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豊田礼人の基本的な考え方を
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2007/10/19

第131号【問題は何だ?】

夕食に炭水化物(ご飯)を抜くダイエットをしているのですが、一
向に体重が減る気配が無く、ついには逆に増えている状況に耐え切
れず、ヤケクソで「ご飯食わせろ~」と叫んでいる、豊田礼人(あ
やと)です。皆さんは「メタボ」、大丈夫ですか?

ではでは、本日のメルマガをどうぞ!
(連続131週間、無休で発行しています!そんな自分が愛おしい。)

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『◎売上増加のキーワードは、整理整頓です
~戦略を立てるのは、その後で~』
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■問題を整理することの重要性
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会社に中に問題がたくさんあって、頭の中がパニックです。

と社長さんから悩みを打ち明けられることがあります。
会社の中に限らず、家庭の中にも、学校の中にも、社会の中にも
問題がたくさんあります。

こういう質問を受けた時、ボクがすることはただ一つ、問題と思わ
れる事項をダダ~っと紙の上に書き出し、それらをくっつけたり
分割したりします。つまり整理するのです。

そうして、せいぜい4つか5つ程度のカタマリに分類し、その中から
重要度・緊急度(JK)、そして手のつけやすい度の3つの観点から分
析し、優先順位を決めます。

こうすることで、相談者の頭の中はある程度整理されます。ここまで
きたら、「じゃあ、いつから始める?」とスケジュール化へと進んで
いきます。

ここまで落としこめば、少しずつですが、問題の解決へ向けて動き出
すことができます。

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■そもそも「問題」とは何か?
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ここまで書いてきて思うのですが、では皆さんの頭の中を支配している
「問題」とは何でしょうか?そもそも「問題」とはどういう定義のもの
なのでしょうか?

広辞苑によると、問題とは、「研究・論議して解決すべき事柄」とあり
ます。また別に「解答を要する問い」という解釈もありました。

先日、ある大企業の部長さんと話していたら、このことについて
話題になりました。その部長さんは、

「問題とは、自分が問題と思っているから問題なのであって、他の人
がそう思わなかったら、それは問題ではない」

というのです。確かにそうです。例えば、日本人が「地球温暖化は
問題だ!」と思っていても、他の国の人が問題であると思っていな
かったら、議論することもできません。

京都議定書の締結を見送ったアメリカは、もしかしたら、地球温暖化
を「問題」としてとらえていなかったのかもしれません。(最近の
世論はだいぶ変わってきたようですが)

そういう我々日本人にしても、温暖化で水没の危機にさらされている、
サンゴ礁でできた国ツバル共和国の国民よりは、「問題」としての認識
は低いことは否めません。遠くから見ている国と、実際に被害を受けて
いる国との間で問題認識に温度差があることは、当然ともいえます。
(それじゃダメなことは、十分承知しています)

つまり、「問題」とは、関係する人々が、同レベルで「問題である」と
認識して初めて、問題足り得るのです。(ややこしくてスミマセン)

広辞苑の言う「解答を要する問い」という定義から言えば、解答を要し
ないと思っている人にとっては、それは問題ではない、ということに
なります。

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■会社の中の「問題」
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会社の中の問題も同じではないでしょうか?

例えば、新規開拓が遅々として進まず、新しいお客さんが増えない
ことについて社長さんが「問題」だと思っていても、社員さんが
「今あるお客さんを大事にしていれば当面は大丈夫だ。新規開拓なんて
暇な時に暇な人がやればいい」と考え「問題」と思っていなかったとし
たら、永久に解決することはできません。問題が無いと思っていること
を解決することは、不可能ですよね?

製造年月日偽装で揺れる赤福では、「出来たてです」という接客トークが
マニュアル化されており、社員さんたちは何の疑問もなく「出来たてで
はない」商品をそのトークとともに販売していたそうです。入社時から
そのように教育されているので、完全に感覚が麻痺していたのかもしれ
ません。

これも、経営者および社員さんたちが、偽装を知っていても問題として
認識していなければ、問題として扱われません。不二家の事件があり、
「これは良くない」と思い、一部を見直したそうですが、全面的な対処
をしなかったところを見ると、赤福は世間が思うほどこのことを「問題」
として認識していなかった、と言わざるを得ません。

問題を解決するためには、まず関係者が「何が問題なのか」を共有する
ことが、とても大切です。

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■自分レベルの視点で
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自分レベルではどうでしょう?

例えば、男は家族を食べさすために稼がなければならず、そのために
仕事に没頭する。しかし、女はもっと家族の時間を持ちたいと思い、
さびしい思いをしている・・・。

こういうケース、よくありますよね?

ここで、男は食うために「お金を稼ぐこと」が最大の関心事で、
そのために家族と過ごす時間は犠牲にしてもしょうがないと思って
います。家族と過ごす時間の少なさは「問題」として認識していない。

しかし、女は、「生きるためにお金が必要だ」ということは理解して
いるが、それよりも家族で過ごす時間が少ないことが、子供の教育上
のことも含めて「問題」だと思っている。

芸能人や若くして大成功した経営者が離婚するケースが時々見られる
のは、この「問題認識」のズレなのかな~なんて思ったりします。

本田健さんが、著書の中で、「幸せな小金持ちは、仕事も家庭も両立
している人が多い」とおっしゃっていましたが、これも、問題は何か
ということをきちんと捉えられる人は、仕事も家庭も上手くやれるの
だということなのかもしれません。

自分にとって「問題」とは何か?

相手にとって「問題」とは何か?

これを知ることが、家庭でも、会社でも、社会でも、大切なの
ではないのかな、という気がしています。

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■今週の一冊 『マーケティング戦略実行チェック99』
佐藤義典 著
★★★★☆
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MBAで中小企業診断士の著者が、マーケティング戦略をとても分か
りやすく解説してくれます。この本の前に「実戦マーケティング戦略」
という本を出されましたが、今回のものは、それを発展させ、チェック
リスト化して、実務担当者が取組みやすくしたものです。ちょっと字が
小さくて読みづらいのが気になる人がいるかもしれませんが、内容はと
てもしっかりしていて、「う~ん。やるな~」というのが正直な感想です。
この佐藤さんという方、以前からとても気になる人の一人です。

興味のある方はこちらから↓
https://www.raymac.jp

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■編集後記
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先日、伊勢神宮に行ってきました。ブログでも書きましたが、ここに
行くと、いつも木々に癒されます。すごく太くて歴史を感じさせる木
たちにいつも元気づけられます。隣接する「おかげ横丁」も大好きで、
色んなものを食べまくりました。これじゃ、痩せるわけないか?赤福
が休業していたのは残念でしたが・・・。

(第131号終わり)

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