2021/07/26
忘れたころに、時間差で届けられる感謝
愛知県名古屋市で中小企業の業績アップを親身に支援する経営コンサルティング事務所、レイマックの豊田です。
今回のテーマは、【忘れたころに、時間差で届けられる感謝】です。
◆荻野目洋子さんの思い出の人
以前見た、
芸能人が昔の友人やお世話になった人を探し、その後、その人がどんなストーリーを辿って現在に至ったのかを追う番組が印象的で、今でも覚えています。
その番組で歌手の荻野目洋子さんが、30年前に一度だけ会ったメイクさんのことを思い出し、取材陣が調査し、本人を見つけ出します。70歳を超えていたそのメイクさん(男性)は、今も現役で、地元でメイクの仕事をしています。
荻野目さんは、「新人で右も左も分からない私を気遣って、リラックスさせてくれたことを今でもすごく覚えていて、とても感謝しています」とVTRを通してメイクさんに伝えます。
それを見たメイクさんは、目を潤ませて静かに喜びます。ジンワリと感動を呼ぶシーンでした。
◆嬉しいお手紙をもらいました
すぐに結果が出る仕事ではその場でお礼を言われます。一方で、その場では言いそびれたり、しばらく経ってから結果が現れ、あとから感謝の言葉をいただくこともあります。
先日、以前少しだけ関わった会社の社長様からお手紙を頂きました。そこには、当時僕がいろいろと提案したアドバイスの一つを実施したところ、ジワジワと効果が出て、大きな売り上げにつながりました!と感謝の言葉が並べられていました。
アドバイスをしていた当時は結果がすぐ出なかったので、どうなったかな・・・と思っていましたが、この連絡を受けて、少しは役に立ったのだと、とても嬉しい気持ちになりました。すぐにお返事の手紙を出して、僕もお礼を言いました。この瞬間の嬉しさは、本当に何にも代えがたいです。
◆一人一人を丁寧に
忙しく過ごす毎日で、自分がやっていることにどれだけ自信を持てるか。俺、ちゃんと人の役に立っているのかな、と思うこともあります。時に忙しさにかまけて、流して仕事をしていないか、と反省することもあります。
仕事って、今すぐに効果が見えなくても、何かしらその相手に良い影響を与え、後になって感謝される、ということがあります。
「時間差で感謝が届くこともあるのだ」
だからひとつひとつの仕事、一人一人の対応を、丁寧に、心を込めてやらないといけないな、とあらためて思います。
◆自分レベルの視点で
自分レベルではいかがでしょうか?
僕たちは、目の前の人を喜ばせるために、最大限の努力をしているだろうか?
自分にとっては数ある仕事の一つかもしれないし、たくさんいるお客様の中の一人かもしれない。あるいは、早く終わらせたい、つまらない仕事かもしれない。
しかし。相手にとっては重要な依頼で、何かにひどく困っていて、僕たちの一言や優しい表情のひとつが、その人を大きく勇気づけるかもしれない。
そして、その時の
何十年後かに感謝の言葉が届くかもしれません。
荻野目さんのメイクさんは、多くは語りませんでしたが、「自分の仕事が誰かの役に立った」という達成感みたいなものがグワッと湧き出てきたのだと思います。人生でコツコツと蒔いてきた種が育って、忘れたころに収穫できたような。
仕事って今この時点では、感謝されているのか、役に立っているのか分からないこともありますよね。
しかし、目の前の1人に丁寧に仕事をすることを続ければ、こういうことが起こる。そう肝に銘じて、僕も仕事をします。
ぜひあなたも。
応援しています。
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2021/07/09
とりあえず私、どうすればいいですか?と悩む起業家に話を聞いた
愛知県名古屋市で中小企業の業績アップを親身に支援する経営コンサルティング事務所、レイマックの豊田です。
今回のテーマは、【とりあえず私、どうすればいいですか?】です。
◆焦っている起業家
2週間後に起業するという美容系の起業者、Aさんの相談。手続きや店舗の準備など、やらねばならぬことが目白押し。予期せぬトラブルも頻発し、ドタバタの状態です。気がかりなことは「集客」。そこのところは全く手つかずで、かなり焦っている様子です。
「とりあえず、私、どうすればいいですか?」という感じで僕の事務所に相談に来たのです。
◆品質(実力)と信用
どんな事業でも必要なものが2つあります。それは品質(実力)と信用です。
物販にしろサービスにしろ、その商品(サービス)が価格に見合う品質を満たしていなければ、顧客は不満を感じ、2度と来ないでしょう。場合によってはクレームになる。逆に満足してもらえれば、リピーターになって、長期に渡って業績を支えてくれます。
