名古屋の経営コンサルタント レイマック

豊田礼人ブログ「シンプルなことの繰り返し」

2015/08/13

高級車よりも大事なもの

■高級車を捨てた

 

先日インタビューした伊藤建設工業の伊藤社長から聞いたお話。

 

伊藤社長が解体業を営む父親から会社を継いだ時、

売上計上漏れを税務署に指摘され、

それに追い打ちをかけるようにリーマンショックに襲われたそうです。

 

会社には瞬く間に6億円の借金ができてしまいました。

そして、

父親は心労で、

息子に会社を譲って間もなく逝ってしまった・・・。

 

借金とともに残された伊藤社長は途方にくれました。

しかし、立ち止まっていても、何も変わらない。

勇気をもって前に進むしかない。

 

伊藤社長は仕事が減ったことで出来た時間を使って、

父が残した「無駄なもの」をひとつずつ整理していったそうです。

 

無駄に広い倉庫、

使っていない駐車場、

売れない在庫、

そして分不相応な高級車・・・。

 

これらの無駄を捨てていく中で、

伊藤社長は自分を見つめ直し、会社を見つめ直したそうです。

 

そして、高級車を捨てた伊藤社長を見た社員たちは、

社長の中の「本気」を感じた。

 

これで会社は、過去に例をみないほど、ひとつにまとまったそうです。

 

 

■5期連続増収増益

 

無駄をそぎ落とし、筋肉質になった会社は、

激減した売上でも利益が残せる体制を築くことに成功。

 

さらにマーケティングと営業を強化し、

新しい案件も徐々に増えていく。

 

そして今季まで、5期連続で増収増益を達成したそうです。

 

社内はひとつにまとまった。

 

社長は収支をオープンにし、

利益は年4回のボーナスで社員に還元しているそうです。

 

この3月には社員旅行を復活させ、

社員はもちろんその家族も一緒にディズニーランドに行ったそうです。

 

途方に暮れた状態から、

ひとつずつ整理しながら、

伊藤社長は前に進み、

見事復活を遂げたわけです。

 

 

■目の前のものから、ひとつずつ

 

やらなくちゃいけないことがたくさんあり過ぎて、

途方に暮れてしまい、半ばパニック状態に陥り、

動けなくなってしまうことって、ありますよね。

 

そんなとき、

全てのことを一気に片付けようとしても無理な話で、

とにかく目の前にことをひとつずつ片づけていくしかありません。

 

やらなければいけないことに押しつぶされそうになっても、

ひとつ片付くと、少し楽になります。

 

その勢いでもう一つ片づける、もっと楽になります。

そして次のひとつ、と動いていると落ち着き始め、

パニック状態だった心も静まり、

やれそうな気持ちも芽生えてきます。

 

目の前のやるべきことを全力でやり、

無駄なものは捨てる。

 

当たり前ですが、

窮地から抜け出すためには、

これを愚直に続けるほかにないのだ、と思います。

 

 

■自分レベルの視点で

 

自分レベルではいかがでしょうか?

 

例えば、部屋の整理整頓の話。

 

部屋が散らかっている場合、

その人の頭の中も散らかっている、といいます。

 

散らかった部屋をひとつずつ片づけていくと、

散らかっていた頭の中も整っていくそうです。

 

これは、お掃除会社、アクションパワーの大津たまみ社長の言葉です。

 

目の前のモノ、目の前のコトを

ひとつずつ片づけていくと、不思議と頭の中も片付いていく。

そしてスッキリして、落ち着いてくる。

 

やらなければいけないことで押しつぶされそうなとき、

とにかく、目の前の事に集中する。

無駄なものは思い切って捨てる。

 

そうすると、大事なものが見えてくる。

 

僕も、最近散らかり気味な机の周りを片づけてみます。

そして大事なことに集中したいと思います。

 

ぜひ、あなたも。

 

応援しています。

2015/07/29

プロ情報と自分ストーリー

■B to Bのブランディング

 

B to Bをやっている企業から、

ブランディングをどのように行えばよいのか分からない、

というお問合せをよく頂きます。

 

ブランディングとは、

お客様の心の中に、

自社の商品の良さや自社自体の良さを伝え、

指名買いしてもらえる状況を作り出すことです。

 

しかしB to Bにおいては、

いくらカッコイイロゴマークをつくってみたり、

何か面白そうな会社だね、

と思ってもらうことに成功したとしても、

やはり価格が他社より安くなければ、

買ってもらうことは難しい。

 

こういう中でどうすればいいのか?

