2020/11/05
嫁ブロック
愛知県名古屋市で中小企業の業績アップを親身に支援する経営コンサルティング事務所、レイマックの豊田です。
今回のテーマは【嫁ブロック】です。
◆起業を許さない嫁
「嫁ブロック」という言葉があります。
嫁ブロックとは、独立・起業するときに、嫁が頑なに拒否して、断固として起業を許してくれない状況を指します。
つまり嫁が壁になる。こういう経験を持つ人、結構多いんじゃないかと思います。
でも、
奥さんは旦那さん(起業したい人)を一番近くで見てきた人だから、その人が起業してきちんと稼ぐことができるのか、あるいは、途中で投げ出さずに最後までやり切れるのか、ということをシビアに判断します。
だって自分の生活や人生が左右されますからね、奥さんは。ひとごとじゃない。誰よりも厳しい審査員ですよ。
その嫁から徹底してブロックされるとしたら、それは一度謙虚に受け止め、自分のプランを再考してみるべきなのかもしれません。
◆どれくらい本気なのか
嫁ブロックだけじゃなく、「夫ブロック」や「親ブロック」もありますね。あと「上司ブロック」「友ブロック」なんてのも。
とにかく、独立・起業するときには、「頑張れ」、「やってみろ」という応援よりも、「やめとけ」「簡単じゃないよ」「失敗したらどうすんの?」というネガティブな意見を言う人の方が多くなります。
人間にはいわゆる「現状維持バイアス」があり、大きく変化することに恐怖感を覚えますから、どうしても止めたくなるのかもしれません。
その時、そのネガティブな意見を跳ね返せるほどの材料があるか?、が起業家には問われます。
例えば、すでに顧客がついているとか、その分野での知名度がすでに高いとか、それらがないとしても、相手が黙るくらいの緻密かつ豊富な調査をしている、とか。
熱量ですね。つまり「どれくらい本気なのか?」
結局これが感じられないと、嫁も夫も親も友人も、「うん」とは言いません。
◆今かよ?
僕が起業するとき、結婚していて、住宅ローンがあり、子供が生まれたばかり、歳も30代の後半・・・という状況でした。
そういう状況の中で、「起業する」と奥さんに言ったとき、彼女は一瞬「うっ」という顔をしました。ゼロ歳の子供を抱えた状況でさすがに、「今かよ?」と思ったのだと思います。
それと、資格を持っているとはいえ、やったこともない「経営コンサルティング業」で、果たして食って行けるのかよ?ローン返せるのかよ?という思いもあったでしょう。
しかし、すぐに(翌日に!)OKを出してくれました。
それはたぶん、東証一部上場企業をやめて資格取得を目指すも試験に受からないダメな自分を奮い立たせ、資格取得後もサラリーマンをやりながら、地道に起業に向けてマーケティング活動をしていた僕から、「熱」を感じてくれたからだと思います。(手前味噌ですみません・・・)
◆自分レベルの視点で
自分レベルではいかがでしょうか?
もしあなたが、誰かから「ブロック」されているとしたら、あなたの熱量が足りないか、あるいはその熱が相手に届いていないからかもしれません。
一方であなたの熱や本気度を見ようとせず、根拠なく反対している人もいます。そういう人の意見は無視しなければいけません。
僕は、奥さんに支持されたので、起業に踏ん切りがつきました。
その他の人には誰一人相談していません。親にも、親友にも。たぶん相談しても分からないだろうと思ったからです。
下手に相談してネガティブなことを言われたら、そこで心が折れる。それが予想できたので、耳をふさいだまま、やり始めました。褒められたやり方ではありませんが、一番厳しい審査員(=嫁)がOKしてくれれば十分。あとはやってみなくちゃ分からない。と思っていました。
熱を冷ますようなアドバイスは、時に有用ですが、時に邪魔にもなる。
あなたの熱量は足りてるか。
それは、
一番厳しい審査員(嫁または夫)からGOを引き出せるくらい熱いか。
ここ大事。
応援しています。
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2020/10/31
アイズミュージックアカデミーの 安藤 尚範 (Hisanori Ando)社長にインタビュー
愛知県名古屋市で中小企業の業績アップを親身に支援する経営コンサルティング事務所、レイマックの豊田です。レイマックプレス146号のお知らせです。
【146発目。スタッフが幸せになるとお客様も幸せになる!編】