しかし新規開業者は、信用が無いから集客できず、品質(実力)を発揮することができません。
来てもらわないことには満足させられないし、品質向上もかなわない。でも信用がないから集客できない・・・。このジレンマで、新規開業者は大いに悩むわけです。
◆身内マーケティング
足りない信用を補完して集客できるのが「身内マーケティング」です。これは、友人・知人・家族・親せきなど、自分のことを知っている人(=身内)に事業内容を告知し、お店に来てもらったり、発注してもらったりすることです。
身内はあなたのことをある程度信用していますので、「信用のなさ」というハンディをクリアできます。だからAさんにも身内マーケティングを薦めたのです。
具体的には、まず身内にモニターになってもらい、施術を提供する「身内モニター作戦」を実施します。そしてアンケートをして感想をもらい、事業をブラッシュアップしたり、サービス内容や料金を見直すのに役立てます。さらに「お客様の声」として活用する。身内ならば、顔写真&実名での登場もOKしてもらいやすい。
さらには、身内さん自身が顧客になってもらえるかもしれないし、紹介やクチコミに発展する可能性もあります。こうやって身内に助けてもらいながら、事業の基盤を固めていくわけです。
※身内マーケティングは高橋憲行氏が提唱しています。
◆自分レベルの視点で
自分レベルではいかがでしょうか?
皆さんは身内マーケティングを活用していますか?
僕も起業当初は、友人・知人や親せき関係の会社からお仕事を頂き、本当に助けられました。引き続き今でも契約してもらっている顧客もあります。
世間において信用がないスタートアップ時はもちろん、事業歴が長い会社においても、身内マーケティングは活用できます。そのためには、近くの人たちにも、自分の事業をしっかりと分かりやすく説明することが重要です。
身内だから何となくは知っていても、具体的に何をいくらで売っていて、どんな効果や嬉しいことがあるのかについて意外と知らない、ということはよくあります。ブログやSNS、メルマガも、実は身内が読んでいてくれて、仕事につながるということも珍しくありません。発信することで、身内を顧客へと育てていく感じです。
灯台下暗し。遠くにいる見えない誰か、ではなく、近くにいるあの人、を大切に。
僕もあらためて意識します。ぜひあなたも。
応援しています。
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2021/06/11
SNSで料理写真を毎週アップしていたらコンサルの仕事につながった話
愛知県名古屋市で中小企業の業績アップを親身に支援する経営コンサルティング事務所、レイマックの豊田です。
今回のテーマは、【料理写真をアップしていたらコンサルの仕事につながった話】
◆最近の習慣
最近、毎週末に夕ご飯を作ってます。やり始めてもう2年くらいたちますが、すっかり習慣化しています。
というより、これが結構楽しくて、ハマっている感じ。
作った料理を家族がおいしいと食べてくれることも嬉しいし、少しずつ上達していくことも嬉しいし、料理を話題に夫婦の会話が増えるのもいい。
そして、料理の写真をSNSに投稿して、「いいね!」がもらえるのも、ミーハーですけど、嬉しかったり(笑)。(←ここ重要)
◆料理の写真が仕事を呼ぶ
この前、久しぶり(8年ぶり)の人から連絡が会って、お仕事をさせて頂いたんです。当時やっていた事業が大きく成長したので、それを基盤にして新規事業を構想しているから、それについてのアドバイスが欲しいということでした。今後もしばらくサポートさせていただく予定です。
今回このお客様が僕に連絡をくれたきっかけが、フェイスブックの料理の投稿写真。
「最近豊田さん、やたら料理の写真をアップしてるな」と見てて、僕のことを思い出したそうです。
8年前、僕はそのお客様に会報誌「レイマックプレス」で起業家インタビューをさせて頂いたんです。僕のことを思い出したついでに再度それを引っ張り出して読み返すと、8年前の自分が「ワクワクする仕事をしたい」と言っている。「そういえば最近、自分の仕事がマンネリ化していてワクワクしていない。だからワクワクできる新規事業を始めよう」と思ったそうなんです。
で、その新規事業のプランを是非、豊田さんに見てもらいたい。そして、初心を思い出させてくれたお礼が言いたい・・・。という感じで連絡をくれたのです。
そう、僕の料理の写真が営業してくれたのです(笑)。
◆お客様を呼び覚ませ
「最近あのお客様、来ないな・・・」と思ったことはありませんか?
