実際にどのように作られているかを見る機会は格段に減っているのかもしれません。自分が売っている商品が、どうやって作られているのかを知り、それを熱く語れることは、こういう時代だからこそ求められる姿勢なのかもしれません。

小売業や卸業であっても、自分達が仕入れている商品がどうやって作られているのかに興味を持つことは大切。それを知らずにお客さんを動かすことはできないですよね。

実際に見に行ったら、感動して泣けるかも、です。

2009/06/08

川に落ちて、虹を見た

ケータイを水につけるとキレイな虹が現れます。
この写真のように。

きのうは岐阜県の山奥に行って、

こういう風景を見たり、

こういう蕎麦を食べたりしてゆっくりと過ごしたあと、

気持ち良さそうなキレイな川(板取川)に子供いっしょとに靴を脱ぎズボンのスソをまくって入りました。

冷たくて気持ちいい!
小さいおたまじゃくしがいたりして。

子供に「すべるから気をつけてね!!」と言った矢先に自分がツルリ、ドボンと川に落ちちゃいました。

子供も一緒に落ちて、大爆笑!! でもポケットのケータイはびしょびしょ。

すぐにタオルで拭きましたが、時間の経過ととともに、ケータイは死んでいきました。

なごやに戻ってエイデンショップに駆け込みましたが、手遅れ。ケータイの虹を見た店員のお兄さんは、笑いながら、「ショートして火事になるといけませんから、電池抜いておきますね」だって。

そんな一日だったんですが、ケータイを新しくするに当たり、こんな提案をされました。

①新しい機体に、新しい電話番号をつけて契約する。

②今まで使っていた電話番号も生かしておく。つまり、1台で2つ電話番号を持つことにする。

③電話番号2つ持っていても、料金は同じ。但し、初回の機体代がお得になる。

ということを店員さんは薦めてくるのです。ケータイの仕組みはややこしいのですが、とにかく
電話番号を2つ持ってくれれば、トータルでお安くしますよ、という提案なんですね。

たぶん、こうやって新規電話番号を獲得することによって、電話会社は「新規顧客獲得数」を水増ししているのでしょうね。

この提案は断りましたが、世の中で発表されている「数字」って、ホント信用できないな、と改めて思いました。数字を大きく見せることで得をする人たちが色々と仕込んでいるんですよね。

ケータイも成熟商品になってしまったので、各社色んな取り組みをしてるんですね。その一例を垣間見ました。(→川に落ちたという失敗から、何かを必死に学ぼうとしている笑)

2009/06/05

野菜はネットで買え。

雪解け水を吸い上げたアスパラガスだそうです。めちゃくちゃ美味しそうですね。

このアスパラガス、ネット食品宅配を行なうオイシックスという会社が扱う商品です。

オイシックス(Oisix)は東大卒のエリート社長・高島宏平氏が率いるネット専門の食品宅配会社です。

この会社の売りは、ネット注文を受けてから収穫し配送する野菜の新鮮さ。農家と直接契約し、安全な有機野菜を家庭に届けるスタイルが「子供に安心して食べさせたい」という若い主婦に支持されているのだとか。年商47億というから驚きます。

ネットで生鮮食品を売るとなると、実物を目で見られないことが消費者にとってネックになります。しかし同社のサイトを見ると、

①キレイな写真でシズル感満点
②お客様の声をしっかり載せてある安心感
③生産者の顔・声もしっかり掲載し安全を強調
④外部の有識者+主婦で構成する「食質監査委員会」なる社内監視組織の存在
⑤お試しセットで心理的敷居を下げる工夫
⑥大量なマスコミ露出で知名度アップ

などでしっかりネットならではの不安点を解消しています。

このサイト、かなりお金かけてますね~。

一方でスーパーのサミットがネットスーパーに本腰を入れると発表しました。有店舗でネットスーパーを行なっていたそうですが、店舗を持ちながらネットもやるというのは、梱包作業や配送コストが効率化できず、赤字体質だったとか。

