2010/06/18
第270号 【加えるより、捨てろ】
一昨日は愛される会社プロジェクトの8回目の勉強会でした。
その模様と参加者アンケートをブログにアップしました。
是非、見て下さいね。
→ https://raymac.jp/archives/1171
(連続270週間、無休で発行しています。300号まであと30!)
◎経理代行+財務アドバイスパック
https://raymac.jp/keiridaikou
◎印刷会社向け業績アップハンドブック
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■新しいことに手を出したくなる
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業績が悪くなってきた企業の相談に乗っていると、新しい試みを
やろうという話になることがよくあります。
現状のままで事業活動をやっていても未来が見えないので、新しい
ものに手を出したくなるのです。
例えば、飲食店であれば、新しいメニューを開発してラインナップ
に加えてみたり、
小売店であれば、店舗売りだけでなくネット通販をやろうとしてみ
たり、
法人営業の会社であれば、営業範囲を広げてみようとしてみたり、
というようなことです。
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■加えてばかりでは、ごちゃごちゃになる
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売上を増やすためにこのような発想が起きるのは極めて自然なこと
なのですが、僕がコンサルティングの現場で感じることは、新しい
ことをやる、つまり「加える」という戦略は、なかなか前に進まない、
ということです。
なぜなら、中小企業の場合、ギリギリの人員で仕事を回している
ので、新しいことを付け加える時間がとれないからです。特に中小
企業の経営者は本当に忙しく、時間が無い。
また、新しいものを付け加えていくと、会社の中がごちゃごちゃ
してきます。飲食店で言えば、メニューが増えすぎて、「結局
何がウリの店なの?」という疑問をお客に抱かせてしまいます。
そうなると、当然お客さんへの訴求力は弱くなるし、やっている当
人たちの意識もどこか散漫になってしまう、という結果に陥ってし
まうのです。
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■成功している会社は捨てている
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ですから、付け加える戦略はとりあえずストップし、「やめる」、
「減らす」、あるいは「捨てる」戦略を考えてみることをお薦めします。
訪問営業をやめられないか?
メニューを減らせないか?
コアとなる客層以外、捨てられないか?
考えてみると、「やめる」とか「捨てる」という戦略は恐いものです。
これによって、売上が下がる危険性がありますから。
だから、どの会社も、何も捨てられず、重い荷物を抱えたままニッチ
もサッチも行かなくなってしまう・・。
やめる、減らす、捨てる、は会社の方向性をはっきりさせること
です。「全部をそこそこにやる戦略」から「ここだけは徹底的に
やる戦略」へのシフトです。
この決断はとても恐いですが、成功している会社は、多かれ少なか
れ何かを捨ててきた会社です。
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■自分レベルの視点で
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自分レベルではどうでしょうか?
先日「ホッピーの教科書」という本を読みました。ホッピービバレ
ッジという飲料メーカーの女性社長とその社員の奮闘記です。
この中でまず著者が強調していたことは会社の中の「整理整頓」で
す。整理整頓された会社というのは、業績も良くなるという師匠
である武蔵野の小山社長の教えを守ってのことだそうです。
整理整頓の基本は、まず「いらないものを捨てること」です。必要か
どうか迷うものも、迷うくらいならどんどん捨てていく。そうすると、
物理的にすっきりするのももちろん、精神的にもスッキリし、仕事も
はかどり、やる気もアップするのだそうです。
きれいな職場では集中力もアップする。これ、実感です。
さて、今、僕たちは色んなものを抱えすぎていないか?
改善しているつもりが、どんどんやるべきことが増えて、結局何も
できていないのではないか?
そう感じたら、まずやめて、減らして、捨ててみる。
今週末、2010年の中間大掃除、してみようと思います。
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■編集後記
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ワールドカップ、盛り上がってきましたね。でも朝からサッカーネ
タのニュースばかりだと、なかなか仕事モードに移れなくて困ります。
でも明日のオランダ戦、楽しみです♪
(第270号終わり)
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