2008/12/26
第193号【ブルーオーシャンを見つける】
ボクはなぜこの仕事をやっているのか?
https://raymac.jp/why
23日は家族関係が集まってクリスマス会をしました。ここぞとば
かりにケーキを食べまくり、体重オーバーで撃沈です。年末年始で
さらに太りそうで恐い!と震えている豊田です。みなさんはメタボ
大丈夫ですか?
ということで、本日のメルマガをどうぞ
(連続193週間、無休で発行しています!!風邪ひいて喉痛い)
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■シルク・ドゥ・ソレイユ シアター東京がスゴイらしい
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日経MJによるサービス・エンターテインメント業界の2008年の
ヒット商品番付に「シルク・ドゥ・ソレイユ シアター東京」がランク
インしていました。
シルク・ドゥ・ソレイユはカナダのサーカス団で、オリエンタルランド
が東京ディズニーリゾート内に常設のシアターを設置して運営しており、
開業当初から注目を集めていました。
10-12月の稼働率は90%台と好調で、土日はほぼ満席状態だとか。
以前より注目を集めていた同サーカス団ですが、オリエンタルランドと
組んでより強力なコンテンツになって、見事ヒット商品としてランクイ
ンしました。是非一度見てみたいですね。
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■ブルーオーシャンの見つけ方
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シルク・ドゥ・ソレイユは、ブルーオーシャン戦略の成功例として紹介
されるパフォーマンス集団です。ブルーオーシャン戦略とは、競争相手
のいない新しいマーケットを創造していく戦略として話題になった経営
戦略です。
通常、企業というのは既存のマーケットでシェアを拡大するために、よ
り良い商品をより良いサービスで、より安く提供しようとしますが、こ
の方法では満足のいく利益は得られないことが多いようです。なぜなら
良い品質にしようとすればするほど、コストがかかってしまうからです。
さらにライバル企業も同じ発想で戦おうとするので、競争は激しくなる
ばかりで、最後には血まみれになってしまいます。これをレッドオーシ
ャン(血の海)というそうです。
ですから、現在の延長戦上にある考え方は捨て、全く新しい発想や方法
を取り入れ、未開拓のマーケットを見つけ出すことによって、血みどろ
の競争から抜け出そう!というのがブルーオーシャンという考え方なの
です。
シルク・ドゥ・ソレイユが、旧来のサーカス団と違うのは、
・ 購入コストと維持コストが高い「動物」を使用することをやめた
・ ギャラの高いスターパフォーマーは雇わないことにした
・ その代わり、ストーリー性・テーマ性を取り入れた
・ その結果、子供だけでなく大人の観客を魅了するようになった
などです。
これらは、「サーカス」という枠組みから外れて発想し、ミュージカルや
演劇、それにバレエなどの要素を積極的に取り入れたことによって生み
出されたものです。
シルク・ドゥ・ソレイユは「旧来のサーカス団」をベンチマークする手
法は捨て、他業界の発想や方法を取り入れることでブルーオーシャンを
創出し、ライブエンターテインメントの新境地を切り開きました。
そして、ついには東京に常設のシアターを作り、常に会場を満員にさせ
るほどのインパクトを放つエンターテインメント集団になったのです。
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■ヤマトもスゴイ
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今年、ボクが実際に体験したサービスで最も驚いたサービスの一つが
ヤマト運輸の「メール便」です。サービス開始は1997年とのこと
なので、何を今更、と思われるかもしれませんが、存在は知りつつも実
際に使ってみたのは初めてで、その品質と価格の安さに驚いてしまった
のです。
A4サイズの封筒なら日本全国どこに送っても80円。郵便より安いで
す。その仕組みは、集荷と拠点間の運送はヤマトのドライバーが動きま
すが、宅配するのは近所の主婦などで構成される嘱託配達員だそうです。
一通あたりの嘱託配達員のフィーは30~40円だとドライバーのお兄
ちゃんが言っていました。
旧来の宅配業者の競争基準は、より早く、より確実に、より安くという
ことだったと思います。しかし、時間が経つにつれ市場は飽和し、競
争企業は増え、安さ競争に突入していきます。そこでヤマトは発想を変
え、書類やDMなど従来は郵便局が運んでいた荷物も運ぼうと考えたの
です。そこに広大なブルーオーシャンが広がっていたのですね。
この仕組みを支えているのは、近所の主婦やまだまだ働きたい引退後の
中高齢者です。彼・彼女らを活用することで、ヤマトは郵便局に負けな
い低価格でのサービス提供を実現しました。ドライバーのお兄ちゃん曰
く、配達員の主婦たちは、スーパーに買い物に行く道中のついでに配達
するのだとか。ボーっと自転車を漕いでいた主婦が、ヤマトによって一
瞬のうちに貴重な戦力になってしまったのですね。
正社員ドライバーが80円の封筒を一通ずつ宅配していたら、採算が合
うわけない。そこで発想を変えて、遊休?労働力を組織化することで、
採算の合う事業に仕立て上げたヤマト運輸の柔軟な発想力。こういう発
想、是非見習いたいですね。
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■自分レベルの視点で
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さて、自分レベルではどうでしょう?
ブルーオーシャン戦略とは、ライバルや目標とする人をベンチマークし
ないことから始まります。
つまり現在の延長戦で考えず、全く違う業界、業種などの事例などを発想
の元にするのです。そして、現在の競争ルールの軸を変えて、競争を無意
味なものにしてしまうのです。
競争に勝つためには、相手を負かそうという試みをやめることだとか。
(参考:ブルーオーシャン戦略 W・チャン・キム 他著)
そのためには、自分と違う人、モノと触れ、発想を柔軟にしておくこと
が重要になってきます。
そう考えると、異業種の人と交流し、その考え方などを聞かせてもらう
というのは、非常に意味あることだと思います。また逆に自分が常識だ
と思っていることが、相手の業界にとっては貴重なヒントになることも
あるでしょう。
シルク・ドゥ・ソレイユはミュージカルと演劇に目をつけた。
ヤマト運輸は、郵便物と主婦に目をつけた。
さて、いよいよ年が暮れ、そして明けようとしています。
年末、お正月は、異業種、異業界と出会う機会が目白押し。
是非、色んな人と情報交換し、新たな刺激を受けたり、また与えたりして
みましょう。
お正月に小学生にお年玉をあげたら、逆に小学生の「常識」をシェア
してもらって、事業のヒントにしてもいいかもしれませんね。
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■編集後記
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息子が機関車トーマス大好きで、おじいちゃん(サンタクロース)に
トーマスのおもちゃセットをもらったんです。そのおもちゃの出来具合
が素晴らしくて、大人さえも関心して惹きこまれてしまうほどです。タ
カラトミーが作っているのですが、その開発力に脱帽です。子供心はも
ちろん大人の心も鷲づかみ、の一品でした。
(第193号終わり)
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