2007/09/07
第125号【真因を見つけ出せ!】
いつも髪を切ってくれる美容師の若いお兄ちゃんと、毎回イマイチ
話が盛り上がらず、「今日もだめだったな~」と意味不明な一人反
省会をやっている整理整頓ストラテジスト、豊田礼人です。皆さん
は担当の美容師さんと盛り上がりますか?
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■そもそも騒動の原因は何?
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朝青龍の問題が連日マスコミを賑わせています。この問題がここまで
こじれてしまった理由は一体何なのでしょうか。
朝青龍本人のほか、親方、相撲協会、理事長などいろいろな登場人物
に対してそれぞれ責任を問う声があります。
しかし、この問題がここまでこじれた原因は、朝青龍の事後の対応の悪さ
にあったと思えてなりません。どのような理由があったにせよ、地方巡業
を軽んじ、ファンと力士仲間を裏切ったことには変わりありませんからね。
この点を最大の問題点と認識しているのであれば、その方たちに真っ先
に謝罪の意を表するべきでした。そこを避けたために、裏切られた人
たちから更なる反発を受け、それを感じたマスコミが大騒ぎしてしま
ったのだ、とボクは感じます。もともとヒール(悪役)キャラですから、
余計にマスコミは興奮しますよね。
もしボクが朝青龍の個人顧問(笑)でしたら、真っ先にブログやHP、
またはFAXでいいので、ファンや力士仲間への謝罪文を書かせます。
もしくはボクが代理で書きます。できれば記者会見で顔を見せたいの
ですが、神経が衰弱しているようでしたから、できなくても仕方あり
ません。とにかく「生の声」をいち早く出すことをススメます。
お客さんからクレームを受け、こちらに落ち度があったと認めざるを
得ない場合、まず現場に出向き、顔を見ながら謝罪することがクレーム
対応の定石です。
物理的に顔を見せられないのであれば、電話、手紙などでも仕方あり
ません。ただできるだけ「ぬくもり」が感じられる方法をとるべきで
す。
ファンやお客が怒るのは、その人、その会社に期待しているからこそ、
です。その期待が裏切られたことが悲しくて、怒りに変わってしまう
のです。信じていた自分が否定されたことになりますからね。このこ
とを正しく認識せずに、慎重に対応しなかったことが、今回の朝青龍
サイドの最大のミスではないでしょうか。
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■会社の中の課題
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会社の中にも問題点や課題が複雑にからみあっています。こういう会
社の場合、一体何から手をつければ良いのか分からない経営者も多い
と思います。分からないから、何も行動を起こせず、そのことが問題
をさらに大きくしてしまいます。
その複雑な課題たちを整理する時に、「緊急度」と「重要度」の二方向
から分析することがあります。KJ分析とボクは読んでいます。
つまり、緊急でありかつ重要(KJ)であることから手をつけましょう、
ということですね、当たり前ですけど。しかし、中小企業の場合、KJ
であるとわかっていても、なかなかその解決に向けた取り組みができな
い場合がよくあります。
例えば、営業赤字で利益が出ておらず、かつ資金繰りに困窮している
会社の場合、コストを削減してまず無駄な現金の流出を止めることが
KJであることは明白なのに、そこになかなか手を付けないケースがよ
くあります。
手を付けない理由を聞くと、「私(経営者)が尊敬されておらず、この
状況下で無理にリストラ策をやろうとすると、社員から猛反発を食ら
う可能性が極めて高い」ということだったりします。
正直、「そんなこと言っている場合じゃないでしょ~?」と思います。
しかし、現実、身動きとれない社長さんは多いのです。
ですから、この場合、まずすべきことは、経営者が社員に受け入れられ
ることであったりします。具体策として、「経営者が社員に毎日声がけする」
とか「笑顔であいさつする」といった地味な作業から、社員とのコミュニ
ケーションを深めることに取組むのです。
このように課題解決策の順番をどう組み立てるかが、経営資源の限ら
れた中小企業にとっては非常に重要なことになるのです。
「急がば回れ」は、中小企業にとって非常に大事な視点なのです。
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■自分レベルの視点で
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「オマエが目標に向けて動けていない原因は何だ?!」
15年前、成功哲学とネットワークビジネスにはまっていた友人から
浴びせられた言葉です。
その時ボクは、「低血圧で、朝がツライからだ!」と答えました。
すると友人は「コレを毎日飲め!」と、見たこともないラベルが貼ら
れたサプリメントをボクに売りつけました(笑)
今では笑い話ですが、今振り返ると、結構真因を突いていたな~と
思います。確かに、朝から元気だったら、色々なことがビュンビュン
進みそうな気がします。
一般論ではなく、自分にとってのKJは何か?これを考えることはと
ても重要です。他人にとってKJであっても、自分にとってKJでな
いのであれば、実行しても意味がありません。
それを判断する基準は「戦略」と「実行性」です。そもそも戦略が無
ければ重要性も緊急性も存在しませんし、実行できる策でなければ、
素晴らしいアイデアも絵に描いた餅にすぎません。
自分の課題を整理整頓し、自分にとってのKJを見つけること。
これがとっても大事です。
あなたのとってのKJは何ですか?
週末、息子とお留守番しながら、ボクも考えてみます。
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■編集後記
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何歳になっても朝が弱くて、困ります。毎朝目覚ましがなるたびに
「マジかよ~?!」と目覚まし代わりの携帯電話に突っ込みをいれて
います。オカシイですよね。歳をとると朝が早くなる、と言われてい
ますが、今のところ、無いですね。眠らなくてもOKな人に憧れます。
アディダスの創始者の息子で、アディダスを世界的な企業に育てたホ
ルスト・ダスラーも眠らない人だったそうです。部下は大変だったとか。
だって、夜・休日問わず電話がかかってくるのですから。自分はいい
けど、周りの人は大変ですね。憧れますが、部下になるの避けたいで
す、やっぱり。
(第125号終わり)
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