2017/09/02
明日から使えるアイデアをたくさん学べたことに感謝です!!(40代 男性)
こんにちは。愛知県名古屋市で中小企業のNew(新しいチャレンジ)を支援する経営コンサルティング事務所、レイマックの豊田礼人です。
去る8月29日に、レイマッククラブの45回目となる定例セミナーを開催しました。今回は、「小さい会社が絶対に知っておきたい伝え方の技術」と題し、プロモーション、営業、プレゼンテーションなどの場面で必要とされる「伝え方」についてお話をしました。
今回の参加者の評価は、
・とても面白かった(5段階評価の最上)・・・93%
・まあ面白かった(5段階評価の2番目)・・・7%
・それ以下・・・0%
という好結果を頂きました。ありがとうございます!
今回、特に嬉しかったコメントはこちらです。↓
(豊田さんのゆらぎ効果のある話し方もここちいいですね。また参加します!)
ゆらぎ効果っていうものがあるんですね(笑)。「ゆらぎ」の前についている文字はfかな?ググると「1/f ゆらぎ」というのが出てきます。ウィキペディアによると、
「1/fゆらぎ (エフぶんのいちゆらぎ) とは、(中略)ピンクノイズとも呼ばれ、自然現象においてしばしば見ることができる。具体例として人の心拍の間隔や、ろうそくの炎の揺れ方、電車の揺れ、小川のせせらぐ音、目の動き方、木漏れ日、物性的には金属の抵抗、ネットワーク情報流、蛍の光り方などが例として挙げられる。」
だそうです。このことなんでしょうか?(笑)。とにかく心地よく感じて頂いて、良かったです。
あと、こういうのも頂きました。↓
(共感しました!!テーマ1つ1つ全てが共感でした!!日本語、単語の選択がさすがです!!入って来ました!!ありがとうございました。)
それからこういうのも。↓
(豊田さんのお人柄がよく伝わるセミナーでした。豊田さんは○○(地元名)の誇りです。ありがとうございました)
こちらはいつも来てくれるリピーターさんからの嬉しいご感想。↓
(事例が多くてわかりやすかったです。話を聞いて頭の中が整理されました。いつも学びの多いセミナーをありがとうございます。)
その他にはこんな意見を頂きました。
・「熱狂する!」がとても強い言葉で響きました!何より分かりやすくドカーンと入ってきました。このワードを使っていきます!(40代 経営者 女性)
・「動物的反射」のアイデアがメチャ良かったです。今までプレゼンの際、数字と図の説明でしたが、これからはインパクトの強いイメージ写真を使ってプレゼンを試してみようと思います。次回からのプレゼンでお客様の反応が楽しみです。(40代 男性)
・今回も明日から使えるアイデアをたくさん学べたことに感謝です!!(40代 男性)
・いつも自分に迷いを感じているリアルタイムでセミナーに参加させて頂けるので、本当に感謝です。明日何をすべきか、本当に活力になります。ありがとうございます。また、次回も楽しみにしています。(40代 経営者 女性)
・セミナー中、チラシのキャッチがたくさん浮かんだ。心にピンとくるものをスナオにそのまま発信することが大切。(50代 経営者 女性)
・ちょうど新しいチラシを作成中。それとスタッフにも今後のことを話すところだったので、今日の内容をまとめてもう一度やりたい。(50代 経営者 女性)
・伝える時の基礎として「聞き手が何を聞きたいのか?」をまず最初に考えるようにしたいと思います。今まではどちらかというと自分の意見を押し通してしまうことが多かったので。(40代 女性)
・「レベル2の関係」を意識して考えるというアイデアは自分のスタイルに合った考えで、とても良い距離感であると思いました。(30代 男性)