というのが多くのB to B企業の悩みだと思います。

 

 

■プロ情報のコンテンツ化

 

正直、

小さな会社においてもブランド戦略は大事ですよ、

と言ってみたところで、

B to Bにおいてはなかなか難しい。

 

しかし方法が無いわけではありません。

 

例えば、

どんな小さな会社であっても、

その自らが属する分野においては専門家であるはずです。

 

専門家としての「プロ情報」をコンテンツとしてまとめ、

HPやブログ、SNSなどで定期継続的に発信していきます。

 

このコンテンツを充実させ、

顧客にとって役立てる存在だということをアピールするのです。

 

これによって、

「○○といえば△△社だよね」という認識を

顧客の頭の中に植え付けることで、

ブランディングしていくことができます。

 

 

■何か、おもしろい

 

B to Bでブランディングする方法において、

もう一つの方向性は、

経営者自身をブランディングしていくというやり方です。

 

経営者自身のこれまでのストーリーをまとめ、

どんな思いでこの仕事をやっているのか?

どんなことを顧客に提供したいのか?

これからどこに向かうのか?

などについて、発信するのです。

 

これを継続することで、

経営者に対して共感を覚えてもらい、

顧客からの指名買いに結び付けることができます。

 

ここでも価格が見合わなければ成約はできませんが、

新たな顧客を引き寄せる役割は十分に果たしてくれると思います。

 

 

■自分レベルの視点で

 

自分レベルではいかがでしょうか?

 

僕は、

自分という資源以外に特に強みを持ち合わせていないまま

起業しました。

 

ですから仕事を取るためには、

自らをブランディングしていき、

顧客を引き寄せる必要がありました。

 

そこで、

自分の過去をすべてさらけ出したストーリーを書下ろし、

HPとメルマガで発信しました。

 

そうしたら見事にこの戦略がはまり、

たくさんの顧客を獲得することができました。

 

それとプロ情報。

僕はマーケティングが専門分野ですので、

マーケティング情報をWEB上で発信し続けました。

このメルマガもその一環です。

 

このプロ情報の発信によっても、

顧客を引き寄せ、獲得することができました。

 

自分自身のストーリーとプロ情報の発信。

 

B to Bのブランディングでは、

まずこれを実施して欲しいと思います。

 

応援しています。

2015/06/06

出生率を上げるために

最近、問い合わせやコンサルティングの依頼が増えていて

 

昨日は、2人の新しい経営者に会いました。

 

1人の経営者は、会社の業績が極めて厳しい。

昔ながらの業種で、過去は良かったのだけれども、

環境が変化し、それについていけていない。

 

経営者の性格が明るいのが救いなのだけれど、

この厳しい状況を自ら積極的に打開していこうという意思は感じられませんでした。

昔のように環境が良くなることを漠然と信じている・・。

 

もう1人の経営者は、やる気まんまん。

もうこちらが圧倒されるくらい。

 

高い目標を掲げていて、それを達成するための方法を一緒に考えて欲しい、と言います。

 

2人とも年齢は同じくらい。いや、むしろ後者のやる気まんまん経営者の方が年長かな?