ボーカル、ドラム、ギターなどの音楽スクールを運営するアイズミュージックアカデミーの 安藤 尚範 (Hisanori Ando)社長にインタビューしました。
サラリーマンとして働くも迷い、自分の得意なこと・やりたいことを追求するべく起業へと舵を切ることを決意。歌を褒められたことを思い出し、ヴォーカルスクールを立ち上げ、事業を拡大させてきた安藤さん。
現在は自社ビル丸ごと音楽スクールで、多くの生徒さんが夢に向かってレッスン中です(しかも増加中とのこと)。
数値管理と人の気持ちを両面からバランスよくマネジメントしている安藤さんの起業~経営のお話はとても勉強になりました。経営面で具体的に参考になる貴重なお話もシェアして頂きました。
とても刺激的な時間。ありがとうございました。またすごい経営者に出会いましたー。
アイズミュージックアカデミー https://www.ays-vocal.net/
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2020/10/21
ワインづくりに生きる夫婦
愛知県名古屋市で中小企業の業績アップを親身に支援する経営コンサルティング事務所、レイマックの豊田です。
今回のテーマは【ワインづくりに生きる夫婦】です。
◆ワインづくりに生きる夫婦
以前、愛知県豊田市でワインを作っている、「アズッカ エ アズッコ」の須崎大介さん夫婦に会ってきました。
須崎さんは、脱サラして奥さん(当時は恋人)と一緒にイタリアに渡り、語学学校に通いながらイタリア中のワイナリーに手紙を送り、「働かせてほしい」と頼んだそうです。その数は100通を超えたとか。
その中から1軒のワイナリーから「来てもいいよ」という返事があり、そこで奥さんと一緒に働き始めたそうです。
最初は掃除と草むしりしかさせてもらえなかったものの、持ち前の勤勉さで徐々に認められ、ぶどうの育て方やワインの醸造方法などを学ぶことができたそうです。
◆本物のワイナリー
働き始めて数年後、奥さんの妊娠を機に2人(3人?)は帰国します。
そこから地元の豊田市で土地を借り、畑を開墾し、ぶどうを育て、ワインの製造と販売の許可を取り、アズッカ エ アズッコ をスタートさせました。
ちょうどその頃に、僕は2人を訪れ、そこまでのストーリーをインタビューしました。
その後、須崎夫婦は醸造所も立て、ぶどう生産→ワイン醸造→販売までを一気通貫で行う本物のワイナリーになりました。
そのワイナリーを、先日、友人へのプレゼント用のワインを購入するために訪れたのです。
◆突き抜けたことをやり続け、さらに突き抜ける
数年ぶりに会った須崎さん夫婦は元気で、さらに自信に満ちて、幸せそうでした。
2週間ほど前から販売開始した秋のワインはすでに予約ですべて完売。僕は残念ながら買うことはできませんでした。
森の中にひっそり立つそのワイナリーには、予約したお客様たちが次から次へと現れ、ワインをたくさん買っていきます。しかもみなさん、すごく嬉しそう。
その様子を見て、本当に衝撃を受けました。買えなかったのは個人的には残念でしたが、須崎さんの大成功(本人はまだまだと思っているはずですが)を、ちょっと涙が出るくらいの感動をもって、僕は眺めていました。
会社をやめて、2人でイタリアに飛び立った時、どんな気持ちだったのだろう。そして、そのとき描いた夢を現実にしつつある今、何を思うのだろう。
嬉しそうに次から次へとやってくるお客様を見ながら、
「突き抜けたことをやり続けている人は、
多くの人を動かすのだ」
ということを強く強く感じました。
◆自分レベルの視点で
自分レベルではいかがでしょうか?
僕たちは突き抜けたことをやっているか?そしてそれを淡々とやり続けているか?
須崎さんがやっていることは、10年、20年先を見てやってきたこと。
始めたときは、途方もなさ過ぎて、自分たち以外誰も実現するなんて思っていなかったかもしれません。
しかし、一歩一歩確実に前進し、後退しているように感じた時も忍耐強く乗り越え、そしてここまで来た。
突き抜けている。
本当に突き抜けたとき、マーケティングとかプロモーションとかいらないんだよね、きっと。
須崎さんのワインには、須崎さん夫婦のストーリーが詰まっている。だから、唯一無二なのです。そこに共感する人たちが列をなす。
あなたは何で突き抜けるのか。何をどうやり続けるのか?
