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豊田礼人の基本的な考え方を
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2005/06/17

第9号 競い合って成長する

先日、コメダでお茶してました。
(注:コメダは中部地区の超有名喫茶店チェーンです)

そこで、奥さんが読んでいた「女性自身」の表紙を見てびっくり。

なんと、
表紙に出ている全ての芸能人の名前の横に、「年齢」が書かれて
いるのです。小さな文字ですが、キッチリ全員に書いてありました。

ここまで年齢を気にする国民って、他にあるのでしょうか?
ちょっと不思議でした。続きは後ほど。

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■本日のテーマ:競い合って成長する
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元横綱「若・貴」の確執問題が連日ワイドショーを賑わせています。
血のつながった兄弟が、父親の死という悲しみに浸ることも
早々に、遺産相続の問題で争うというのは、他人ごとながら、
とてもさみしい気がします。

ただ、野次馬として、おもしろおかしく報道されるニュースを
楽しみに見ている自分がいることも、事実です。
どっちの言い分が正しいのか。
ついついテレビに見入ってしまう方も多いのではないでしょうか。

この問題を見ていて、つくづく残念に思うことがあります。

それは、お兄ちゃんの「若」が自分の部屋を持っていないことです。

だって、もし「若」が部屋を持っていたら、その弟子同士、部屋同士
の対戦は盛り上がること間違いなしでしょう?

まさに「因縁の対決」ってやつです。
マスコミは待ってましたとばかりに大騒ぎしてくれるでしょう。

観客の減少に悩む相撲協会としては、これほど注目され、客が呼べる
カードは喉から手が出るほど欲しいはず。

実現すれば、相撲ファンを一気に増やすことができますからね。
彼ら2人にとっても様々なメリットがあるでしょう。
なにより、健全な戦いですよね。

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■ブランドのココロ:締め出すより、共存せよ
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ライバルと同じ土俵で競いあうことにより、お互いにメリット
が生まれることがよくあります。

私たちはついつい、
相手を打ち負かすような、差別的な戦略を構築し、市場のパイを
奪い取ることに注目しがちです。

でも、市場でライバルと競い合うことで、市場自体を大きくする
こともまた可能であるし、とても重要です。

ドミノ・ピザがピザを「宅配」し始めた時、このユニークな販売方法
を独り占めせず、他の無数のピザ販売業者が参入し、いっしょになって
「ピザの宅配市場」を拡大しました。
1社だけでは、これほどの急拡大はなかったでしょう。

ポラロイド社は、コダックをインスタント写真市場から締め出し、
数億円の損害賠償金を勝ち取りました。
しかし、市場拡大には失敗しました。

一方、コカ・コーラとペプシは広告戦争を繰り広げ、メディアの関心を
定期的(?)にあおり、コーラ・カテゴリーの消費者の関心を広げています。

タイヤメーカーのブリヂストンがモータースポーツの最高峰F1に
参入したとたん、米タイヤメーカーのグッドイヤーはF1から去りました。
その後ブリヂストンは、寂しくF1を「独占」しました。
しかし、仏メーカーのミシュランが新たに参戦してからは、競争相手ができ、
俄然盛り上がってきました。

アメリカでGMの業績が悪化したことについて、業績好調なトヨタ自動車
は戸惑っています。
お互いに競い合うことで、注目され、市場が創造され、自分たちの価値
が高まることをトヨタは知っているからです。
(もちろん貿易摩擦の懸念もあるでしょうが)

女子ゴルフだって、藍ちゃんだけじゃなく、横峰さくらとあのパパが
いたからこそ、ここまでのブレイクが実現したのでしょう。

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■自分レベルの視点で:あなたのライバルは誰?
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僕たちにもライバルがいます。
絶対に負けたくないアイツが。
あなたにも1人や2人きっといるはずです。

しかしだからといって、貴乃花になっちゃダメですよね。
相手を非難してばかりでは、成長はありません。
相手を排除してしまえば一時的にすっきりしても、今度は自分が衰退
する番です。

負けたくない気持ちこそ、僕たちのガソリンです。
ライバルと競いあうからこそ、注目され、自分が磨かれるのです。
自分ひとりじゃ気づけないことって、たくさんありますから。

自分を磨けば、その輝きがきっと誰かに届くはず。
そうすれば、世の中が少し明るくなるかもしれません。

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■今週の一冊
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「実戦 マーケティング戦略」 佐藤義典 著

MBAであり中小企業診断士である著者がマーケティングについて
解説してくれています。
はっきり言って、スゴイの一言です。
私の現時点での今年度「スゴイ一冊」の第2位にランクインされました。
(第1位は内緒)
著者の知識と経験から生み出されたマーケティングツールは
非常に良く整理され、使いやすいものです。
これを読むと自分の脳みそが「マーケティング脳」に
なっていくのが実感できます。
マーケティングに興味のある方は是非読んでみてください。

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■最後にもう一言
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かく言う私も、年齢を気にすることが時々あります。
最近は特に30代前半のIT社長が数多くマスコミに登場するので、
訳の分からない焦りを勝手に感じたりします。(アホ?)

誰でも、人より早く、例えば5年早く出世できたらカッコいいだろうなあ、
とか、5年早く実現してればなあ、と思うことはよくあると思います。

私もあります。でも、過去を振り返ってもしょうがないですよね。
振り返っている時点で、脳みそは止まっていますから。

だから私はこう発想を変えています。

「人より5年早く達成するのは、ちょっと大変」
「そもそも、今から5年巻き戻すのは不可能」

「だったら、人より5年長生きしよう。これならできそう!」

どうですか?かなり前向きになるでしょ?
5年長生きするためには、健康、食事、運動とかに気を配り・・
いろいろとアイデアでてきますよね!
よし!解決!

では、また来週!

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