 

年齢は関係ない。

 

事業が伸びるかどうかの重要な要素の一つは、

「伸ばそう」という意思を持つ経営者がいるかどうか、です。

 

そういう経営者とともに業績を伸ばし、自分も伸びたい、

と思います。

 

それが、日本を伸ばすのだ。(絶対に)

 

話は飛びますが、

日本の生産性が低いのは、

伸ばす意思を持っている経営者が少ないからかもしれません。

 

だから、会社内に無駄がたくさんあるのにそれが放置され、

無駄なことをやるために労働時間だけ長くなり、

結局、儲からないことになっている。

 

だから、給料低いのに拘束時間だけ長い。

こんな給料で、家庭を持てるか、と。

こんな長時間労働で、子育てできるか、となる。

 

で、出生率が下がり、少子化が加速する。

で、日本人全員が暗い気持ちになる・・。

 

経営者よ、伸ばす意思を持とう。

 

絶対に方法はありますから。

 

その意思が、日本を救うのだ。(絶対に)

2015/05/02

こんなに人の心に刺さるのか。(40代女性)

こんにちは。レイマック・コンサルティングの豊田です。

 

遅ればせながら、2015年4月17日に仙台で行ったセミナーのまとめを投稿します。

 

このセミナーは、仙台の敏腕コンサルタントの松尾公輝さんからのお招きで実現しました。

仙台の親切で熱い起業家・経営者の皆様にお集まりいただき、気持ちよくセミナーをすることができました。あらためてましてお礼を申し上げます。

 

このたびは素晴らしい機会を頂き、本当にありがとうございました!

 

 

さて、セミナーテーマは、「ストーリーで顧客を引き寄せる方法」でした。僕の最も得意とするテーマであり、かつ人気のテーマです。

 

参加者の満足度は・・・

 

  • とても面白かった(5点満点中5点)・・・73.7%
  • 面白かった(5点満点中4点)・・・26.3%
  • 普通以下(3点以下)・・・0%

 

でした。平均で4.74点でした。

ありがとうございます!

 

以下、ご感想を掲載させて頂きます。

 

・とてもためになりました。お話も具体的な例を挙げてくださって分かりやすかったです。お子さんが「昔むかし~」と話し出すと食いついてくるという話が、そういえば自分も小さい頃・・と思い出して心の底から納得できました。(40代女性)

 

・セミナー途中で最中が出てきて空気がなごみ、お腹も満たされて、話もワクワクしながら拝聴致しました。(50代女性)

 

・今の自分に必要な内容だった。モノを売る前に自分を売って行こうと思った。(40代男性)

 

・スタートラインに立たなければ、ゴールに向かえない。ストーリーの作り方・使い方の次は広め方についても知りたいです。(50代男性)

 

・一見ありがちなセミナーかと思ったのですが、私にとっては忘れられないセミナーとなりました。私のために開催して頂いたような感覚になりました。私はこのストーリーを自分のブランディングに使っていこうと思いました。(30代男性)

 

・ストーリーが大事だとは聞いていましたが、こんなに人の心に刺さるのかと再認識しました。これからどんどん自分のストーリーを語っていきたいと思います。(40代女性)

 

・とても良いためになる時間(セミナー)でした。(50代男性)

 

・具体的な例がたくさんあって、お話が分かりやすかったです。(50代女性)

 

・すごくためになるし、やれると思いました。今までストーリーに少しそむいていて、見たくなかったと思ったけど、やっぱりそこかと。(40代女性)

 

・ゆったりとした流れでストーリーに聞き入った。ありがとうございます。ストーリーの強さは昨年から神田昌典さんとかで学んでいました。自分のストーリーをさらけだして作ってみます。(50代男性)

 

・とても勉強になりました。自分の新しいビジネスを作っている最中なので、取り入れます。ありがとうございました。(20代男性)

 

・ストーリーで説明することにより、イメージがつきやすく、楽しく聞ける。とても楽しかったです。(20代女性)

 

・流れるような時間の中でポイントをしっかりとまとめてくださり、リラックスして聴講させて頂きました。ありがとうございました。是非出版を!(30代男性)

 