・お客様、スタッフ、家族。「伝え方」にはいつも考えさせられます。共通しているのは、「相手のことを考えて」話すことなのかな、と思っています。それに今日のセミナーで学んだ要素を足していったら、もっと「伝わる」気がします。ありがとうございました。(40代 経営者 男性)
・久しぶりに参加しました。忙しくて考えていなかったことを考える機会になり、良かったです。「顧客の知りたい事柄のアンケート」について、社員や協力会社を対象に実施てみようと思います。(40代 経営者 男性)
・プロモーションの基礎が大変わかりやすかったので、取り急ぎ社内で共有します。例えばHPにお客様の声を使うとか。レベル2の関係を目指すという部分が最も印象的でした。豊田さんのコンサルティングスタイルに納得しました。具体的で明確でした。(40代 男性)
・今、ホームページの作り直しを考えています。打ちだし方、載せる内容(例えば売れ筋商品を打ちだす)など、具体的なことが聞けてとても嬉しかった。コツコツ流はすべてを解決できる流派(?)だと実感しました。(40代 経営者 女性)
・「なぜお客様はあなたの商品を買うべきなのか」という質問は宿題とします。PREPな話し方が出来ているか、ドキッとしました。(50代 経営者 女性)
・スライド資料の作成ポイント、セミナーの構成が分かりやすかった。(50代 経営者 男性)
・時間・ペース、心地よいです。ありがとうございます。(50代 男性)
・・・参加して頂いた皆様、ありがとうございます!
次回セミナーは11月14日(火)19時よりにウインクあいちにて行います。テーマは「ファンを増やせ!小さな会社は『コンサル力』で顧客をつかむ」です。
私は、すべての会社はコンサルティング能力を身に着け、「コンサル化」することで成長していけると、常々考えております。経営者自らコンサルティング力を身に着け、社員をコンサルタント化していく方法とその効果についてお話ししたいと思います。これは本当に重要なテーマです。
料金は5000円。レイマッククラブにご入会頂くと、2000円でこのセミナーを受けて頂けます。ぜひご利用ください。
レイマッククラブはこちらから。
2017/08/18
君が僕を知っている
スティーブ・ジョブズは、自ら創った会社(アップル)をクビになるという「最悪」の事態を振り返り、「そのときには分からなかったのですが、結局のところ、アップルをクビになったことは、私のこれまでの人生の最良の出来事でした」と言いました。
最悪のはずが最良。
なぜなら、それまでの成功者としての重圧から解放され、気軽な「駆け出し者」に戻れたこと。そして、人生で最もクリエイティブな時期に入り、NeXTという会社とピクサーという会社を立ち上げ、成功に導いた。
そして、何より、
後に妻となる素晴らしい女性と恋に落ちた、と。
僕は、ジョブズのスピーチの中に出て来るこのくだりが好きなんです。最悪の時に、最愛の人に出会う。そしておそらくそれが(その最愛の人が)、後のさらなる活躍を支える。
仕事をしていくうえで、信頼でき、そして自分を応援してくれるパートナーの存在はとても重要だと思います。
例えば、時代小説作家として人気の山本一力さんも、奥さんの励ましによって前に進んできた人です。
山本さんは事業で失敗し、2億円の借金を抱えてしまいます。普通に働いて返せる額ではないので、作家になることを決意します。その時46歳。
コピーライターとして宣伝コピーを書いた経験はありましたが、小説なんて書いたことはない。だから周りの人たちは当然、「何をバカなことを」という反応。そんなこと無理に決まってるだろ、と。借金の債権者たちもあきれ顔。
しかし、奥さんだけは違った。「やろう。あなたならできる」って支持してくれたのだそうです。
