2005/11/18
第31号 テレビを消す?
TBSが業績を下方修正しました。スポットCMの減少や番組制作
コストの上昇が主な原因だそうです。横浜ベイスターズも重荷に
なっているそうです。
TBSは楽天との提携交渉を有利に進めるためにも好決算が欲しい
ところでしょうが、なかなか苦しい展開になってきました。
しかし私もテレビは大好きですが、三木谷社長がテレビをおもしろく
できるかはとても疑問に思えます。「ネットとテレビの融合」により
具体的にどうおもしろくなるのか、伝わってこないんです。
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■自分の意見を言ってみよう
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アメリカのビジネススクールでは、日本人の生徒が入ると、クラス全体
のレベルが落ちる、と大前研一氏は言っています。
なぜなら、日本人は質問力・発言力など議論する力が他国の人に比べ
て決定的に劣るためだそうです。つまり、日本人の生徒の数だけ議論
への真の参加者が少なくなり議論の質が上がらない、というのです。
かくいう私も、自分の意見を声高に主張するのは苦手ですが、それでは
マズイということで、最近は徐々に改善しようと努力しています。
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■言ってみるもんだ!
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新品のパソコンが3ヶ月の間に2回も故障したとき、この内気な私も
さすがに頭にきて、自分の言い分を主張しようと決めました。
店員は「保証期間中ですので、無料で修理します」とさらりと言って
のけますが、修理すればいいってものじゃないでしょ?私は毅然とした
態度で主張しました。
「売ったお店側にとやかく言うつもりはありません。メーカーに伝え
て欲しい。3ヶ月で2回も故障するのは、製品として欠陥がある。修
理したところで、また故障する可能性が高い。従って新品と交換するか
、代金を全額返してほしい!」と。
まあ、新品と交換してくれれば御の字かな、と待っていたら、メーカー
は「全額お返しいたします。すみませんでした」といってきて、すぐ
に口座に振り込まれました。そのお金で、さらにスペックの良い新機
種を買いなおすことができたのです!(^^;)
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■あうんは通用しない
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「言わなきゃ伝わらない」のは当然ですが、昔から日本では「あうん
の呼吸」というような、「言わなくても理解しろ」という風潮がありま
したし、それが美徳ともされてきました。これは単一民族という日本
の独特な環境が作り出した文化なのだと言われています。
しかし、人々のニーズやライフスタイルが多様化し、外国文化がどん
どんインターネットなどを介して入ってくると、「あうん」は通用し
なくなります。
色んな価値観がある中で、きちんと「自分」を伝えなければ理解して
もらえないという世界標準のコミュニケーション手法が必要になって
きたのです。
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■強いブランドになるまでは発信し続けよ
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強いブランドであれば、多くを語らなくても理解されます。人々の心
の中にそのブランドのストーリーや世界観が住み着いているからです。
そうなれば、高く売れるし、説明するコストも減らせるから、利幅は
どんどん大きくなります。
しかし、そのレベルに到達するまでは、自分や自社の商品についての
情報を発信し続けなければ、お客さんには理解されません。理解して
もらわなければ買われないから、これは重要な問題です。
「遊べる本屋」のヴィレッジバンガードはユニークなPOPで、顧客
に商品を理解させています。店員が実際に商品触れて感じた感想を、
POPで巧みに表現しています。
例えばサリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」のPOPには、
「中学生の時、必ず読めと言われた。でも読まなかった。その
コトが少し悔しい。若いうちに絶対読め」と書いてあります。
この伝え方、絶妙じゃないですか?
このPOPの有無で売上げが2割も違ってくるそうです。商品を並べ
ておくだけでなく、商品の「感想」や「ストーリー」を伝えることの
重要さ、情報を伝える重要さを教えてくれます。
私もこのPOPに魅かれてついつい買ってしまいます。
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■自分レベルの視点で
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伝える力は訓練すれば習得できるそうです。
議論する力もまた同様です。
日本人のこれらの力が衰えてきたのは、家庭内での会話の減少に原因
があるような気がします。大前さんもそう言ってます。
私も食事をしながらテレビを見ていると、ついつい妻との会話も減り
がちです。「聞いていない」とよく怒られます。
伝える力・議論する力を向上させる第1歩は、「テレビを消すこと」か
ら始まるのかもしれません。
子供ができたら、食事中はテレビを消すか、検討中の豊田家です。
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■今月の一冊 ザ・プロフェッショナル 大前研一著
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大御所・大前研一氏の最新刊です。めちゃくちゃ売れてるそうで、
私が紹介するまでもありませんが、やはり面白いです。
前作の「考える技術」も読みましたが、これにも勝る迫力でぐいぐい
引き込まれます。氏は楽天が嫌いみたいですね・・・
特に印象に残ったのは、今日のメルマガでも触れましたが、日本人
の「議論する力の欠如」の部分です。反省して、決意しました。
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■もう一言
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今年もあと1ヶ月半です。今年の目標は達成できそうですか?
私はできたこともあり、できなさそうなものもあります。
残り少ない2005年を満喫しましょう!
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