既存のお客様がリピートしないのは、あなたに対して何か不満があったからではなく、単純にあなたの会社(店)のことを忘れているから、という可能性があります。
あなたはお客様のことを忘れていなくても、相手は忘れているかもしれない。いや、忘れているに違いない!(←この思い込みは大切)。なぜなら、僕たちと同じように、あるいはそれ以上に、お客様はお客様で自分の仕事や人生に忙しいのです。
僕たちのことが嫌いになったわけではない。忘れているのです。シンプルに。人間は忘れる動物ですから。(←繰り返しますが、この思い込みは大切)
だから、お客様に思い出してもらうように、色んなところで「発信」すること。
もしかしたらあなたの趣味の写真が、眠っているお客様を呼び覚ますかもしれません。
◆自分レベルの視点で
自分レベルではいかがでしょうか?あなたは眠っているお客様を呼び覚ます策を打っていますか?
あのお客様が最近来ないのは、単に忘れているだけかもしれません。何かきっかけがあれば、また来てくれるかもしれません。
BtoBであれば、顧客企業の担当者が異動になっているかもしれません。その人を追いかけて連絡をとってみてはどうでしょう?あるいは新担当者を紹介してもらうお願いをしてみたら?
メールで反応がないお客様に、紙のDMやお手紙を送ると反応が取れるという調査結果があります。
あなたのことを全く知らない新規顧客から買ってもらうよりも、すでにあなたのことを知っている既存客から買ってもらう方が易しい。
易しいことをきっちりと。(難しいことは粘り強く。
ぜひ、やってみてください。
応援しています。
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2021/06/02
一回振り返って、良かったこと悪かったことを整理してから、進んだほうがいい
愛知県名古屋市で中小企業の業績アップを親身に支援する経営コンサルティング事務所、レイマックの豊田です。
今回のテーマは、「振り返ってから進め」です。
◆脱下請けを図る経営者
半年ほど前、ある60代の経営者の経営相談をしました。
車部品を作っていた製造業者で、大手企業の下請けをメインにしていたそうです。しかし顧客とのトラブルが発生。それを機にその仕事をやめ、新たに一般消費者向け商品を開発する方向へ舵を切りました。ビジネスモデルをBtoCに変え、脱下請けを図ろうというのです。その目的で経営計画を立て、融資を受け、合わせて販売サイトもオープンしたそうです。
しかし売り上げが作れず、資金がみるみる減っています。そこで、追加の融資を受けるために再度経営計画を作りたいので、アドバイスが欲しいと、僕に会いに来てくれたのです。
◆違和感
その経営者は、いかにその新商品が素晴らしいか、それがなぜ売れるはずなのかについて僕に力説します。(現状は売れていない)そしてそれを軸に新たな経営計画を立てようとしています。
しかし、違和感を感じます。なぜか?それは、なぜ追加融資が必要になったのかについての「振り返り」がないから。つまり、なぜ当初の計画通りに売れなかったのか?何が原因か?何が見込み違いだったのか?その原因に対してどう対処していくのかについての説明や記述がないからです。
ここをまず説明し、反省すべきは反省することから始めないと、お金を貸している金融機関の納得は得られない。僕が感じた違和感の原因はそこです。
◆振り返ってから次へ進む
会社の経営改革をするとき、このような状況に陥る会社は多い。現状を打破するために新たな取り組みを矢継ぎ早にやろうとしますが、これまでの状況に対する振り返りや反省、及び原因の特定とその対策が無いので、社員たちはポカンとします。
最悪、「また社長が焦って何かやり始めたぜ」と冷ややかに見てしまう場合もあります。こうなるとどんなに良いプランを立てたとしても、社員の協力が得られず、失敗可能性が高まります。
まずは現状を振り返る。場合によっては、経営者としての失策を社員に詫び、改めて今後の協力をお願いし呼びかける。これをするかしないかで、新事業計画の成否はずいぶんと違ってきます。
◆自分レベルの視点で
自分レベルではいかがでしょうか。
僕たちは次に進むとき、これまでを振り返り、総括してから進んでいるでしょうか。
反省しすぎて自分を責めるのは良くありませんが、状況を引き起こした原因を把握しておくことは重要です。
特に社員や仲間などの協力者がいるときは、しっかりこのステップを踏むことで、引き続きの協力を得ることができます。
うまくいっていないことを振り返るのはツライ作業ですが、伸びる会社は、振り返り、見つめ直し、現在地を確認し、新たに目的地に向かう方法を設定しています。
現在地が分からなければ、目的地に向かう方法も分かりません。1回、立ち止まって、振り返って、感じたことをメモっとこう、ということです。
さらに、現在地に至った道のりを知れば、これから先に進む道のりに必要なモノやコトも分かるはず。
なぜあなたは今、そこ立っているのか?何が良くて何が悪かったのか?
