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豊田礼人の基本的な考え方を
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2009/10/30

第237号【男の収集癖につけ込め】

先週末から今週初めにかけて新しいクライアントへのプレゼンなど
でバタバタしていました。でも自分が動いていると回りも動くとい
うことを実感しています。やっぱ動かんとダメですね。
ということで今週のメルマガ、さっそく始めましょう!

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■最近の仮面ライダーは一人じゃない
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最近、3歳の息子がヒーローものにハマっています。

お気に入りは「レスキューファイヤー」。消防隊のヒーローたちが、
火事を起こそうとする悪者たちを退治する、といういわゆる戦隊もの
です。

他にも仮面ライダーやウルトラマンなんかにも興味があるようです。
これら最近のヒーローものに共通することは、ヒーローはひとりでは
なく、一度にたくさん登場してくる、ということです。

例えば僕らが小さい頃、仮面ライダーは一人しかいませんでしたが、
最近の仮面ライダーは一度に○○ライダーが何人も出てきて、しか
もそれぞれがバージョンアップ版に変身したりするのです。ウルトラ
マンもウルトラ兄弟、父&母が一度に全員出てきます。

子供はそれらのヒーロー全員の名前を覚え、おもちゃ屋に行くと全
種類が欲しいと訴えます。親からみると全部同じに見えるのですが。
子供にとっては重要な「違い」があるのです。

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■男の収集癖
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男性には生まれつき「収集癖」があると言われています。

ヒーローものなどの制作者がキャラクターをたくさん登場させるのは、
男の子が生まれつき持っている「収集癖」を上手く利用した戦略なの
だと思います。

ヒーローもの以外でも、例えば機関車トーマスの仲間のキャラクター
は何十種類とありますし、ミニカーのトミカは毎月新しい車を投入し
ています。

男の子はこれらを全部覚え、全部欲しがります。親としてはおもちゃ
メーカーを恨めしく思うのですが、欲しがる気持ちは同じ男としてよ
~く分かるので、ついつい許して買ってしまうのです。

メーカー側の思うツボですね。

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■収集癖を突いたビジネス
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パートワークと呼ばれる商品も、「収集したい」という男の欲求を刺
激する商品の一つだと思います。

パートワークとは、特定のテーマを扱った雑誌を「週刊ホニャララ」
のタイトルで週刊または隔週刊として発行、創刊号から最終号まで
を全て揃えるとひとつの専門書が完成するというものです。ディア
ゴスティーニが代表格ですね。

創刊号を790円とかの格安価格で買わせ、その後は「最後まで集
めたい」という欲求を刺激して継続させます。全号揃えると10万円
を超えるものも珍しくありません。

週刊ハーレーダビッドソン、週刊世界の名車、鉄道、ゼロ戦などな
ど、ほとんどが男性向けのラインナップです。

男って、収集したい生き物なんですね。

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■自分レベルの視点で
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さて、自分レベルではどうでしょうか?

僕自身はそんなに収集癖は無いのですが、好きなミュージシャンの
CDは全部揃えるということはよくやりました。

自他共に認めるファンの一人として、全部揃えない自分を許せないと
いう心理が働くのでしょうか。揃えないと気が済まなくなるんですよ
ね。

そうなってくると、値段の高い安いはほとんど関係なくなってきま
す。ファンは値引交渉しないですから。

自分のビジネスでも、顧客をファンにすることは大切です。そうする
ことで、価格競争から抜け出すことができます。

その上で、顧客が男性なら「収集癖」を刺激できないか?と考える。

一度に出さず、分割したり、シリーズ化したり・・。

色々とアイデアが出そうですね。この週末に考えてみましょう。

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■編集後記
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厳しい景気が続きますが、踏ん張りどころですね。こういう時にこ
そ、畑を耕し、種をまき、水と栄養分を与えましょう。そして収穫の
時を待ちましょう。これ、農場の法則といいます。いきなり刈り取ろ
うとしてもダメなのです。プロセスをしっかりと!です。

(第237号終わり)

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