2014/11/21
第501号【あなたのマネジメントスタイルは?】
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■叱るべきか、褒めるべきか
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組織の中で、
部下に対して叱った方が良いのか、
褒めて伸ばしたほうが良いのか、
と迷う経営者・管理者は多いと思います。
最近は「褒めて伸ばす」が主流のような空気が流れていますが、
一方で、
「いやいや、叱るべき時はきちんと叱らないと駄目ですよ」、
という意見も根強い。
また、巷で人気の「アドラー心理学」では、
褒めることも、叱ることも駄目だ、と主張しています。
アドラーは、
褒めることも叱ることも「評価」なので、
人間が人間を評価すること自体が良くない、
という立場です。
褒めるのでもなく、叱るのでもなく、
「感謝する」ということが大切なのだそうです。
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■信頼されるパートナーに
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僕はコンサルタントとしてクライアントにアドバイスする仕事をしています。
コンサルタントの同業者の中には、
クライアントに対して叱ったり怒ったりする人もいるようです。
「そんなやり方じゃ駄目だ!」
「社長、あんたの会社は何がやりたいのかさっぱり分からない!」
「何でやらないんですか!やる気あるんですか!」
自分の経験に照らして、そぐわないものは叱り飛ばす。
そういうやり方をしているコンサルタントの話を聞くと、
「すげえな・・」と驚いてしまいます。
(正直、ちょっと憧れてしまう・・)
というのも僕は、
クライアントに対して叱ったり怒ったりすることはほとんどせず、
一緒に考えながら、
どうしたら行動できるかについて、
工夫をしながらアドバイスします。
「なぜやらないんですか!」
と怒るよりは、
何が障害になって行動できなかったかを一緒に考えて、
その障害を取り除き、
次回は行動できるように導くようにします。
コンサルタントとクライアントという関係よりも、
信頼し合えるパートナーというスタンスでいたい、
と思っているからです。
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■あなたのマネジメントスタイルは?
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とはいっても、
時には「ガツン」と叱った方がいいのかな、
と思うときもあります。
これについて、
超大企業で上級役員を勤められ、
現在はコンサルティングをしている
ベテランコンサルタントに相談したところ、
「それはマネジメントスタイルの違いという問題なので、
どちらが良い、悪いという問題ではない。豊田さんは今のままでいい」
と言ってくださいました。
その方は温和な方で、
役員時代も部下を信じ、任せて、褒めるというマネジメントスタイルで
実績を積み重ねてきたそうです。
部下を信頼し、その部下が精一杯仕事をやって、
それでも失敗したら、しょうがいない。あきらめる。
自分も腹をくくる。
その方の現在のコンサルティングスタイルも、
叱るタイプではなく、
相手をリスペクトし、
パートナーとして寄り添いながらアドバイスをするというやり方で、
多くの経営者の信頼を得てらっしゃいます。
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■自分レベルの視点で
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自分レベルではどうでしょうか?
あなたは、仕事の場で、
どんなマネジメントスタイルをしていますか?
叱るのか、褒めるのか、
あるいはどちらもしないのか?
おそらくこの問題に明確な正解は無いと思います。
あるのは、
「自分らしいマネジメントスタイルでやる」ということと、
「相手の成功や成長を願う純粋な気持ち」を持つこと。
この2つがあって初めて、
自分の専門的なスキルが生きるのだと思います。
あなたらしさとはどんなことか?
考えてみてください。
分からなかったら、周りの人に聞いてみてください。
応援しています。
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