2015/04/10
第521号【営業マンの育て方】
==============================
■営業マンの育て方
==============================
先月のレイマックプレスでインタビューした、
伊藤建設工業の伊藤社長からお聞きした話。
父から継いだ会社がリーマンショックで6億円の負債を抱え、
緊急事態に陥った時。
伊藤社長は
会社の危機に正面から立ち向かい、
無駄を徹底的にカットし、
持ち前の明るさと粘り強い精神力で、
見事にV時回復させました。
そしてこれからは
いよいよ攻めに転じようということで、
今年、若い営業マンを2人採用したそうです。
この2人を一人前の営業マンに育て、
売上に貢献できるようになってもらいたい。
そのために、どのような教育を行ったら良いか。
考えた末に行き着いた方法は、
「本を使ったコツコツ教育法」というもの。
いったいどんなものか?
==============================
■毎日、1個ずつ、進歩していく
==============================
まず、営業に関するノウハウ本を社長が2種類買ってきます。
そして、一人に1冊ずつ渡す。
そして、毎日、1項目ずつ読んできてもらい、
読んだ部分に関して、
それぞれ10分ずつ要約と感想を発表してもらう。
これを、社長と営業マン2人の計3人で行う。
社長は、営業マンが発表した内容に関して感想を言ったり、
仕事に応用できそうなアドバイスをする。
発表した営業マンは自分で読んだことを発表することで、
内容をもう一回体に染み込ませることができる。
もう一人の営業マンはそれを聞くことで、
新たな知識を得ることが出来る。
これを毎日、1項目ずつ、10分間だけ行う。
この繰り返し。
読んで、聞いて、議論して、実践する。
2人で読むから2倍のスピードで進んでいく。
社長の考え方も合わせて学ぶことができる。
これがすご~く、効果的なのだそうです。
==============================
■本を軸に組織を作る
==============================
別の、ある会社の経営者は、(この方もインタビューさせて頂いた方ですが)
松下幸之助氏の著書『社員心得帖』を、
組織運営の軸にしているそうです。
社員全員にその本を配り、
それを熟読させる。
そして、何か問題が起きたときは、
その本に立ち返り、
社員とともに書かれていることに照らし合わせ、
解決策を導き出すそうです。
自分が信頼している人の著書を選び、
それを軸に経営をしたり、教育をする。
これによって大事にすべきことや目指すべきことが
いつでも、正しく確認することができます。
これ、
低コストで、かつ効果的な組織強化の方法だと思います。
中小企業の経営者さには、ぜひ一度試してみて欲しいと思います。
==============================
■自分レベルの視点で
==============================
自分レベルではいかがでしょうか?
あなたが、迷ったときや壁にぶつかった時、
読み返す本って、ありますか?
僕はあります。
最近、実は、その本ばかり、繰り返して読んでいます。
壁にぶつかっている訳ではないのですが、
とにかくその本の精神を体に染み込ませたいんですね。
自分が間違った方向に進まないように、
あるいは、勇気を持って前に進めるように。
自分の背中を押してくれるような本。
そんな本が一冊あるといいですね。
それが軸になって、
ブレずに進んでいけるような。
前に進むためには、
時折立ち返って、基準にできる場所があることが大事です。
本を活用してみるのも、
いい方法です。
応援しています。
メールマガジンmail magazine
最近のメルマガentries
コンサルプランconsulting plan
情報発信information