2012/03/16
第361号【第4の消費の時代が来ている】
◎今週のメルマガ 【第4の消費の時代が来ている】
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■第4の消費とは?
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一昨日、パルコの「ACROSS」編集長である高野公三子さんの
セミナーに参加しました。
高野さんはいわゆるトレンドウォッチャーで、東京を中心に今、日
本でどんなものが流行しているのかを常に追いかけている方です。
その高野さんから見た、ファッションやインテリア、ライフスタイル
がどんな風になっているかを、豊富な事例をもとに分かりやすく聞か
せて頂く、というセミナーでした。
お話で印象的だったのは、今、日本は「第4の消費」というフェー
ズに入りつつある、ということ。
この第4の消費の時代でのキーワードは、シェア、つながり、ロー
カリティ、といったものなのだそうです。
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■絆
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高野さんによると、
第1の消費は、富国強兵の時代。日本がまだ貧しかった時代のもの
です。この時代は「国」こそが最も重要な価値観のベースとなって
いました。
第2は経済大国へと成長する過程の消費スタイル。消費意欲旺盛な
団塊の世代を中心とする時代の消費です。この時代は「家」が重視
されました。
第3の消費は、個人が重要視された時代の消費。コンビニが台頭し
「自分探し」という言葉に代表されるように、「個」が重要とされ
た時代で、現在はこの時代の色合いもまだまだ濃いと思います。
そして第4の消費の時代が来つつある。特に東日本大震災が起きて
からは、「絆」「助け合い」といった価値観が人々の間に強く湧き起
こり、その傾向に拍車がかかっているような印象も受けます。
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■小さな約束を守り続けること
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第4の消費の時代では、他人とのつながりやシェアの精神が人々の
間で重要性を増します。自分一人が良ければいいという考え方は疎
まれ、いかに他人と分かち合い、協力し合えるかが問われます。
そういう社会では、当たり前ですが、信頼とか誠実といった、人間
としての基本的なことが重要になってきます。信頼のないところに
絆もシェアの精神も生まれません。
信頼のある人間、誠実な人間であるために必要なことは、ただ一つ。
「約束を守ること」、だと思います。
どんな小さな約束でも必ず守ること。
当たり前なんですが、意外と小さい約束を守らない人って多いです
よね。例えば、「今週中に電話しますね」と言ったのにかかってこ
ない、とか。あるいは「資料送っておきます!」と言っていたのに、
結局送ってこない営業マン、とか。
しかし、こういう小さな約束を破ることで、一気に信用や信頼を失
います。僕もある人に小さな約束を破られ続けたことがあり、すっ
かりその人が信用できなくなってしまった苦い経験があります。
小さな約束ですから破ったところで仕事上に大きな支障はでないの
ですが、その人と長期に渡って「分かち合おう」という気にはなれ
なくなってしまいます。
第4の消費の時代では、こういうスタンスは致命傷になります。
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■自分レベルの視点で
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自分レベルではどうでしょうか?
お客さんや他人との約束は必ず守ることは当たり前です。僕たちは
この約束を守るために、毎日努力をしています。
しかし、自分との約束は簡単に破ってしまっているという人、意外と
多いのではないでしょうか。
やると決めたことを、途中でやめてしまうというのは、自分との約
束を破っていることに他なりません。
この小さな「約束破り」が積み重なると、自分に自信が持てなくな
ります。逆に言えば、自分との約束を守り続けることで、自信を養
うことができます。
自分に自信が持てれば、他人を助けようという気力も湧いてきます。
どんな時代でも、仕事は人と人との関わりあいの中から生まれ、遂
行されていくもの。いくらネット上でのコミュニケーションが活発
いなろうとも、それは変わりません。
「約束を守る」という当たり前のことを、当たり前にやることの
大切さ。
第4の消費の時代においても、それは変わらない。むしろ、さらに
重要なこととして意識されるべきものになっていくと思のうですが、
いかがでしょうか。
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■編集後記
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レイマックプレスの最新号の編集中です。今号では大ナゴヤ大学の
加藤学長のインタビュー記事を載せています。学び満載のお話です
ので、会員の皆さんは楽しみにしていてくださいね~。
(第361号終わり)
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