2012/12/28
第402号【褒めれば本当に伸びるのか?】
※愛される会社プロジェクトの会報誌、レイマックプレスの無料 お試し購読ができます。毎月、さまざまな業種の経営者の起業体験を 読むことで、経営脳を育てることができます。是非一度お試しくだ さいませ。→ https://www.raymac.jp/lp ◎今週のメルマガ 【褒めれば本当に伸びるのか?】 ============================== ■褒めて伸ばす ============================== 「褒めて伸ばす」人材育成方法が広がっているそうです。 「できなかった」はとがめずに「できた」を褒めれば、 従業員の士気が高まり、社内の雰囲気は良くなるのだそうです。 その雰囲気の良さが顧客に伝われば、 顧客の支持も得られるようになり、業績がアップする、ということです。 人間誰しも褒められれば嬉しいです。 怒られるよりも褒められたいと思っています。 この人間の根源的な欲求を満たして業績アップにつなげよう、 というのが「褒める人材育成」推進派の主張です。 ============================== ■「褒めて伸ばす」は簡単ではない ============================== 僕も褒めて伸ばす人材育成には大賛成です。 そもそも自分も怒られるのは嫌だし、褒められれば単純に嬉しいです。 だから、どんどん褒めて欲しい!と思っています。(褒められると伸びるタイプなので笑) しかし、コンサルの現場で経営者から聞こえてくる生の声は、 「人材に関わる問題はそれほど単純ではない」ということです。 多くの経営者を悩ませているのは、褒めるぐらいではビクともせず、 経営者や会社に対して恐ろしく反抗的で、恐ろしくやる気が低く、 すべての責任を自分以外の誰かに求めるような社員です。 こういう問題社員をどう扱うか。どう意識改革するか。 やる気を高め、すべては自分の責任だと思ってもらえることはできるのか。 経営者は深く悩んでいます。 真剣に経営している経営者ほど、 「褒めて伸ばすというのは、ちょっとキレイごと過ぎるのではないか?」 と感じています。 ============================== ■褒めるぐらいではどうにもならない ============================== コンサルの現場でも「褒めるぐらいではどうにもならない」 と感じざるを得ない経営者に出会います。 僕は、コンサルティングをしながらも、時にはコーチ的な役割も担います。 クライアントの経営者が行動したことを大いに褒めます。 それによっていい気分になってもらい、さらなる行動を促すのです。 コンサルタントなんて、クライアントに行動してもらってナンボです。 クライアントの行動を褒めて、 やる気を出してもらうことが非常に重要になります。 だからもう、ガンガン褒めますよ、僕は。 でも、この方法が全く通用しない経営者もいることも事実です。 ちょっとやそっと褒めたくらいでは、全然効かない人。 そういう人は、こちらの言うことを素直に聞きません。 自分のやり方に固執し、他人の意見に常に批判的です。 そもそも「他人と議論して最善策を導き出そう」という姿勢を持っていません。 何と言うか、最初から心がすごく冷え切っているんですね。 こういう人は褒めても、何をしてもビクともしません。 こういう人のやる気を出させるのは、本当に難しいと感じています。 ============================== ■自分レベルの視点で ============================== 自分レベルではどうでしょうか? 自分の心を堅く閉ざしているのに、いきなり褒められても、 簡単にやる気を出せるものではありません。 これは自分に置き換えて考えてみれば分かると思います。 下手をすると、 コーチングのテクニックを使って自分を操ろうとしているんだな、 と勘ぐられてしまうかもしれません。 では、こういう堅く心を閉ざしてしまっている、 反抗的な社員をどう扱えば良いのでしょうか。辞めさせればいいのでしょうか。 辞めてもらえば、それで解決することもあるでしょうが、 人員不足の中小企業では、 なかなか辞めさせられないというケースも多いはず。 切り捨てるのではなく、なんとか、その社員に変わってもらいたい、 と願う経営者は多いのです。 そういう場合は、褒める前に、 まず、その社員の存在や考え方を「認める」ということが必要です。 会社や経営者、もしかしたら、 「権威」全般に対する反発を昔から持っている人なのかもしれません。 とにかく、その反発している気持ちを、まず分かってあげるという ところから出発するのです。気持ちに寄り添い、認め、 理解してあげることが必要です。 貴重な人的資源を有効に使いたい、安易にクビを切りたくない、 と考えるのであれば、その人に寄り添わなくてはなりません。 それによって、反抗心を生んでいる根本的理由を突き止めるのです。 経営者としてそこまで踏み込んで社員に向き合うか。 それとも面倒くさいから、クビにしてしまうか。 あなたなら、どうしますか? ============================== ■編集後記 ============================== 今年もいよいよ暮れますね。今年も1年間、このメルマガにお付き 合い頂き、ありがとうございます。来年も引き続き、ご愛顧頂けれ ば、とても嬉しく思います。2013年もよろしくお願いします! ※ 愛される会社プロジェクトの会報誌、レイマックプレスの無料 お試し購読ができます。毎月、さまざまな業種の経営者の起業体験を 読むことで、経営脳を育てることができます。是非一度お試しくだ さいませ。→ https://www.raymac.jp/lp
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