そして49歳の時に「蒼龍」で第77回オール讀物新人賞を受賞。その5年後に「あかね空」で直木賞を獲ります。そして、2億円の借金もほぼ返した終わるところまできているそうです。
人生の大変な時に、自分を応援してくれる人がいることは本当に力強い。
元日本代表のサッカー選手、小野伸二選手がオランダのフェイエノールトで活躍した後、日本のレッズに復帰するかどうか悩んでいた時、奥さんの千恵子夫人は「自分の決めた道を進め!」と励まし、小野はレッズに復帰したそうです。
僕が東証一部の上場企業を辞めて、中小企業診断士という資格の取得にチャレンジしていた頃。奥さんは一貫して僕を応援してくれました。
一世一代の決意で会社を辞めたのに、肝心の資格試験になかなか受からないという暗黒の日々。食うために就職した会社での仕事が終わった夜や休日をつぶして勉強する僕は、時にイライラし、それが原因でケンカすることもありました。それでも奥さんの基本スタンスは、「応援」でした。
ケンカして、「もう次の試験で落ちたら、チャレンジはやめる。」と言った僕に、「途中でやめられるくらい、軽い目標だったのか」と彼女は詰め寄った。僕も必死だったけど、彼女も必死だったのだと思う。中小企業診断士としての未来に不安を持った時は、買い物帰りに近所で見つけた「税理士/中小企業診断士 ○○事務所」の看板を頼りにその事務所に飛び込み、「突然すみません!中小企業診断士で食えるんですか?ウチのダンナがチャレンジ中なんですっっ!」と聞きに行ってくれたこともありました。その事務所の人、ビックリしたろうな・・・笑。
その後資格を取って、起業し、現在に至るまで、本当に助けてもらい、色々気づかせてくれて、背中を押してくれています。
コンサルタントとして起業の相談に乗っていると、「きちんと奥さん(あるいはダンナさん)の理解を得て、応援してもらっているのかな?」と心配してしまうことがあります。
まず、事業プランを最初に納得してもらわなければいけないのは、そういうパートナーです。奥さんの応援を得られないのに、お客さまや銀行やその他大勢の人たちの応援を得ることは難しいと思います(独身ならまだしも既婚者で子供もいる人が起業する時は特に)。
あなたを一番よく知る人に納得してもらい、味方になってもらい、そのパワーで困難に立ち向かえば、最悪が最良がなる可能性が高まる。
みなさんの事業が上手くいくように。パートナーや家族が幸せに暮らせるように。
今から神社でお祈りしてきます(笑)。
応援しています。
2017/08/11
コツコツ流を支持する人は、他にいませんか?
こんにちは。愛知県名古屋市で中小企業のNew(新しいチャレンジ)を支援する経営コンサルティング事務所、レイマックの豊田礼人です。
私は「コツコツ流」というスタイルを推奨し、その実例をまとめたサイト「コツコツ流ドットコム」を運営しています。何かと短期間での結果を求める風潮が強く、地道に努力を積み重ねることなんてバカ、と主張をする人も目立つ昨今。コツコツ流は「結局、コツコツやるのが一番の近道である、一番確実の高い方法である」と考える人々を支持しています。このたび、そのコツコツ流の声明文(マニフェスト)をまとめました。
コツコツ流のマニフェスト
コツコツ流は、自分ができる小さな努力を積み重ね、少しずつゴールを目指すやり方です。
ビジネスマンであれば仕事のやり方、
学生であれば、勉強やスポーツのやり方、
芸術に携わっている人であれば、創作のやり方です。
そして時には、生き方でもあります。
私たちは、あっという間に高い目標を達成する人に憧れを持ちます。
そういう人は天才と呼ばれ、そして悲しいことに、僕たちは天才を崇拝しています。