ああ自分なんてまだまだだよ、ほんとに。って思います。さあ気持ち新たにしてまた頑張ろう。
ぜひあなたも。
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2020/10/12
目下、跡継ぎ君の経営教育を鋭意実施中
愛知県名古屋市で中小企業の業績アップを親身に支援する経営コンサルティング事務所、レイマックの豊田です。
今日は、ある経営者の後継者と社員さんに経営の基本を教える「跡継ぎ経営者基礎コース」の4回目でした。
経営に必要な戦略や計画の立て方の他、マーケティングやコーチングの基礎的なことについてレクチャーしました。
毎回、一方通行にならないようになるべくディスカッション形式で進行し、自分事として考えてもらえるように意識して運営しています。家庭教師のような感じで、二人の若者と経営や仕事について色々と情報交換できて、有意義な時間でした。こちらが当たり前に使っている経営用語や事例を改めて分かりやすく説明したり、逆に若い世代が考えていることやか興味を持っていることを聞けたりで、お互いが新鮮な時間となりました。今後の成長がすごく楽しみです。
先々週の金曜日にも、クライアント企業の若手の幹部社員に対して、経営についての基礎的なことをレクチャーするという機会がありました。これも喜んでいただけて、社員さんの「やる気スイッチ」を入れることができたみたいです。次世代を担う人材の経営教育は、僕にとってもとてもやりがいのある仕事だということに気が付く機会となりました。
ついでに振り返ると、同金曜日の午後はクライアントさまとZoomで定期ミーティング。1か月の振り返りと今後の戦略についてディスカッション。やるべきことが明確になりました。
週明けて月曜日は公的機関での相談業務。これはこれで誠心誠意一生懸命に対応させて頂いております。
火曜日は朝から東京のお客様とZoomミーティング。直近で起こった懸案事項について真剣アドバイス。曇っていた表情が明るくなって生気を取り戻したようで、良かったです。人間、仕事をしていればうまくいくこともあればいかないこともある。僕も全く同じです。あまり重く考えすぎず、一喜一憂せず、いい意味で「淡々と」取り組んでいくことが大切だと思います。うまくいかなかったとして、別に殺されるわけでもないですし。
午後からは印刷会社さまで管理職研修。こちらの会社様では研修をずっとやらせて頂いており、身に余るほどの高評価を頂いています。管理職向けのほか、営業職向け、製造現場向けの研修を実施しています。ありがたいです。来週は管理職研修のフィナーレでプレゼン発表、その後、クリエイティブ系社員の研修も実施する予定です。引き続き頑張ります。
水曜日はアイズミュージックアカデミーの安藤代表に経営者インタビューをしました。安藤さんはサラリーマンとして社会人生活をスタートしたものの挫折。自分の好きな「歌」を仕事にするべくチャレンジし、ヴォーカルスクールを立ち上げ、その後、ギター、ドラム、ベースなどへとジャンルを広げ、現在に至ります。印象的だったのは、各楽器を教える先生たちの支援の話。継続率や無料体験から本コースへの入会率が低い先生には安藤さんが個別にミーティングし、どのようにすれば率が改善するかをコーチングするのだそうです。これをやるとだいたい数字が上向くのだそうです。こういうきめ細かい対応をしている会社はやはり伸びますね、と感じました。そのほか、学び満載のインタビューでした。インタビューはレイマッククラブの会報誌『レイマックプレス」に掲載予定です。
その後、遠方のクライアント企業の幹部(経営者の奥様)と電話ミーティング。組織マネジメントに関することとマーケティング/営業戦略についてブレスト。みっちり1時間。脳みそ疲れた~(笑)。
木曜日は公的仕事。粛々と小規模事業者の経営相談に乗りました。ここからもいつも学びを頂いております。夕方からはコンサルティング顧問先に移動し、営業ミーティング。今動かしているプロジェクトの進捗確認をしながら、今後についてのアイデア出しをしました。来年年明けが楽しみなプロジェクトです。
木曜日の夜はメルマガ執筆。今回で807週間連続発行。今回のテーマは「社長の仕事の見える化」でした。翌金曜日の朝8時、無事配信しました。
