2012/02/10
タニタのプリン
森永乳業がタニタと共同開発したプリン、「タニタ食堂の100kcalデザート」の販売が好調だそうです。(2012年2月6日日経MJより)
過去、低カロリープリンは売れにくい商品だというのが業界の定説だったとか。
しかし、タニタブランドを冠して市場投入したところ大成功!となったのです。何ででしょう?興味深いですね~。
で、実際に買ってみました。パッケージはこんな感じ。↓
中身はこんな感じ。下に黒みりん入りカラメルソースが入ってます。↓
スプーンを入れると、ややしっとりした感じ。ぷるるん、というプッチンプリン的な感触は無い。
味は、低カロリーであることを全く感じさせない、しっかりした感じ。甘すぎないのは大人には嬉しいですね。
カラメルは黒みりん入りだそうですが、残念ながら味の違いについては、何も感じませんでした。
総合的な感想は、「普通においしい」といったところでしょうか。
特にビックリするほどの味ではないですが、100円ちょっとのデザートとして、仕事の合間に食べるぶんには全く問題なしという感想です。(日経のデータでは、平日昼間に売れる割合が高いそうです)
タニタとの共同開発だけに、材料にこだわったり、パッケージに開発者(タニタ栄養士委員会の人らしい)の顔写真とコメントを入れたり、パッケージの紙もエコに配慮した木材から作られていることを表示するなど、細かいワザをフル装備しているところは、さすが。
でもやっぱり何といっても、販売好調の大きな理由は、「タニタブランド」を冠したことではないでしょうか。
レシピ本を450万部以上売ることで「健康企業」というブランドイメージの確立に大成功し、マーケティングが俄然しやすくなりましたよね。
最近話題になったのが東京丸の内に出した「タニタ食堂」。
オープン初日に行ってみましたが、整理券が無いと入れないくらい大繁盛。取材カメラも何社か来ていて、タニタの勢いを目の当たりしました。
僕が思うに、タニタから学ぶべき最も重要なことは、「自ら実践することで、説得力が増す。それがブランド強化につながる」ということです。
タニタの取り組みを要約すると、以下のような感じでしょうか。
健康計測器を売るからには、自社の社員が健康にならないと説得力がない。
↓
だから、健康レシピを社員食堂で出し、社員に健康になってもらおう。
↓
すると実際に、体重が減り、体脂肪率が改善した社員が続出
↓
そのレシピを本にまとめ、多くの人にシェア
↓
すると本が大ヒットし、「タニタ」が健康ブランドとして大きく成長
↓
結果、本業の体脂肪計の販売への好影響
他人に言うだけじゃなく、自らが実践して、証明してみせる。これ、本当に重要なことだと思います。医者の不養生という言葉がありますが、これからは、不健康な医者よりも、自らの健康意識の高い医者に診てもらいたいという人が増えるはず。
たばこをやめなさい、とヘビースモーカーの医者に言われても、説得力はありません。(反面教師という効果はあるでしょうが)
まず己の商品を徹底的に使い、良さを体現し、愛せよ(by 豊田礼人)
うちの商品はとてもいいですよ!と言っているセールスマンが、自分はその商品を使ったことがない、とか
あるいは、経営計画書を作成せよと説いているコンサルタントが、自分の経営計画書を作っていない、とか
どれだけ言葉を巧みに操っても、その行動はごまかせない。説得力が無い。
肝に銘じて、頑張ります。
(ちなみに僕は自分の経営計画書は作ってあります。エヘン)
是非、あなたも。
応援しています!
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