世間は天才のやり方に関心を持ち、コツコツと努力している人のやり方にあまり関心をもちません。
誰しも自分は特別だと思いたい。だから何がしかの才能によって、軽々と、颯爽と、スマートに、大きな成果を達成することを望む。それがカッコいいと思う。それに憧れてしまう。
例えば、勉強していないように見せて、テストで高得点をとってしまう人とかに。
テレビやネットを見ていると、短期間で成功した人が溢れているように見える。
しかし現実は違う。天才のように見える人は外からはそう見えるだけで、裏では相当な努力を積み重ねている。この事実を知らなければならない。
コツコツ流は、一攫千金を望みつつ、そのやり方では目標に辿り着けなかった人たちが戻ってくる場所でもあります。
コツコツやりなさい。ひたすら積み重ねなさい。
若い人から見れば、地味で退屈でカッコ悪いかもしれない。
でも大人になったとき、きっとコツコツ流のカッコよさに気づくでしょう。そういう大人の生き方に共鳴するでしょう。
あなたのまわりにいる、成果を出している人に聞いてみてください。
成功するためにはどうしたらいいか?と。
その人が大人であればあるほど、きっとこう言うでしょう。
「コツコツやりなさい。正しいと思ったことを、繰り返しやりなさい」
世の中には(特にSNSの中には)、
「見せかけの輝き」や「みにくい虚栄心」が溢れています。
しかし、あなたには関係ない。もっと自分を見つめ、自分を知り、自分ができることをやらなければいけない。
コツコツ流によって、才能は磨かれて輝きを増し、コツコツ流によって周りからの信用が得られます。
才能と信用は、積み重ねによって育てられ、僕たちをゴールに近づけてくれます。
才能の輝きも、周りからの信用も、一朝一夕には得られません。それを実はあなたが一番よく知っているはず。自分を信じ、自分ができるほんの少しの頑張りを積み重ねなければならない。
コツコツ流は嘘をつかない。コツコツ流は裏切らない。
コツコツ流が、あなたに自信を与え、あなたを目標地点まで連れて行ってくれます。
コツコツ流家元 豊田礼人
それから、今月、セミナーやります。
毎回好評のレイマック定例セミナーです。
ぜひ、豊田に会いに来てくださいね。↓↓
【8月 第45回レイマッククラブ セミナー】
【日時】2017年8月29日(火)19時~20時45分
【テーマ】
「小さな会社が知っておきたい『伝え方』の技術」
【場所】ウインクあいち904 名古屋駅前
【料金】5000円(税込) レイマッククラブ会員は2000円。
【お申込み】https://raymac.jp/seminar/
2017/08/08
今年は「困難宮」らしいのですが、何それ?
最近、どうも仕事が停滞しているな・・・という気がしていたので、気分転換に近所の神社に行ってみました。「ご無沙汰していて、すみません」と手を合わせ、お参りさせて頂きました。
さて、帰り際にふと掲示板を見ると、僕の生まれ年は、今年の運勢が「困難宮」だと書いてあるではないですか。
意味は分かりませんが、「困難」とあれば、気になります。
それで家に戻ってネット検索してみると、こう書いてあります。
「本命星が困難宮(北)に位置する年は、最も運気が停滞する時です。先の見通しもあまりよくない為、頑固・強引にならず、謙虚な気持ちで孤立を避けねばなりません。今年は冬の年と考え、将来のための種まきの年にしてください」
おお。そうか・・。やはり今年はおとなしくしているべきなのか・・。
食事中、妻に「なんかオレ、今年の運勢は「困難宮」らしいんだわ」と言っていたら、小6の長男がそれを聞いて「そんなこと信じてんの?だせえ」とあきれ顔。
(占いとか信じて、マジ、ウケるんですけど、みたいな目)
