2005/11/11
第30号 女性のパワー
最近自分の「強み・弱み」「他人から誉められること」「誉められな
いこと」などを棚卸ししています。
自分が得意だと思っていても、他人から誉められないことってありま
すよね。それを冷静に分析するのって、とてもキツイ作業です。さみ
しかったりします(涙)。
でも、冷静に分析して初めて、何が足りなくて、それを補うために何
をすべきかが分かってきます。そういうプロセスを経て、自分ブラン
ドが形成されていくのだな~などと考える最近の豊田です。
では、きょうのお題は「女性のパワー」です。
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■スペインのスゴイ女性
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佐伯夕利子さんという名前を聞いたことがある方も多いと思います。
世界最高峰のスペインサッカーリーグで、女性として初めて監督にな
った人物です。2003年に3部リーグ「プエルタ・ポニータ」の経
営陣から直接請われての就任でした。
日本人がスペインリーグの監督になるというだけですごいのですが、
佐伯さんは女性としてそれを成し遂げたのですから、ただ者ではあり
ません。
現在はそのチームを離れて、女子リーグのチームの監督として活躍中
だそうです。将来再び男子チームの監督となることを目標に、遠くス
ペインの地で頑張っているヤマトナデシコです。しかも美人です。
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■日本のスゴイ女性
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松浦久恵さんは、「ソニア・ソニア・リキエル藤崎店」で店長を勤める
すご腕の女性です。(日経MJより)
松浦さんは、自作の似顔絵入り「顧客カード」のフル活用により、顧客
の好みや購買履歴を細かく把握し、的確な商品を顧客に「お薦め」しま
す。
それを繰り返すことで顧客を「ファン化」し、驚異の「リピート率」を
実現しました。さらに、商品を仕入れる時点で買ってくれそうな客の顔
と数が頭に浮かぶので、無駄な発注が無くなり、商品回転率を向上させ
ました。つまり発注時点で「売り上げている」のです。スゴイ。
その結果、売上げ・利益ともうなぎ上り。決して良くない立地環境に
もかかわらず、驚くべき数字を上げているのだそうです。
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■女性は組織にとらわれない
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これらの女性が活躍する理由は何でしょうか?
老舗酒蔵「桝一酒造場」を経営する市村次夫社長は、「女性は組織に縛
られないから、自由な発想で発言し、行動できる」と述べています
(日経ベンチャー04/8号より)。
同社でも、社長管轄のプロジェクトに「NO」の声をあげたたった一人
の社員は女性でした。この「NO」により社長はプロジェクトを見直し
、結果として成功を収めることができたといいます。イエスマンのみの
組織だったら大損害を出したところだそうです。
サッカーの佐伯さんは、従来の常識にとらわれず、日本を飛び出してい
きました。その潔さや自由さが、異国での困難を乗り越え、とんでもない
偉業を成し遂げたのでしょう。もちろん本人の努力があったことは言うま
でもありませんね。
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■女性は観察力に優れている
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一方で、医学博士の佐藤富雄氏は、女性は「採集脳」と呼ばれる「細
かな観察力」に優れると言っています。
原始の頃から、女性は男が留守の間、外敵が襲ってこないかと気を配り、
食べられる木の実を見分けて採集する必要に迫られたため、この能力が
発達したのだそうです。
ソニア・ソニア・リキエルの松浦店長は、まさに「細かな観察力」をフ
ルに発揮し、成功している女性です。お客さんが何を思って店に来たの
か、どんなシチュエーションで着る服を買いに来たのかなど、顧客心理
を注意深く採集し、観察することで顧客に「最適な提案」をし、支持を
得ているのです。
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■自分レベルの視点で
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これらの女性の特徴を男性が意識して取り入れることは、非常に意味
あることです。
男だって、佐伯さんのように、常識にとらわれず、組織に縛られず、
リスクを承知で勝負する「自分への正直さ」を貫くことも必要だと思
います(自戒をこめています)。
また、松浦店長のように、顧客の、あるいは上司・部下の「過去の言動」
や「現在の状況」を注意深く観察することで、相手の気持ちを汲んだ
コミュニケーションがきっとできると思います(自戒をこめています)。
一方で、女性も男性が得意な「(狩りの時に)遠方を見る目」を養う意識
を持てば、仕事あるいは子育てや家庭運営(?)を戦略的に行えるかも
しれません。
男は女から学ぶ。女も男から学ぶ。
また男女の差を越えて、自分の欠けている部分を、「持っている人」から
学ぶ。
この優れたものから学ぶ姿勢こそ、自分ブランドを強くする最大の要
素だと言えそうです。
そのためには、冷静に自分を分析することもまた、大切です。
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■もう一言
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知り合いのIT会社の社長が、ある自己発見型のセミナーにいって来て、
いたく感激し、私にも「行け!」と強烈に勧めてきます。
なんでも今までの自分の思考パターンの「理由」が明確になり、ココ
ロがスッキリするのだとか。「ホントですか~?」と疑いつつ、興味
津々の私。
もしそのセミナー受けたら、このメルマガでもレポートしますね。
でも社長、「ホントに、ホントですか~?!!」(疑っています)
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