2005/09/09
第21号 地域密着ブランドは強い
先週中学校の時の同窓会がありました。同級生だけでなく、先生方も
参加されるというので、楽しみにして行きました。非常に厚くお世話に
なったサッカー部の先生や、やや印象の薄い担任の先生もいらっしゃ
いました。しかし驚いたことに・・・! 続きは後ほど。
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■本日のテーマ:地域密着ブランドは強い
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プロ野球のペナントレースも終盤戦に入ってきました。
セ・リーグは、阪神と中日がデッドヒートを繰り広げています。パ・
リーグは首位のソフトバンクをロッテが追いかける一方、楽天は早々
とダントツの最下位に決まりました。
ソフトバンク、楽天とも今季から参入した新チームです。参入を断念
したライブドアを含め、IT企業の元気の良さを改めて感じたシーズン
でもありました。
ただ、この参入劇を見て寂しく思うのは、結局「プロ野球球団は、親企
業の宣伝という役割からは離れられない」という事実があることです。
各社ともいろいろな理由をつけて参入してきましたが、チーム名には
堂々と親企業の名前が入り、各社のサイトにはファンが群がり、ビジ
ネスを広げる役割をしっかりと担っています。
孫氏や三木谷氏がいくらスポーツマンシップを主張しても、「結局、金
儲けが目的でしょ?」と考えてしまうのは私だけでしょうか。
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■ブランドのココロ
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海外のスポーツを見渡しても、チーム名に企業名が入ることは、とても
珍しいことだと思います。ニューヨーク・ヤンキース、シカゴ・ブルズ、
マンチェスター・ユナイテッドなど、全て「地名+愛称」です。イチロー
選手のマリナーズの親会社が任天堂であることは有名ですが、あくまで
「シアトル」という地名を優先させています。
サッカーのJリーグもこれらのグローバル・スタンダードに習い、チ
ーム名に企業名はいれてはいけない方針をとっています。代わりに地
名を冠し、地元に密着した「おらが街」のチームとして存在すること
を目指しています。それにより、地元を愛するコアなファンの獲得に
成功しているのです。
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■自分レベルの視点で
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私の出身は愛知県の蟹江町という田舎です。今は名古屋市内に住んで
いるのですが、最近その蟹江町の友人たちと遊ぶ機会が増えました。
そのたびに蟹江に帰るのですが、幼少期を過ごしたせいか、とても落ち
ついた気分になります。小中学校時代の友人の多くもそこに住んでおり、
皆一様に地元を愛しています。
その蟹江にプロゴルファーの杉山直也選手がすんでいることを最近知り
ました。あるゴルフコンペで一度会っただけですが、すぐにファンに
なってしまいました。試合のあるたびに、結果を細かくチェックし、
応援しています。
見ず知らずだったのに、なぜそんなにすぐに杉山選手のファンになった
のか?それは、彼が「おらが街」の選手だからに他ありません。
「地元」というだけでブランドは愛される可能性があるのです。
どんなにネットが発達しようと、「物理的に近い」「めちゃくちゃ近所」
というのは強みになりそうす。
まずは、あなたの隣の人に自分を知ってもらう。
商売も人間関係もこれが大事なのかもしれませんね。
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■もう一言
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あんなに深く付き合ったサッカー部の先生は、私の名前はおろか顔さ
えも覚えておられませんでした。他にもサッカー部員はたくさんいた
のですが、見事に全滅です。しかし、私のことなど絶対覚えていない
だろうと予測していた担任の先生が、顔も名前もしっかり覚えてくだ
さっていました。めちゃくちゃ嬉しかったのと同時に、「生徒側のイン
パクトの問題ではなく、先生たちの脳みそに差があるのかな~」と失
礼な感想を持っちゃいました。先生すみません!
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