2009/10/09
第234号【すごい人に見せかける力10】
10月22日に愛Pの勉強会を名古屋で開催します。今回のテーマは
ビジネスモデルとマーケティングです。ビジネスモデルとは、お客
さんを喜ばす仕組みです。その重要性について考えてみたいと思い
ます。その他マーケティングなど経営について重要な要素をピック
アップしてお話します。経営を考える時の切り口について整理した
い方はとても参考になる内容だと思います。
こちらから→ https://raymac.jp/ip0910.pdf
では今週のメルマガ、さっそく始めましょう!
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■ 特別編の最終回です。前号までのあらすじ
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さて、10回に渡って配信してきた『特別編』も今回が最終回です。
前号のあらすじは・・・
「文章でコミュニケーションする力をつけると、ビジネスを有利に展
開することができます。成熟化してモノが売れない時代においては
非常に重要なスキルになります。そのコツは決して難しいもので
はなく、トレーニングで向上できるスキルなのです。」
・・・というものでした。最終回のテーマは「挫折を経験した人は
すごい人に見える」です。
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■挫折を経験した人はすごい人だ
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成功した人はすごい人だと賞賛される。一方で、挫折を経験してそ
こから立ち上がった人もまたすごい人として称えられます。楽して
成功した人よりも苦労を経て成功した人の方が、人々の共感を得や
すいのです。
それは、世の中の人たちは、多くの人が失敗や挫折を経験しており、
その痛みを感じながら生きているからだと思います。あるいは、失
敗して挫折することの痛みを恐れるがあまり、チャレンジすること
ができずに生きている人が多いからかもしれません。
だからこそ、挫折を経験しながらも果敢に生きている人に僕たちは心
を動かされるのです。失敗して挫折を経験した人というのは、裏を返
せばチャレンジした人だとも言えるのです。
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■カズも挫折した
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サッカーの横浜FCの三浦カズ選手は、1994年のアメリカワー
ルドカップ予選でドーハの悲劇を経験し寸前のところで本大会出場
を逃しました。本大会出場を決めた1998年のフランス大会では、
大会開幕直前でメンバーから外され、帰国しました。
日本サッカーのプロ化を引っ張ってきた大功労者であるカズ選手に
とっては、あまりにもヒドイ結末でした。しかし本人はこの挫折を
ものともせず、現在も現役選手として戦っている。
サッカー選手としての世界的な評価から言えば、中田英寿選手や中
村俊輔選手に比べて劣っているかもしれません。しかし、僕たちフ
ァンがこれらの後進の選手達よりもカズ選手をすごいと思うのは、
あの二つの大きな挫折を見事に乗り越えて、今もサッカーに対する
情熱を燃やして生きているからです。
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■おくりびとがウケたわけ
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映画のストーリーも、挫折を交えた展開の方が人々の共感を得るよ
うです。
主人公は、そこそこ幸せな生活をしており、そこでちょっとした成
功をつかむ。しかしあることがきっかけで挫折し、どん底に突き落
とされる。その後苦しい努力をして復活し、さらに大きな成功をつ
かむ。有名な映画の多くはこのパターンで作られているそうです。
ロッキーなんかはその典型ですね。元チャンピオンが挫折して落ち
ぶれ、一念発起して再挑戦して栄光をつかむというストーリー。
米国アカデミー賞を受賞した「おくりびと」もこのパターンです。
演奏家として仕事・家庭とも充実していた男が行き詰まり、妻と共
に田舎に移り住む。そこで挫折感を味わいながらも葬儀の仕事に出
会い、その仕事の重要さに魅せられる。
最後には妻もその仕事に理解を示し、主人公は仕事人として、人間
として成長していく。
「ちょっとした成功~挫折~葛藤~復活・成功」というストーリー
は分かりやすく、世界の人々の共感も得やすかったのだと思います。
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■挫折をした人は、チャレンジした人だ
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モノが売れない時代においては、自分や会社の物語を発信していく
ことで、お客様の共感を得ることが重要になってきます。
そのときに、楽々と仕事をしているという物語よりは、挫折して、
苦労して、ようやく今この商品を開発し、販売しています、という
ストーリーの方が共感を呼びます。
挫折とは、一生懸命に取り組み、チャレンジした人にだけ出会える
ものです。だからこそ僕たちには、挫折を経験した人はすごい人に見
えるのだと思います。そしてそういう人からモノやサービスを買いた
いと思うのです。
挫折しなければ見えないものがあるし、挫折したからこそその先に
ある成功がより価値あるものになるのだと思います。
挫折をするのは少し恐いですか?同感です。
でも、自分が映画の主人公だと思えば、将来の成功もイメージでき
るのではないでしょうか?そしてその行動の軌跡が、商品やサービ
スを味わい深いものへと昇華させてくれるのです。
さあロッキーのテーマを口ずさみながら、
思う存分挫折してみましょう!
(特別編 終わり)
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■編集後記
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このメルマガも今号で234号です。1号~100号から9編を抜粋し
た小冊子を作りましたので、ご希望の方はメールにてご連絡ください。
info@raymac.jp 宛てで、住所・氏名とメルマガの感想などを書い
てメールをください。30名くらいは大丈夫だと思います。
それから、愛Pの勉強会もよろしくお願いします。
こちらから→ https://raymac.jp/ip0910.pdf
(第234号終わり)
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