大手スーパーがネット専業のスーパーを作るのは初の試みですが、果たしてどんなサイトが出来上がるのか。

サミットは有店舗のスーパーを持っているだけに、消費者に与える安心感はある程度醸成できていると思いますが、果たしてオイシックスを越えるサイトを作れるか。

食品宅配といえば生協という存在もありますが、こちらはまだ紙のカタログをメインにしているようです。まあブランド力はあるので、従来の方法でもまだいけるという判断でしょうか。紙には紙の良さがあるし。

ネットショップの雄、アマゾンも食品を扱ってます。でも野菜はオイシックスを経由してますね。オイシックス、すごいわ。

ウチも生協の個配を利用してますが、買い物に出掛けなくて済むのは本当に便利!とは奥さんの声。

インフルエンザで人が集まるとこに出掛けたくない人がさらに増えていますが、ネットスーパー・カタログスーパーの存在感が増しているようですね。

2009/06/01

エコとアドをくっ付けて、ビジネスが回る

新しいビジネスを考える時、「広告」を絡ませると上手くいくケースが多い。

最近大きく成功しているビジネスの収益モデルに「広告」の存在は欠かせません。グーグル、ヤフー、ミクシイなどはその典型。みな広告で儲けてます。

写真の箸(はし)は、ナチュラルローソン(NL)で使われている割り箸。割り箸といえば環境問題上では悪者にされますが、国産のこの割り箸は「いい者」なんだとか。

日本国内で使われる割り箸は1年間で250億膳。そのほとんどは中国産で、中国では割り箸のために大切な木が伐採される。しかし、国産の割り箸は「間伐材(かんばつざい)」を使うため、エコなんだそうです。間伐材は、森林を育てるために戦略的に伐採された木のことです。

つまり、

中国産の割り箸は環境を破壊するが、安い。

国産の割り箸は環境に良いが、高い。

ということだそうです。だから割り箸すべてがダメじゃなくて、国産はOKということです。

しかし、いくらエコでも高いものは採用されない。そこでハートツリーという会社の服部社長は考えた。

「国産と中国産の差額は広告で埋めよう」

そこで登場するのが「アド箸」。

つまり、こういうこと。

①NLは中国産の割り箸から国産の割り箸に変更する。でも仕入値は上げたくないし上げられない。

②そこでハートツリーが間に入り、割り箸の袋に広告を入れる企業を集める。

③広告主は、中国産と国産の差額+αを支払う。

④国産の割り箸業者は、NLの仕事を受注し売上を増やすことができる。しかも間伐材を使うので日本の森林が蘇る。

⑤NLは、コストを上げずにエコ活動に取り組め、イメージアップ。

⑥ハートツリーは+αの部分が収入に。

⑦広告主は広告商品の売上増加及びイメージアップ

・・・という循環になるのだそうです。
現に弁当周りの商品、例えばビールなどの広告は、見事に売上アップにつながったのだとか。

現在はモノが売れない時代だといわれています。
でも、「メディア」と「広告」を組み合わせると、ビジネスが回り出すという例ですね。

割り箸の袋も立派なメディア。
ここに目をつけたのが、すごいですね。

2009/05/25

レイマックプレスの最新号リリースしています。

愛Pの月刊会報誌レイマックプレスの5月号をリリースしています。今回のメイン記事は、茶道で起業した藤村先生のインタビューです。

この不況下、なるべく出費を減らそうと考える消費者が増える中、「お茶」などの習い事は真っ先にそのターゲットにされます。しかし、藤村先生の道場は、逆にお弟子さんが増えているとか。その秘密は・・・・。

それにしても、茶道の世界に入り、それでメシを食っていくには、相応の覚悟が必要だし、起業家精神が無くては出来ないこと。物腰の柔らかい藤村先生ですが、その奥には一本の強いスジが通っているように感じました。決してブレない頑強なスジが。何を起こすにしろ、これが無いと成功は難しいのかもしれませんね。

完成したレイマックプレスを送付したら、喜びのお手紙を頂いてしまいました。達筆な素晴らしいおハガキでした。

藤村先生、ありがとうございました。

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