むむむ。確かに、だせえ(笑)。大人って何かと言い訳を作って逃げようとするんですね。
いかんいかん。子供はストレート。
いいわけせず、がんばります。
では、先週のふりかえり。
まず月曜日は公的仕事のお手伝い。地域のため、中小企業のため、日本のため、頑張りました。
火曜日は、朝から「時局」という名古屋本社のビジネス誌の取材を受けました。その後、クライアントさんと合流し、ランチミーティング。夕方は電話で外資系の投資会社にコンサルティング。1時間みっちり議論を交わして、ヘトヘト。
明けて水曜日はゴルフ。めちゃくちゃ暑くかったけど、久しぶりに80台出ました。嬉しー。
木曜日は金融機関で出張経営相談会。事業承継時の計画の立て方、新規ビジネスの展開方法、創業時のプローションのやり方についてなど、4人の経営者にアドバイスしました。本当に世の中には色んな会社、色んな職業、色んな悩みがあって、それぞれ皆さん闘っています。何とか力になりたいと、エネルギーを振り絞って挑みました。
金曜日は歯医者で定期チェックのあと、名古屋駅でクライアントとミーティング。新商品のネット販売についてネットマーケッターとともにアイデアのすり合わせ。2か月後のネットショップオープンを目指します。ユーザーをいかに喜ばせるか、いかに真摯に商品づくり、会社を作りに取り組むか。そこに焦点を当て、アイデアを振り絞る。売上も利益もその先についてくるはず。
昨日(2017年8月7日)の日経MJでほぼ日の糸井さんとジャパネット創業者の高田さんが対談していて、その中で、「自分がいいと思うモノを、『お分けします』というところからスタートするのだ」と言ってました。まさに同感。
糸井さんも高田さんも「売る名人」と思われているけど、何でもいいからテクニックで売っているのではなく、自分がいいと思うモノを「よかったらどうぞ」とおススメするスタンスがものすごく大事なんですよね、と言っている。ほんと、そう思います。自分がイイと思わないものを売るなよ、ということ。
さて、土曜日はクライアントの経営方針発表会に参加。
この会社は厳しい業界にありながら、2期連続で増収増益の決算を出しました。すごいです。僕は7年くらい前から営業マンのミーティングに参加し、マーケティングや営業面でのアドバイスをさせて頂いています。
この日は、社長をはじめ、社員さま全員の目標と決意を聞き、僭越ながら講評させていただきました。
こういう経営の方針発表会っていいですよ。絶対にやったほうがいいと思う。これって、コミュニケーションの場であり、会社の財務上の透明性を保ったり、経営者と社員が未来のビジョンを共有する機会でもあります。こういう一見地味なことを粛々と何年も続けていることが好業績につながっているのだと思います。まさにコツコツ流。
さてさて、こんな感じで今週もたくさんのお客様からエネルギーを頂き、活かされました。
神様に頼らず、目の前の仕事をコツコツやっていきます。
【セミナーのお知らせ】
レイマック・コンサルティングの通算45回目となるセミナーをやります。
今回は、中小企業、個人事業者に必須の『伝え方』がテーマです。
モノやサービスを販売する時、プレゼンテーションで相手を動かしたいとき、
社員に行動を促したいとき、伝え方がとても重要になります。
【8月 第45回レイマッククラブ セミナー】
【日時】2017年8月29日(火)19時~20時45分
【テーマ】
「小さな会社が知っておきたい『伝え方』の技術」
【場所】ウインクあいち904 名古屋駅前
【料金】5000円(税込) レイマッククラブ会員は2000円。
【お申込み】https://raymac.jp/seminar/
2017/07/14
成果を出せるコンサルタントが必ずしていることとは?
