2014/11/14
第500号【中小企業の人材採用の武器とは】
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■人手不足、ニッポン
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最近、クライアントからの相談で多いのが、
採用の問題。
人を採用したいのに、
募集しても全然応募者がこない。
たまに来る応募者は、全然こちらの要望を満たしていない。
おそらくこれから日本中で、
人手が足りなくて成長が鈍化してしまう企業が
ますます増えるでしょう。
企業間で良い人材の獲得競争がさらに激化し、
採用の上手下手で業績が左右される時代になると思います。
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■採用できないと嘆く前にやるべきことがある
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ただ、良い人材が採用出来ないと嘆いている企業も、
しっかりと計画的に採用活動を行っているかというと、
実はそうでもありません。
まず、戦略を遂行するにあたって、
組織にどんな能力が必要なのか不明確。
それが決まらないと、
本来どんな人を雇うべきかきめられないはず。
いや、その前にそもそも戦略がない・・・。
さらに、
求める人材像はどんなものかも、不明確。
さらに、
大学等に対して年間を通じてどんなアプローチをするのかも不明確。
あろうことか、
ホームページの採用ページが10年前のまま・・。
いや、その前に採用ページがない・・。
採用で困っている中小企業の多くはこんな感じなのではないでしょうか。
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■中小企業の武器
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経営資源が限られる中小企業が良い人材を獲得するには、
経営者が会社の将来に対するビジョンを明確に打ち出す必要があります。
会社の未来を、熱く語る経営者。
この人と一緒に働きたいと思わせるだけの情熱。
なぜ、この仕事をしているのか、についての起業ストーリー。
そして笑顔で、溌剌としていて、魅力的な人間性。
これらを整理し、磨き、強化し、発信しているか。
何もせずに、
ただ職安に求人票を出しているだけでは、
良い人材なんて来るはずがない。
中小企業は経営者の事業に対する熱い思いこそが、
優秀な人材を惹きつけるための唯一の、
そして強力な武器になります。
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■自分レベルの視点で
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自分レベルではどうでしょうか?
毎月、一人の経営者にインタビューし続けています。
今月で75人目。
経営者に向き合って、
起業の経緯や成長のコツ、
それに先立って幼少のときのことを聞いていると、
その人に対して強い親近感を抱くようになります。
どんな経営者であっても、
過去にはいろいろな苦労があったり、
チャレンジがあったり、
失敗があったりします。
時には挫折して、逃げ出してしまったこともあります。
それを何とか乗り越えて、
皆、そこに立っているわけです。
こういうことを根掘り葉掘り聞いていると、
その経営者の人間の魅力がどんどん湧き出てきます。
それはもう、ぐーっと引き込まれます。
ダメなところも含めて、
自分のすべてをさらけ出す。
そうすることで、人が引き寄せられる。
ファンになる。
中小企業の採用は、絶対にこれが必要。
応援しています。
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