2009/05/08
第212号【デザインで差別化】
GWは3日休みましたが、連日食って、飲んで、としていたら、2
キロの体重オーバー。今、必死に戻しています。
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■デザインで差別化する
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商品やサービスを差別化する方法は色々ありますが、今日はデザイ
ンによる差別化について考えてみたいと思います。
デザインによる差別化戦略とは、商品の外観、つまり見た目に違い
を生み出そうとする戦略です。(参考:コモディティ化市場のマーケ
ティング戦略 恩蔵直人著)
各社の技術レベルが上がり、商品の品質や機能そのものでは差別化
が難しくなっている現代においては、特徴的なデザインで他社との
違いを出すことは、有効な戦略のひとつであると言えます。
例えば1995年、コカコーラがぺットボトルにくびれたパッケージ
を導入しただけで売上が伸びたそうです。またお茶の「伊右衛門」
は、竹筒を模したペットボトルを採用して大ヒット、その後、各飲
料メーカーは様々な形状のペットボトルを市場に投入しました。
また携帯電話も、機能面ではもう真新しさは無くなって来ているの
で、有名デザイナーにデザインさせるなどして差別化を図ろうとし
ています。ボクもデザインで今の機種を選びました。機能は、通話
とメールが出来ればOKですもんね。
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■どんな業種でもデザインは重要
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ペットボトル飲料や携帯電話など形がある商品だけでなく、店舗も
外観や内装をデザインすることで差別化しています。
例えばスターバックスは、コーヒーの味もさることながら、あの
すぐそれとわかる店舗で差別化することに成功しています。ダーク
ブラウンの落着いた色調の内装や、緑色のシンボルマークを配した
外装はスターバックスの存在感を消費者に訴求する重要な役割を果
たしています。
さらに最近はウェブサイトのデザインも企業にとって重要な要素に
なっています。トム・ピーターズという著名なコンサルタントは、
「ウェブサイトはデザインの勝負である」と断言しています。
知らないうちにカッコイイウェブサイトで買い物してしまう、とい
う人は意外と多いです。
製造業であろう飲食業であろうとサービス業であろうと、デザイン
は経営にとても重要な要素です。人間が、美しいものやカッコイイ
ものに無条件に好意を抱く生き物である以上、デザインを無視する
ことはできない、と思います。
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■表紙のデザインが全て
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リクルートの創業者である江副浩正氏は、最初の就職情報誌『企業
への招待』(のちにリクルートブック)を創刊する際、表紙のデザイ
ンを、当時すでに日本を代表するデザイナーと言われていた亀倉雄
策氏に依頼したそうです。
亀倉氏はのちに東京オリンピックのポスターをデザインし、米IB
Mからデザインを依頼されるほどの大御所。そんな人に創刊前で経
済的に苦しい江副氏は熱意でもって仕事をしてもらったそうです。
それも、表紙のデザインの良し悪しで売上が左右される、というこ
とを江副氏はある人から聞いて知っていたからだそうです。
そのある人とは扇谷正造氏という「週刊朝日」を100万部の週刊誌に
育てた人。当誌躍進の秘訣を聞かれた扇谷氏は、
「表紙だよ。書店に来た人は最初に表紙を見る。僕は表紙に一番力を
入れている」
と答えたそうです。(『リクルートのDNA』より)
江副氏はそれを忠実に守ったんですね。
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■自分レベルの視点で
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個人でもデザインは大切です。
服装、靴、ヘアスタイル、名刺、報告書の書式、プレゼンのスタイ
ル・・・。ボクたちは、デザインに包まれているのです。
昨日の朝ミーティングしたデザイン会社の社長は、依頼主にデザイン
案を届ける時に使う封筒を、こだわってわざわざ特注のビニール素材
で作り、それに会社のステッカーを貼って届けていたとか。単なる封
筒にデザインの息吹を吹き込んだのです。
あなたもデザインで差別化するために、自分から外に発信する全ての
ものに「デザイン的に改良の余地はないか」という目で見てみては
どうでしょうか。
また、良いデザインを求めて雑誌をめくり、ネットサーフィンして
みたり、自分が良いと思うデザインはなぜ「良い」のかを考えてみ
たり。
また、誰かをつかまえてデザインについて話し合ってみる。
「ウチの会社のドアは、このデザインでいいのか?」とか。
何かヒントが見つかるかもしれませんね。
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■編集後記
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花粉症で目がかゆく、かいてばかりいたら目が二重マブタになって
しまいました。「気持ち悪」と思いつつ放置しておいたら、お客さん
に「豊田さん、プチ整形したの?」と言われました笑。
(第212号終わり)
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