2009/08/07
第225号【すごい人に見せかける力1】
毎週のお知らせですみません。8月21日(金)に愛P勉強会の第
3回目を名古屋で行います。今回は誰でも分かるカンタン財務とい
うコンセプトで、お金のことについて考えてみたいと思います。基
礎の基礎から説明しますので、既に知識のある方にとっては退屈か
もしれません。今まで聞きたいけど聞けなかったことを解説します。
この機会に是非、財務諸表の見方のコツを覚えてくださいね。名古
屋地区で興味のある方は是非ご参加ください!
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■特別編でお送りいたします。
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突然ですが、今回から数回にわたり、『特別編』ということで、少し
いつもとは内容を変えてお届けしようと思います。
テーマは「見せかけ力」。すごい人に見せかけて、本当にすごい人に
成長しようというコンセプトで書いています。そんなことできるの
でしょうか?やってみなけりゃ分かりません。
では、早速いってみましょう。
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■はじめに
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ある日、勤めていた会社を辞めることになりました。社長とケンカ
して辞表を出さざるを得ない状況に追い込まれたのです。その時38
歳。転職するにも厳しい年齢になっていました。
起業するしかない。
以前から中小企業診断士という国家資格を取得し、経営コンサルタ
ントとして起業したいと思っていました。しかし、起業したところ
で食って行ける保証はなく、ウジウジ悩みながらサラリーマンを続
けていました。だから社長とケンカして会社を辞めることなったこ
とは、いいキッカケといえなくもありませんでした。
しかし経営コンサルティングの経験はゼロ。何の実績も無い脱サラ
男が資格だけで食っていくことができるのか。その答えを自らの身
で解明しなければならない状況になってしまったのです。
とにかく仕事を得なければ、家族を路頭に迷わせてしまう。後戻り
は出来ない。辞表は受理されてしまっている。自己都合退職なので
退職金も失業給付もあてにはなりません。今まで経験したことのな
いプレッシャーに押しつぶされそうになり、焦るばかりです。しか
し焦ったところで仕事は来ない。そりゃそうです。仕事が無くてオ
ロオロしている経営コンサルタントに、経営の相談をしたい社長な
んているはずもありません。
「このコンサルタントの先生はすごい!この人なら我が社の危機
を救ってくれるはずだ!」と思うからこそ、世の社長さんたちは経
営コンサルタントを雇うのです。路頭に迷う寸前のコンサルタント
に社の命運を託すようなお人よしなどいるわけないのです。
そこで僕は思いました。「そうか、自分をすごい人だと思ってもらえ
ばいいのだ。そう思ってもらえれば、仕事が取れるかもしれない」
こう考えた僕は、まずホームページを作ることにしました。自分が
勉強してきた経営の知識を振り絞り、ホームページに掲載しました。
制作業者に依頼する資金的余裕は無いので全て自作です。デザイン
的にかなりお粗末なシロモノでしたが仕方がありません。
それから週一回、メールマガジンも発行し始めました。内容はブラン
ドに関するもの。ブランドについては、日常生活から色々なブランド
を目にすることがあるので、ネタは尽きないだろうと踏んでのことで
す。ホームページやメールマガジンで発信していくことで、実績のあ
る経営コンサルタントとして自分を演出しようとしたのです。
すると、驚くことが起きました。僕のメールマガジンを読んだとい
う県の外郭団体の方から、ブランドについて原稿を書いて欲しいと
いう連絡が入ったのです。驚きを隠しつつ担当の方に会いに行くと、
ほとんど何の制約も無く僕の好きなように書いてくれればいいと言
うのです。期日どおりに原稿を提出すると、一文字も直されること
なく、その団体が運営するWEBマガジンに掲載されました。A4に
5枚くらい書いて、4万円の報酬を頂きました。これには本当に驚き
ました。
そしてさらに驚くことが起きました。ある日、見知らぬ会社から電話
がかかってきて、「豊田先生に会いたい」というのです。先生って誰?
あ、オレだ!
仕事を依頼したいという会社からの問合せです。しかし喜ぶのはまだ
早い。契約をもらったわけではない。
実績がないことを見破られたら契約は取れない。自分をすごい人に見
せなければ・・・。そうだ、すごい人は、基本的に忙しい。
そこで僕は電話口で大胆にもこう答えました。
「向こう2週間は予定が一杯なのです。3週間後であれば大丈夫
ですよ」
何という図々しさ!スケジュールは真っ白なくせに!
3週間後、僕はその会社を訪問しました。そしてプレゼンをして
300万円の仕事の受注に成功したのです。先方の社長はもしかした
ら僕の「見せかけ」を見抜いていたのかもしれません。しかし、すご
くない自分がすごくなるために、とりあえずすごくみせかけることは
非常に大切な視点だと痛感した経験です。
この経験が無ければ、僕はコンサルティングの実務を踏む機会を得ら
れず、きっかけさえもつかむ事ができないまま時間を浪費していたか
もしれないのですから。ホームページ、メルマガ、電話の応対などに
よる「見せかけ」が僕と家族を救ったのです。
契約したこの会社では販売店の顧客分析とそこから導かれる商品開発
の方向性を明示し、売上シェアアップに貢献できました。その後、3
年間も契約は継続しました。
この経験から僕はこう思いました。
「チャンスさえつかめば、すごい人に近づける。ただ、そのチャンス
をつかむまでは自分をすごくみせることはとても重要だ。」と。
(次号に続く)
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◆今週の一冊『スベらない商談力』 小森康充 著
★★★☆☆(星3つ)
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元P&Gの営業マンであり、営業トレーナーであった著者が、主に
法人営業の場面での商談のコツを解説してくれる本です。商談を成功
させるためには、お客さんの心の窓を開かねばならない、というのが
基本的なコンセプトで、その手法が詳しく書かれています。具体的な
場面を想定し、その際の考え方や話法などが結構突っ込んで書かれて
いるので、法人営業をやられている方には参考になると思います。個人
的な感想としては、商談の場に座らせてもらう(アポをとる)ことが
現代の営業では難しいので、その辺の解説がないのは少し寂しい気はし
ましたが、細かい話法はすぐに活用できるものがありました。実際に使
ってみると、「なるほど」という効果が得られましたよ。
興味のある方はコチラカラ↓
https://raymac.jp/archives/670
【注】評価基準
★★★★★ 赤線率50%以上 睡眠時間削っても今すぐ読むべし!
★★★★☆ 赤線率30%以上 今読んでる本が終わるやいなや即!
★★★☆☆ 赤線率10%以上 読んでおけば尚可か
★★☆☆☆ 赤線率5%以下 暇なとき話題づくりにはなるかも
★☆☆☆☆ 赤線率ほぼゼロ 立ち読みで可
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■編集後記
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いかがでしたでしょうか?まだまだ本編に入らないでの、何が言い
たいのか分からないと思いますが、読み進めていくうちにきっとお
分かり頂けると思います。いつもとはガラッと雰囲気が違うので驚
かれたかもしれませんが、しばらくこんな形でお届けします。お楽
しみに。
(第225号終わり)
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