2020/03/24
今日、ここから始めよう
愛知県名古屋市で中小企業の業績アップを親身に支援する経営コンサルティング事務所、レイマックの豊田です。
今回のテーマは、【今日、ここから始めよう】です。
◆自分は今、どこに立っているのか?
経営をしていく上で「今の自分を知る」ということはすごく大事です。
いま自分たちがどこにいるか分かっているか。それが分からなければ、どうやって目標に向かえばよいのかも分かりません。今自分が立っているのが、名古屋なのか、大阪なのか、仙台なのか。それが分からなければ、どうやって目標地点である東京にいけば良いか、分かるはずがありません。
例えとしては極端ですが、こういう状況に陥り、右往左往している会社がちょこちょこ相談にみえます。
◆値引きという劇薬
ある旅館の責任者が経営相談に来ました。旅館の歴史は古く、高級路線の老舗として知る人ぞ知る存在です。
しかし売上不振で、一時の勢いがありません。状況をヒアリングしていると、売上に困ると、大幅な値引きキャンペーンで集客していると言います。
この責任者、売上は管理しているけれども、原価管理及び粗利益の管理は厳密には理解していない。つまり、儲かっているかどうかわかっていない。しかし売上が欲しいから、利益度外視で値引きキャンペーンをする。利益にならないことを、ただ盲目的にやっている。逆に言えば、現状を把握していないからこそできる暴挙、ともいえます。それで、「儲からない」と困っている。
現在地がわからないと、ときに冷静さを欠いたとんでもない劇薬を平気で使ってしまうわけです。
値引きという劇薬は、利益が出ないだけでなく、ブランドを傷つけ、その傷は一度できるとなかなか治らず、ジワジワと会社を苦しめます。
◆みな、利益を増やしたい
自分がやっている仕事が利益にどれくらい貢献しているのか、これを理解せず働くというのは、ツラいもの。従業員さんも、値引きキャンペーンで忙しいとき「本当に儲かっているのか?」と疑問を持ちながら働いていることでしょう
儲かればこそ、つまり利益を稼げればこそ、自分の給料も増えるし、雇用も維持される。みんなバカじゃないので、そんなことは分かっています。
利益を増やすために、まず現在の利益を知るのは当然のこと。
自分がやっていることが結果として自分に還元されると思えれば、人はモチベーションを上げます。一生懸命にやっても儲けに繋がらないぞと思えば、社員はやる気を失い、戦略のない経営陣に不信感を抱くでしょう。
◆自分レベルの視点で
自分レベルではいかがでしょうか?
あなたは、今立っている現在地を把握していますか?どれくらい利益が出ているのか?あるいは、自分の実力値はどれくらいか?
目標値とのギャップはどれくらいですか?そのギャップを埋めるために必要なことは何ですか?今、自分ができる第一歩は?どのようにスケジュールを組むか・・・?
現在地を知ることで、少なくとも以上のような問いが浮かんできます。そしてその問いに対して自分なりの解を出し、ひとつひとつ潰していく。
これ以外に、目標に到達する方法なんて無いんじゃないかな。
これを理解していないと、いきなり「半額キャンペーン」とかやってしまうわけです。採算度外視で。
それで結局、忙しい割に利益が出ず、資金繰りに苦しくなってしまう・・・。ブランドも痛む。
僕たちは何のために仕事をしているのか?安売りして、チェリーピッカー(安売り商品だけ買い漁る人)を喜ばすためじゃないはず。
志、ビジョンをしっかり持って、目標を明確にし、現在地を恐れずに知ること。今日、今、ここから出発するとして、具体的に何ができるか。まずそれを考えよう。
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