2014/12/19
第505号【次のステージに行こう】
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■寂しそうな経営者
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昨日、ある飲食店チェーンの経営者と社内の問題点について、
打ち合わせをしていました。
目下の悩みは、若い社員やバイトスタッフの低いモチベーション。
今ひとつ元気がないし、上昇志向に乏しい。
自分が起業した当時は、
集まった仲間と将来の夢を語り合い、
「こんな店にしようぜ」と盛り上がった。
今日はいくら売上げがあったのかを、
バイトスタッフまでもが気にかけ、
どうすれば売上げが伸びるかを全員で話し合った。
売上げを達成すれば全員で喜び、
祝杯をあげてがんばりをねぎらいあった・・・。
しかし、今はそういう雰囲気ではなくなってしまい、
会社全体に閉塞感が漂っている。
そう寂しそうに言うのです。
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■ステージが変わった
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おそらく、
会社のステージが1つ上がったのでしょう。
創業期は経営者自身も若く、勢いがあった。
その勢いというかオーラに引き寄せられるように、
情熱を持った人たち集ったのだと思います。
だから、みなが同じ目標に向かって、
頑張ることができた。
モチベーションが高い状態がデフォルト(標準)になっていたのです。
そんな創業期を経て、
店舗数も増え、社員もバイトスタッフも増え、
会社は安定走行できるステージに入った。
業績的には安定してきたものの、
経営者の勢いやオーラも徐々に薄まり、
それにつれて集まる社員やバイトスタッフも「普通の人」が多くなってきた。
その人たちの低いテンションが、
会社全体に停滞した空気を蔓延させ、
それが経営者に不満を抱かせているのです。
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■次のステージに進むために
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やる気の無い人はやめてもらっていい。
これが経営者の本音かもしれません。
しかし、人材不足の現在、代わりに
優秀な人材が入ってくる可能性はとても低い。
だから、そんなことは言えません。
口をつぐんで、イライラを腹の中に溜め込んでいる。
でも、
過去の良かった時代を思い出して、
「昔は良かった。今はダメ」
と嘆いてみてもしょうがない。イライラしても始まらない。
会社のステージが代わったのです。
やるべきことは、
さらに次のステージに上がるために、
行動を起こすこと。
それは、人材が成長していく組織作りに着手する、
ということです。
採用基準のルール化、
教育プログラムの導入、
経営者の定期的な個人面談、
マニュアルの整備、
コーチング手法の導入、
目標管理制制度の整備・・などなど。
勢いとかノリでモチベーションを上げるのではなく、
組織として、仕組みとして、
その場の人がやる気とやりがいを持って働けるようにセットする。
経営者の個人商店から、
組織で経営していくカンパニーへと脱皮していくことが、
次のステージに上がれる重要なポイントになるのです。
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■自分レベルの視点で
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自分レベルではいかがでしょうか?
皆さんは、今、どのステージに立っているのでしょうか?
スタートアップのステージか、
成長期のステージか、
あるいは安定しているステージか、
はたまた停滞しているステージか。
昔と同じようにやっているつもりでも、
時代が代わり、
環境が代わり、
お客様が代わり、
自分は年齢を重ねている。
昔のような結果は出ない。
昔は嬉しかったことが、
今は当たり前のこととして、
流してしまっている。
最近、今ひとつ上手くいっていないとしたら、
そのせいかもしれません。
今自分はどのステージに立っているのか?
次のステージに進むために、
何を始め、
何をやめるのか。
考えてみてください。
そろそろ、次のステージに行こう。
応援しています。
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