そして、どこへ向かうのか?どうやって向かうのか?
これを考える時間は、あなたの事業にとってとても有意義なものになるはず。
僕もやってみます。ぜひあなたも。
応援しています。
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2021/05/21
静かなほうが生産性が高い
愛知県名古屋市で中小企業の業績アップを親身に支援する経営コンサルティング事務所、レイマックの豊田です。
今回のテーマは、「静かなほうが生産性が高い」です。
◆アレコレやりたい人
次から次へと色んなことに手を出す人がいます。この前「アレ」をやっていたと思ったら今度は「コレ」をやっている。昨日は西へ、明日は東へと忙しい。見ている側は、色んな事をやってアグレッシブですね、と評価する。多才な人だね、と噂する。起業の相談に乗っていても、こういうタイプの人に時々出会います。
事業プランについて聞いていると、やりたいことが次々出て来て、本人は大いに盛り上がる。
確かに刺激的ですけど、危なっかしい。僕にはちょっと無理。そんなにアレコレできるほど器用じゃありません。
◆静かなほうがイイ
積極的で、多忙で、バラエティに富んだ人生。それは素敵です。そもそも私たちの脳は、短期間に一気に状況が変わるような展開を好むようにできているそうです。だからあちこち飛び回ることに興奮しやすい。
しかし、僕は静かな方がいい。次から次へと新しいことをやるよりも、ひとつずつじっくりやりたい。これまでを振り返っても、その方が良い結果を生んできたと感じます。
これは、人間のタイプによる違いかもしれません。
◆退屈なことが成功を生み出す。
僕と似た考えの人、作家のロルフ・ドベリ先生はこう言っています。
「人生は、静かなほうが、生産性が高い」「長い時間をかけて一貫して何かに取り組んだほうが、大きな成功が得られる」「緩慢で、退屈そうに見えて、時間のかかるプロセスが、もっとも大きな成功を生み出すのである。同じことは人生にも当てはまる」と。
ソクラテスは一日のほとんどの時間を妻のクサンティッペと静かに過ごし、午後の腹ごなしの散歩の途中でせいぜい一人か二人の友人に会うくらいだったそうです。
せわしなく動き回るのを控え、何ごとにも落ち着いて、長期的に取り組む方が良い、とドベリ先生は言ってます。
同感です。
◆自分レベルの視点で
自分レベルではいかがでしょうか?
あなたは次から次へと色んな事に手を出すタイプですか?それとも、静かに落ち着いて長期的に取り組むタイプですか?
色んな事に手を出すタイプで、満足のいく成果が得られているのなら、それでいい。でももし結局何も手にしていないのだとしたら、「静かにじっくり」取り組むこともぜひ試してほしい。
世の中の現実がとても地味で退屈なように、最も成果が出る方法も、地味で退屈なものだと、僕は思う。退屈で飽き飽きすることにこそ、実は成果が出るポイントが隠れている。
ゆっくり、ジワジワと育てた事業は耐性がある。一気に作り上げた事業はもろく崩れやすい。
あなたはどちらを選びますか?
どちらにしても、応援しています。
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