2005/06/03
第7号 名前について考えよう
T先生は、まだ若いのですが、独立3年半くらいで
従業員(税理士予備軍)を2名雇い、事業を順調に拡大
しているやり手の会計士です。
ものすごく頭が切れ、仕事の会話には無駄がありません。
ただ、飲みにいくとマイク離さなかったりして、人間味も
ある方です(ゴルフの腕は私とどっこいどっこいです。失礼!)。
この先生に会うと、「俺も頑張らなくっちゃ」とワクワク
ソワソワしてきます。
こういう方とのお付き合いは大切にしたいものです。
では、本日のテーマをどうぞ!
==================================
■本日のテーマ:名前について
==================================
ロックミュージシャンのなかには、日本人なのに
英語(カタカナ)の名前を名乗っている人たちがいます。
GacktとかYOSHIKIとかTAKUROとか。
女性でもaiko、hitomi、misiaとか、わりといっぱいいますよね。
一昔まえには、ジョニーとかポールとか、
キニーなんていうのもいましたっけ。
今振り返ると、
もろ日本人顔してポールもなかろうに、と思うものの
当時熱狂的なへヴィメタファンだった私は、何の疑問も持たず、
「カッコイイ!!」と唸っていたものでした。
これらの人たちは、こういった名前を自分につけることによって、
素の自分とは違う、ミュージシャンとしての自分を演出しているの
かもしれません。
たしかに、「ギターの佐藤○○だぜ!」というより、
「ギターのジョニーだぜ!」という方が、なんとなく盛り上がります。
観客も「キャーっ」となりますよね。
自分も「ウオーッ」となるんでしょう。
==================================
■ブランドのココロ:自分を客観化する
==================================
彼らは自分に英語(カタカナ)の名前をつけ、
自分を客観化することにより、自分で自分をプロデュースしやすく
しているのかもしれません。
そういえば、
矢沢永吉は、自分のことを「矢沢」といいますよね。
そして、雑誌やTVなどのインタビューで客観的に「矢沢」について語ります。
プロデューサーとしての自分が「矢沢」のあるべき姿を語るという構図です。
あるべき姿とは「矢沢ブランド」のブランドステイトメントに他なりません。
彼の場合、これがきっちり確立しているのでしょう。
迷ったときには、そのブランドステイトメントに諮れば、
おのずと答えはでます。だから、戦略がぶれないんですね。
その結果、永ちゃんはいつも自信にあふれ、落ち着いて見えます。
知人に騙されて大借金をしたけれど、見事に完済しました。
このストーリーもまた、矢沢ブランドの価値を高めました。
「矢沢は、逃げない」というストーリー。
永ちゃんに関して言えば、「E.YAZAWA」というロゴマークも
有名です。友人がバスタオルを持っていました。
ちょっと元気のいいお兄さんたちの、車の黒い窓ガラスには、この
マークがよく踊っていました。
あそこまで自分をブランド化し、成功したミュージシャンは彼が初めて
ではないでしょうか。
==================================
■自分レベルの視点で:ビジネスマンが自分をプロデュースしたら?
==================================
私もネット上ではカタカナで名乗っています(汗)。
これも深く考えた訳ではないのですが、中小企業診断士っていう
硬い肩書きにカタカナの名前っていうのもオモシロイかな、と
軽いノリではじめました。
漢字では豊田礼人と書くのですが、「礼人」が「アヤト」と読めない
人が多いので、説明の手間を省く目的もありました。
それに「ト」ではじまり「ト」で終わる名前もなんとなくコミカル
な感じがして、カタカナだとそれが強調されておもしろいかな、と。
更に、やはり自分を客観視し、いつもと少し違う自分を演出できる
のでは?という期待もありました。
いろいろ考えたようで、そんなに深く考えてもいないような。
なんともあいまいな理由でスタートしました。
私の場合、「とにかくまずやってみる!」というのがブランドステイトメント
の重要な1つですので、やってみたことに意義があるのですね。(勝手に納得)
サラリーマンも経営者も自分を客観化することはとても重要だと思います。
それは、特別難しいことではありません。
それこそ、カタカナの名前の名刺をつくってみたり、
ミドルネームをつけてみたり。マークをつくってみたり。
そうすると、自分が少しカッコよくなった錯覚に陥ります。
その過程だけで、もう十分楽しめます。私も似顔絵入りの名刺をつくって
楽しんでいます。
そうして楽しんでいると、新しい発想が浮かびやすくなるんですね。
その新しい発想が、あなたブランドのとても重要な財産となるのです。
=================================
■今週の一冊
=================================
『サニーサイドアップの仕事術』 峰 如之介 著
サニーサイドアップとは、
このメルマガでも登場した「中田英寿選手」のマネジメントを
している会社です。もともとはPR会社だった同社は、ひょんなことから
中田選手のマネジメントをすることになりました。それからは中田選手の
活躍とともに、同社の業容も急拡大していきました。
個人のブランド化の仕掛け方が、中田選手・イルハン選手・水泳の北島選手など
の具体例とともに分かりやすく解説されています。
私の興味のストライクゾーンだったので、一気に読んでしまいました。
スポーツマネジメントという世界もまた新鮮です。
関心のある方はぜひどうぞ。
==================================
■今週のキメゼリフ
==================================
このコーナーでは、かっこいい経営用語をさりげなく使う
ことで、相手に「む!こいつデキルな!」と思わせる方法に
ついて考えていきます。(アホか?)但し、使いすぎにはく
れぐれも注意してください。嫌われます。
●マーケティング・コンセプト
(意 味)企業の市場に対する考え方もしくは接近法
(キメ方)
社員「社長、ウチのマーケティング・コンセプトって何ですか?」
社長「な、なんだって?」
社員「だからマーケティング・コンセプトですよ。知らないんですか?」
社長「ば、馬鹿なこというなよ。知ってるよ。うまいんだよな、アレ!」
社員「・・・。」
==================================
■もう一言
==================================
フランスにつづいてオランダもEU憲法否決・・・。
みんながまとまるって、なかなか大変。
イラクもぜんぜん片付かないし。
ジョンレノンは、「国境なんて無い」って言ったけど・・・。
世界平和を祈ります。金儲けはその後で。
メールマガジンmail magazine
最近のメルマガentries
コンサルプランconsulting plan
情報発信information