・私が常々考えていたことを確認したようなセミナーになりました。これをカタチにしてアピール(お客様、社員、幹部)、訴えないといけないと思いました。いろいろな経営者・起業家の事例があってよかったです。失敗を恐れず、チャンスととらえて頑張ります。ありがとうございました。(40代女性)

 

・共感してもらうための手法を学ぶことができ、貴重な時間だった。(30代男性)

 

 

皆さま、松尾様、本当にありがとうございました。

またお会いできることを楽しみにしています。

2015/03/24

収入ゼロからのスタート

仕事をしていく中で、大切な人との出会いはたくさんあります。

 

その中でも忘れられない出会いは、9年ほど前のこと。

 

当時僕は転職を1回したサラリーマンでした。

 

ある冬の日、

 

僕は在籍していた会社の社長とケンカしてしまい、どうしようもならなくなり、辞表を出しました。(この社長とは後に仲直りしました)

 

その時、収入ゼロから、経営コンサルティング業で起業することを決意しました。

 

しかし、何のあてもない。経験も無い。金もない。

 

勢いで辞表を出した自分に、「本当に大丈夫か?」と自分で問いかけている始末。

 

もちろん妻も。

 

何も言わなかったけれど、同じ気持ちだったと思う。

 

その2日後。

 

ある会社から電話がかかってきました。

電話主はコンサルティングの依頼をしたいという会社の経営者。

すぐにヒアリングに伺い、コンサルティングのプレゼンを行い、

春からコンサルタントとして契約して頂けることになりました。

 

こんなことが、実際に起こるんだ。僕にとっては奇跡としか言いようがない。

 

今考えても、ゾッとします。

 

もし、この方が、僕をネット上で見つけてくれなかったら、

もし、電話をしてくれなかったら、

もし、完璧であるはずもない僕の初めてのプレゼンの粗に目をつむってくれなかったら、

 

今の僕はないでしょう。

 

人との出会いなければ、

仕事は生まれない。

新しい自分にも出会えない。

 

僕たちは、誰かの助けなしには、何もできない。

 

 

春が近づき、そんな、9年前のことを思い出しました。

 

「一期一会」とは、「人と出会うことは、自分と出会うことである」という意味であり、禅の伝統である。(斉藤孝 明治大学教授)

 

 

 

 

 

【セミナー情報】

【2015年5月19日(水)開催セミナー】

 

【テーマ】:中小企業の戦略的広告・PR方法とは

 

【日時】 :2015年5月19日(火) 19時~20時45分(18時半受付開始)

【場所】 :ウインクあいち 1105 名古屋市中村区名駅4-4-38 →地図

【料金】 :3000円(税込み)愛P会員は割引

 

※友割あり(ペアで参加されますと、各お客様1000円オフ。但し初参加の方のみ

 

【定員】 :30名

【懇親会】:あります。予算別途3000円くらいです。

 

お申込みはこちらから

 

➡このセミナーのポイント

 

1.どんなに良い商品でも、知らないものは、買えない

2.顧客に何をどう伝えれば売れるのか?

3.広告宣伝に適切に投資することで次のステージへ進める

4.広告宣伝費を最初に予算化する

5.PRという重要な手法を忘れていませんか?

 

➡こういう人に参加して欲しい

1、中小企業経営者

2、幹部社員

3、起業家

4、上記を目指す人

 

【講師】

豊田礼人(とよたあやと)

 

レイマック・コンサルティング代表 中小企業診断士

大学卒業後、東証一部上場企業、人材ベンチャーを経て、経営コンサルティング事務所を創業。

新規事業開発、新商品開発、新規開拓など中小企業のnewをサポートしている。

独立前に300万円のコンサルティング案件を受注し、起業人生をスタートさせた。

商工会議所専門家。愛される会社プロジェクト主催。

最近のブログentries

コンサルプランconsulting plan

情報発信information

毎月発行
Raymac press 最新号

レイマックプレス第175号はHAPPINESSFLOWER 代表、尾関勇亮さんにインタビューしています。     『お客さんを笑顔にするのが嬉しい』   &nb……

>> Raymac pressバックナンバー