2007/08/10
第121号【わからないを知る】
お盆にクラス会があるので新しいシャツとパンツを買ったら、裾直
しの出来上がり日がクラス会後であることに気がついて「やってもう
た~」と泣いている豊田です。意味無いじゃん!・・・毎日暑いで
すが、今日も一日頑張りましょう!
ではでは、本日のメルマガをどうぞ!
◎ブログ書いています。↓↓↓
ブログ『サンボー豊田礼人の散歩 a GO!GO!』
http://raymac2.exblog.jp/
◎ホームページへも、是非。↓↓↓
公式サイト
『サンボーがいたらな~と願う仲間に捧ぐ』サイト
https://www.raymac.jp
===============================
■世の中は仮説だらけ
===============================
「99.9%は仮説」の中で、著者の竹内薫さんは、世の中で誰もが
科学的に100%解明されていると思っていることも、突き詰めて考
えると、すべてグレーゾーンが残されている「仮説」なのだ、と述べて
います。
例えば、「人間は、原始的な生物が40億年という長い年月をかけて
進化したものだ」とするダーウィンの進化論も一つの仮説であって、
絶対的なものではありません。
「人間は『知的設計者』がDNAを設計して作り出したものだ」
とする知的設計説というものも存在するそうです。何だかSFの世界
のようですが、真剣にこれを研究している学者がたくさんいるそうです。
重要なのは、この2つの説のどちらが正しいのかではなく、どちらも
一つの仮説であって、こういう2つの説があるのだということをキチ
ンと説明することこそが大切なのだ、と竹内氏は言っています。
どちらも100%ではないのに、それが全て正しいかのように教える
ことは問題がある、ということです。
===============================
■「わかったふり」が一番危険
===============================
わかっていないことをわかったようなふりをして教えることは、非常に
危険です。わかっていないことは、わかっていないとちゃんと教える
べきなのです。
何がわかっていないかということがはっきりすると、例えば天才が出て
きて、それをひっくり返したりします。
しかし、100%わかっていないのに、100%わかったかのように
強制的にみんなに教えてしまうと、誰もが先入観としてもってしまって、
疑問に思う人がいなくなってしまいます。
そうすると、その解明にチャレンジする人がいなくなるため、社会的
にも損失である、と竹内氏は警告しているのです。
===============================
■会社の中のわかったふり
===============================
会社の中でも「わかったふり」による損失が起きています。
例えば、貸借対照表や損益計算書をどう見ればよいかを理解している
経営者や社員の方はとても少ないように感じます。
しかし、わかったようなふりをして、上っ面のことしか理解していない
ため、その数字が意味することが分からず、判断を誤るという事態を
招く恐れがあります。
こういう状況を長年放置して、気がついたら借金が膨れ上がり、資金
繰りに窮する、という会社に時々出会います。
何が分からないかをしっかり認識して初めて、その解明への手がかり
が得られるのです。先入観を捨て、素直に疑問を持つことがとても重要
なのです。
===============================
■自分レベルの視点で
===============================
セミナーなどの勉強会に出席して、なるほどと思って持ち帰ってきた
ことも、いざ人に説明しようとすると上手くできない、ということが
僕にはよくあります。
また、仕事のことや学校の勉強においても同じです。人に説明する時
になって初めて、自分がわかっていないことに気づきます。ですから
人に教えると言う行為は、自分にとっても貴重な機会であると言われる
のですね。
自分は「何がわかっていないのか」を知る。そのうえでその解決に向けて
の行動を起こす。わかったふりをしていると、解決に向けた行動は起き
ないので、永遠にそれは解決できない。
我々が前に進むためには、まず「わからないを知る」ことが重要なの
かもしれません。
自分は本当は何もわかっていないのではないか?
夏の夕焼けを見ながら、自問してみます。
===============================
■編集後記
===============================
お盆休みの予定は決まりましたか?僕は3日くらい休む予定でいます。
買うだけで一向に消化できずに積まれている本を、今回こそ何とかした
いと思うのですが・・。でも夏はビジネス本ではなく、小説をぼ~っと
読みたいですよね。ミステリーとか・・。今年も家でゴロゴロな予感の
豊田です。では、また来週!
(第121号終わり)
メールマガジンmail magazine
最近のメルマガentries
コンサルプランconsulting plan
情報発信information