2014/03/28
第467号【会社と、仕事に対する自信】
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■アバウトな採用基準
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先日、クライアントの会社で、
中途採用の件で打合せをしていました。
ネットの求人サイトで営業マンの募集をかけたところ、
瞬く間に多数の応募があったのこと。
書類選考を経て面接に進むのですが、
面接官となる社員さんに、
採用の条件は何ですか?と聞いたところ、
「明るい人であれば・・」
「コミュニケーション力があって・・」
「会ってみて、いい人だと感じたら・・」
という具合で、何ともアバウトで心もとない。
採用に失敗したくないならば、
会社として、
どんな人を採るべきかを、
できるだけ具体的にするべきですよ、
とお伝えしました。
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■譲れないこと=チェックリスト
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日本の労働法は労働者側に手厚いので、
一旦入社させると、
会社側は簡単には辞めさせられません。
ミスマッチな人を採用してしまうと、
ミスマッチなまま会社が抱え込むことになり、
お互いにとって不幸なことこのうえない。
これで苦しんでいる会社は本当に多い。
だからこそ、
採用には慎重に取り組むべきで、
面接官の責任は重大です。
そのクライアントと、
ディスカッションしながらじっくり考えていると、
いろいろと「譲れないこと」が出てきて、
チェックすべきことが明確になってきました。
最後には、会社のビジョンに沿った、
とても充実した「面接チェックリスト」が出来上がりました。
これがあれば、
面接官による評価のバラつきや、
個人的な印象に偏ってしまう、
という採用の失敗を極力避けられると思います。
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■面接する側も評価されている
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もうひとつ、
面接に当たっての注意ポイントを指摘しました。
それは、
会社側も、応募者から評価されていることを忘れない、
ということです。
つまり、
会社側が応募者に対する質問を用意するのと同じように、
応募者も会社に対して質問を用意しています。
そしてその回答を吟味して、会社を評価するのです。
貴社のビジョンは?
強みは?
貴社の仕事はどんなところが魅力的なのか?
こういう質問をされたとき、
きちんと答えられる人が、面接官として配置されているか?
実はこれ、すごく重要なんです。
この質問の答えがつまらなかったり、
魅力的に聞こえなかったら、
応募者は去っていきます。
だからクライアントには、
社内で一番魅力的で輝いている社員を面接の場に連れてきてください、
とお願いしてあります。
選ぶ前に、まず選ばれないと、ダメですよ、と。
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■自分レベルの視点で
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自分レベルではどうでしょうか?
あなたは、
自分の会社はすごくいい会社だから、
絶対に入社するべきだよ!
と自信を持って他人に言えるか?
友達が入社したいと言ってきたとき、
入りなよ!
と積極的に薦められる会社だと思っているか?
つまり、
自分の会社に自信があるか?
自分の仕事に自信があるか?
ということ。
会社や仕事に自信が無い人が働く会社は、
魅力的には見えません。くすんで見える。
あなたが経営者であるなら、
謙虚な目で社内を観察する必要があります。
ウチの会社、どうなんだ?
社員が自信を持って働いているのか?
楽しく仕事をしているのか?
そうじゃないのなら、
その原因は何なのか?
原因を突き止め、
改善に努めなくてなりません。
採用も大切だけど、
経営者はまずここに意識を向けて欲しいです。
応援しています。
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