金曜日午前中は、個人で起業した人事・採用コンサル系事業者さんとミーティング。まだまだやり切れていないことがたくさんある一方で、少しずつ前に進んでいること確認できました。引き続きサポートしていきます。
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2020/10/09
自分プロデュース力
愛知県名古屋市で中小企業の業績アップを親身に支援する経営コンサルティング事務所、レイマックの豊田です。
今回のテーマは【自分プロデュース力】です。
◆刺激的なお話
以前、デジタルコンテンツを制作・プロデュースする、スピードの岩木勇一郎社長にインタビューしました。
スピードさんは、デジタルコンテンツの分野で注目され、県や市と連携して、地元産業をデジタルコンテンツで活性化させる事業などを手掛けています。
以前、岩木社長の講演を聞かせていただき、そのとんがったスタイルと、素朴さと優しさがあふれる語り口に衝撃を受け、すぐにインタビューを申し込みました。
快諾していただいて、今週頭にお会いし、あらためてそのお話に衝撃を受けてきました。
(このインタビュー、かれこれ10年以上毎月続けて、今回までに120人以上の起業家にお話を聞いてきました。読者にも喜んでいただいていますが、何を隠そう、直接お話を聞いている僕が一番刺激を受けています。)
◆俯瞰する
岩木社長が言っていた言葉で印象的だったのは、「俯瞰(ふかん)する」ということ。
岩木社長は小学生のころ、野球部に所属していたそうです。野球は好きだけど補欠だったので、試合の時はいつも外野の土手で見ていました。
補欠だから、基本、暇です。
暇つぶしに、土手の上から試合全体を見渡し、自チームの調子や相手投手の癖、監督やコーチのイラついたしぐさ、さらには応援に来た父兄の表情まで、「俯瞰して」見ていたそうです。
◆俯瞰力で自分をプロデュースする
その時からの癖なのか、物事を俯瞰して見て、全体をとらえらえる能力、ここでは勝手に「俯瞰力」と名付けますが、この俯瞰力が、岩木社長のひとつの重要な強みになっていったのです。
つまり、現在の仕事である、デジタルコンテンツや映像をプロデュースしたり演出したりする仕事において、「俯瞰力」がすごく生きているのだな、と。
岩木社長は、業界の会議に出ると、必ず最後の質問・意見タイムで「一発かます」のだそうです。誰も発言しないそういう時間に、わざわざ何か言う。しかも割と直球で面倒くさいことを言う(笑)。
そうすると、たいてい場は「シーン」となるのですが、それを繰り返していると、「あいつ誰?」とか「言っていること正しいよね」みたいな反応が出始め、自分のことを認識してもらえるようになるのだそうです。
これも、自分を俯瞰して見て、プロデュースしている、と言えます。
岩木社長曰く、本当は物静かでおとなしいタイプの自分だけど、仕事をする以上「爪痕を残す」ことは重要だという理由で、こういう行動を意識してやってきたそうです。
◆自分レベルの視点で
自分レベルではいかがでしょうか?
僕たちは、「こういうことをやったほうがいいのにな」、と思うことがあっても、自分の中でブレーキをかけてやらないことって、たくさんあります。
例えば僕なんかは、何かの会議やセミナーなどで、「何か質問、ご意見ありますか?」と問われたとき、まあ性格的に、そういう場面ではなかなか発言することは少ないです。
それは、「性格的にそういうの苦手だし」とか、「何か言って、ハズしても恥ずかしいし」という理由で、自分をいつもの「安全圏」に置いてしまっているんですね。
しかし、もう一人の自分が俯瞰して自分を見て、「おい、今発言しておいたほうがいいぞ。行け!爪痕残せ!」と後押しし、行動してみる。
そうしたら、「あ、豊田って、あんなこと言うやつなんだ」と存在に気付いてもらえるかもしれない。
これ、自分のプロデュース力ですよね。
自分の性格の限界を超えて、自分を演出する力。
恥ずかしいけど、仕事だぞ?
成長したくないのかい?結果を出したくないのかい?
岩木社長にそう言われている気がしました。
俯瞰して見て、自分で自分をプロデュースしてみよう。
ちょっとやれそうな気がしてきました。
応援しています。
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