2008/02/08
第147号【誰と組むかが問題だ】
今週末、大事な写真撮影があるのでダイエットを敢行しているの
ですが、なかなか体重が落ちず、「ま、ありのままの自分でいいか!」
と開き直っている豊田礼人です。
ということで、本日のメルマガをどうぞ!
(連続147週間、無休で発行しています!最近寒い日が続いてます)
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■リスクが大きい
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ギョーザ問題に関する騒動が収まらず、日清食品はJT・加ト吉との
冷凍食品事業の統合計画を撤回すると発表しました。
3社は日清のブランド力、JTの資金力、加ト吉の生産・販売力を統合
して冷凍食品事業の競争力を高めようとしていましたが、戦略の修正を
余儀なくされました。
JTにしてみれば、事態の対応に追われ、とてもじゃないが新たな
戦略を遂行する余裕はありません。一方で日清は、JTが昨年末にも
消費者から訴えを受けながら、適切な措置を取らなかったことを明ら
かにしたことを受けて、JTの姿勢に不信感を抱きました。
「安全は食の基本」と考える日清側が、JTの現状認識の甘さに嫌気が
さして、統合計画の撤回をJT側に申し入れたと報道されています。
このギョーザ騒動の原因は未だに明らかになっていませんが、両社の
「安全」に対する認識の違いが浮き彫りになるという結果を招きまし
た。
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■誰と組むか?
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自社だけの力で事業を行うよりも、他社と組んで自分に足りない部分
を補ってもらった方が、より早く目標を達成することができます。
そうする方が自社でゼロから事業を育てるよりも、スピード面で圧倒
的に有利です。お金で時間を買う、ということですね。
ここで問題になるのが「では誰と組むのが良いのか?」ということです。
大切な資金を使うわけですから、最適な相手を選びたいと思うのは当然
です。では組む相手を決める条件というのは何でしょうか?ボクは4つ
あると思います。
まず一つ目の条件は「力のある企業であること」です。力の無い企
業と組んでも足を引っ張られるだけなんで、これは当然ですね。日清
もJTが食品事業において力を有し、資金も豊富であると判断したか
らこそ、統合計画を進めていたのだと思います。
しかし、日清は統合計画を撤回しました。それは、今のJTと組むこ
とはリスクが高いと判断したからでしょう。スピード面においても、ブ
ランドイメージ面においても、IR面においても、今後さまざまな不利
益が生じることは避けられないと考えたのです。
つまり、「リスクの高い相手とは組みたくない」ということです。逆にい
えば、「リスクの少ない相手と組みたい」です。2つ目の条件はこれです
ね。
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■MSは嫌いだ
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3つ目の条件は、「自分の弱点を補完できて、相乗効果が生み出せること」
です。いくら力があっても、自社と同じような強みと弱みを持つ企業と
組んでも相乗効果は生み出しにくいです。
マイクロソフトが米ヤフーを買収しようとしているのも、グーグルとい
う検索エンジン大手に対抗して戦うために、ヤフーと組んで検索エンジン
のノウハウを得ることが、自社の弱点を補うためには不可欠で、かつそ
こから生まれる相乗効果を期待してのことでしょう。
最近のグーグルの勢いはスゴイですから、マイクロソフトも何とかして
競争力を高め、ネット事業の主導権を握りたいと躍起になっているのだ
と思います。
4つ目の条件は、「好きなヤツと組むこと」です。いくら力があって、お互
いが補完しあえて、リスクの少ない相手だったとしても、キライなヤツと
は組みたくない、ということです。
ヤフーがマイクロソフトの買収提案に難色を示しているのも、ヤンCEO
がマイクロソフトを嫌いだからだと言われています。ウィンドウズで
世界を席捲したマイクロソフトは、その強引な手法からシリコンバレー
企業から嫌われているそうで、ヤフーもその一つだということです。
アップルのスティーブ・ジョブズCEOも、「ウィンドウズはマック
のパクリだ」と痛烈に批判してますもんね。
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■自分レベルの視点で
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さて、自分レベルではどうでしょう?
あなたは、誰と組んでいますか?または誰と組みたいですか?
誰が言っていたか忘れましたが(ホントに忘れた!)、仕事を
するに当たって大事なのは「何をやるか」ではなく、「誰とやるか」
だ、と言っていました。
この意見の真意は何なのかは忘れましたが、人間は一人で達成した時に
得られる喜びよりも、誰かと一緒に達成した時の喜びの方が大きいから
だ、ということだと思います。
一緒にやりたいと思える人(会社)と出会えるようにアンテナを
張ること。そして、「一緒にやりたい」と思われる人(会社)になれ
るように、力をつけること。これが大事なんですね。
力がまだ不十分な時は、「好かれる」ことにフォーカスしても良いのか
もしれません。ちょっと頼りないけど、面白そうだから一緒にやって
みたいと相手に思わせるのです。そのためのアイデア出しを色々やっ
てみても楽しいですね。
まずはその辺りから、始めてみても、いいですね。
ボクもすこしずつ始めています。
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■編集後記
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節分の日は、近所の神社で豆まきをしてきました。キチンと豆まきを
したのは生まれて初めてのことです。神社に鬼はいないので、「福は内」
を連呼しながらバーっと豆をまきました。その日は雨だったので、まい
た豆が地面でぐちょぐちょになって、掃除が大変そうでした。豆まきは
晴れの日にやりたいものですね。
(第147号終わり)
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