2014/06/06
第477号【一緒に壁を越えた人と】
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■国の肝いりの中小企業支援策
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今月より、
「よろず支援拠点」という中小企業のための経営相談所の
愛知県のサブコーディネーターに任命されました。
今週から、毎週1回、
名古屋駅前のオフィスでの仕事に従事します。
このよろず支援拠点は、
中小企業支援を目的として国が全国の各都道府県に1か所
ずつ配置しているもので、
中小企業が抱える多様な課題に取り組み、
一緒に解決していくことを最大のミッションにしています。
これには国もかなり力をいれているようで、
予算もしっかり取られています。
マスコミにもニュースとして取り上げられるなど、
ちょっとした盛り上がりを見せています。
僕はそのサブコーディネーター(SC)というものを拝命したわけですが、
SCは、つまり、コンサルタントで、
自分の専門性を活かしながら、
様々な分野の専門家とも連携して、
持ち込まれた中小企業様の課題を解決していくのが仕事です。
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■知らない人が、寄って来た
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今週、
このよろず支援拠点のスタートに先立って、
開所式とお披露目懇親会があり、
実は、そこで僕にとって衝撃的な出会いがありました。
それは、
懇親会で、
ある人が、人波をかきわけ、僕の方に歩いて来られたところから始まりました。
最初は誰なのか分かりませんでした。
名刺交換してもまだ分からない。
話をお聞きすると、
僕が資格試験(中小企業診断士)に何回も落ちて悩んでいた時期に、
同じ受験学校に通っていた人だということが分かりました。
当時も交流はまったく無かったのですが、僕の名前を憶えていた、
と言って話しかけてくれたのです。
話しているうちに僕もだんだん当時のことを思い出し、
その方の名前と顔もよみがえってきました。
「ああ、そう言えば、いつも一番前に座って授業を受けていた人だ」と。
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■戦友のような人
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詳しくお話を聞いていると、
その方もなかなか試験に受からなくて悩んでいて、
先に受かった僕の名前を見て、励みにしていたそうです。
お互い合格し、10年くらいたち、僕は独立起業してこの場に立ち、
その方は勤めている金融機関ですごく出世されて、
その場に招かれていました。
お互い、「初めまして」なのに、初めましてじゃなくて、
友人でもなかったのに、深く分かり合える戦友のような、
不思議な出会いでした。
当時は、もう真っ暗闇の中を歩いている感じで、
うまくいかなくて、
孤独感を味わったりしていましたが、
あの頃、僕と同じような経験を、同じ場所でしていた人と、
こうして出会えて、
何か、すごく心が満ち足りた気持ちになりました。
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■自分レベルの視点で
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壁にぶつかって、
それをなかなか越えられない時、
どうしても視野が狭くなり、
自分のことしか見えなくなってしまいます。
いや、自分のことすら見えなくなってしまう。
でも、そこから逃げずに、
やり続けた経験は、
自分にとって、
かけがえのない財産になります。
そして、その時同じ場所にいて、
同じ経験をした人と出会うと、
それまで感じたことのない、
とても大きな充実感みたいなものが味わえます。
そんな経験をしました。
チャレンジしていると、
本当に良い出会いが生まれます。
とどまっていると、
出会いも生まれない。
人との出会いが人生を豊かにし、
そして実は、
仕事を連れて来てくれる。
その方とも、
きっと良い仕事につながっていく予感がします。
これからも何かにチャレンジし、
良い出会いを増やしていきたい。
皆さんも、ぜひ。
応援しています。
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