こんにちは。愛知県名古屋市で中小企業のマーケティングを支援する経営コンサルティング事務所、レイマックの豊田礼人です。
今読んでいる「謙虚なコンサルティング」という本の中に、コンサルタント(支援する人)とクライアントとの関係性の深さをレベル1~3に分ける考え方が紹介されていて、とても興味深いです。
ここでいうレベル1とは、「取引上の、お役所的な、ほどほどの距離を保った関係」です。この関係においては、個人的なことには踏み込まず、感情をあまり差し挟まない。そして互いに「こうであるはずだ」と思っていることをもとに、持ちつ持たれつのやり取りを型どおりに行う。こちらが何かを与えれば、相手は礼を言う。何かを尋ねられたら、答えなければと思う、といった具合。いわばビジネスライクな関係です。
レベル2は、仕事のことだけじゃなく、プライベートのことも含め、少し踏み込んだことも話し合える関係。いわば「個人的な関係」。リラックスしながら、お互いの間に心地よい信頼関係がある状態。一緒に食事をしたりお酒を飲んだりすると、レベル2に到達しやすくなります。
レベル2のような個人的な関係を築くと、「解決の糸口につながりそうな」問題点を突き止めるチャンスが増え、無駄あるいは有害な診断プロセスや介入を始めてしまうエラーを防げます。
そしてレベル3は、レベル2を超えた「親密な」あるいは「近しい」関係のこと。レベル3の関係はなれ合いや身内びいき、えこひいきを生み出す恐れがあり、ビジネスの場ではふさわしくないものです。
この本の著者のエドガー・H・シャインさんは、自身がコンサルティングを行うときに、クライアントとの間にレベル2の関係が築けると、良い結果が得られる、と述べています。
レベル1のままだと、コミュニケーションの密度が薄くなり、必要な情報が得られなかったり、思い違いや行き違いが発生しやすく、コンサルティングが機能しない場合がある。
クライアントの本当の意図を見抜けず、ズレた企画を提案してしまうこともあります。
僕も自分とクライアントとのことを思い返せば、長期間に渡って契約が続き、良い結果に結びついているのは、レベル2の関係を結べているクライアントさんばかりです。
これらのクライアントの経営者とは、ビジネスだけでなく、それ以外のこともリラックスした雰囲気で話し合える関係です。そこから得た情報も加味した上でコンサルティングができるので、的確に正しく作用します。だから長続きする。
また、こういうクライアントさんとは、経営者だけでなくその社員さんとも仲良くなっていることも多いです。結局会社というのは、戦略は経営層が決めたとしても、実行は社員なので、その実行部隊の人たちともレベル2の関係が築けていると、成果が出やすくなります。
一方で、短期間で契約が終了してしまうクライアントもいます。そのクライアントとは、レベル1の関係にとどまっていたと認めざるを得ません。お互い一生懸命に仕事に取り組んでいるものの、どこかクールで、一歩踏み込めていない関係。公的機関の仕事や、金融機関などの代理店経由の仕事も、どうしてもレベル1になりがちです。
いつも、クライアントとはなるべく早い段階でレベル2の関係を結びたいと思っています。しかし、すぐにそうなれるケースばかりではありません。これは相性だったり、クライアントさんの社風に関係することだったりします。仕事上の相手とは常に一線を引く、というスタンスを貫くタイプのクライアントもいます。
サービスの特性として、提供する側と提供される側が協力し合うことで成り立つ、ということがあります。
コンサルタントがコンサルティングサービスを提供しても、提供されたクライアント側が実際の行動に移さないと、永遠に成果は生まれません。
コンサルティングサービスはクライアントが行動するという「協力」があって初めて機能します。ですからコンサルタントは正しいことを言うだけじゃなく、協力が得られるようにクライアントに働きかける必要があります。ここがとても重要です。ここを理解せずにコンサルティングをすると必ず失敗します。
協力を導き出すには、レベル2の関係構築が大きく貢献します。
レベル2の関係構築のためには、自分のことをさらけ出すことも必要です。自分の幼少のころの話や、失敗談を話すのも有効です。逆に、クライアントの幼少のことを聞いたり、失敗談を聞かせてもらうことで、ぐっと関係が近くなることもあります。しかし、常に「課題指向」であることを忘れてはいけません。
レベル1を脱し、レベル2に到達すること。しかしレベル3にまで行き過ぎないこと。こんな意識が必要だと思います。
(お知らせ)
★【8月 第45回レイマッククラブ セミナー】
【日時】2017年8月29日(火)19時~20時45分
【テーマ】
「小さな会社が知っておきたい『伝え方』の技術」
【場所】ウインクあいち904 名古屋駅前
【料金】5000円(税込) レイマッククラブ会員は2000円。
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