2007/01/12
第91号【力を抜いた人が勝ち】
こんにちは。豊田です。先日、まぐまぐ様のご好意により、
300万部発行の「ウイークリーまぐまぐ」にこのメルマガが無料
で紹介されました。割と大きなスペースを割いて宣伝していただい
たのでとても嬉しく思っています。これもいつも読んでいただいて
いる皆様のおかげです。本当にありがとうございます。どんな風に
紹介されたか、一度見てやってください。真ん中あたりまでスクロ
ールして頂くと、現れます。↓
http://official.mag2.com/bizhtml/2006/12/21.html
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■マメのある手は下手くその手
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お正月のテレビを見ていたら、ヤンキースのゴジラ松井選手がこんな
ことを言っていました。
「手にマメのできるバッターは良いバッターではない」
曰く、手にマメができるということは、手に必要以上に力を入れて
バットを握っている証拠で、それではバットが走らず、いいスイングが
できない、ということなのだそうです。バットがするりと抜け落ちる手
前くらいの強さで握ることが重要なのだそうです。
そう言って見せてくれた松井選手の手のひらはとてもきれいで、まる
でホワイトカラーのサラリーマンの手のようでした。
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■大事なときこそ力を抜く
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ゴルフでも同じことが言われます。ナイスショットをしようと思えば
思うほど手に力が入り、体が動かなくなります。そしてミスショット
になってしまいます。
それで次こそは絶対にミスできないと思うと、またまたぎゅっとクラブ
を強く握ってしまい、さらにヒドイ結果を招きます。
大事な場面だからこそ慎重にやろうと人間は考えるのですが、その慎
重さが「硬さ」につながり、本来の力が発揮できなくなるのですね。
遠くに飛ばすためには、力を入れてはいけない、という一見矛盾する
ことをキチンと理解し、実行しなければ、本来の力が発揮できないの
です。
ま、私の場合、ゴルフに関してはもともと能力もセンスのかけらもあ
りませんが(苦笑)。
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■力が入りすぎの男たち
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仕事でも同じではないでしょうか?
例えば、眉間にしわがよるほど力の入った、深刻な顔の営業マンに
「買ってくださいっ!」と言われても、絶対買いたくないですよね。
これ買ってもらわないと会社に帰れないんです、という営業トークを
たまに耳にしますが、顧客無視も甚だしいと思います。いきなり訪問
してきて、「名刺だけでも!」なんて泣きそうな顔で言う新人営業マ
ンもいますよね。かわいそうだけど、正直うんざりします。
しかしそういう私も、会社員時代はアポなしの飛び込み営業をよくし
ました。
相手にしてみれば迷惑極まりないと思いますが、そんなこともお構い
なしで、ひたすら突撃していました。しかし結果は毎回寂しいもので
した。そりゃそうですよね。緊張のあまりかなり怖い顔をして挨拶し
ていたはずですから。
そんな「力入りすぎ男」から買いたい人なんて、いないですよね。
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■力の抜けたふとん屋さん
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私の知人が父親と経営しているふとん屋さんは、ほどよく力が抜けて
いて、とてもいい感じのお店です。
「手作り」にこだわる老舗のふとん屋さんで、内閣総理大臣賞をもら
ったこともある知る人ぞ知る名古屋の有名店です。東京の有名芸能人
が買っていったりもするそうです。
http://niwafuton.com/
こちらのお店では、あまりの人気のため、納品までに半年かかるという
こともザラにあるそうです。しかしお客さんにその旨告げると、「半年
待つから買いたい」とほとんどの方が言われるそうです。
買う側の心理として、「買ってくれ!」と迫られると逃げたくなりますが、
「別に買わなくてもいいよ」と言われると俄然買いたくなるのですね。
このお店では、「本当に良い商品」を作り続けた結果、いい具合に肩の
力が抜けているのだと思います。そうなると、売れるのですね。
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■自分レベルの視点で
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「成功したいのならニコニコしよう」
と言われたことがあります。
妻からも良く言われます。
「何をそんなに真面目な顔してるの?お客さんも運も逃げていくよ」
と。
人間の頭というのは、放っておくとネガティブなことを考え始める
そうです。ネガティブなことを考えていると肩に力が入ってきます。
そうすると知らない間に眉間にしわがより、怖い顔になってきます。
そういう顔で商売しても、誰も寄り付きません。会社の中でも同じ
ことです。
ですから、意識的に「ポジティブ感情」を注入していく必要があります。
肉体が食物で作られるように、脳みそは注入する情報で作られるそうです
から。
「所詮、全ては小さなこと。大丈夫、大丈夫」と肩の力を抜いたとき、ビ
ュンっといいスイングができるはずです。
いいスイングができたとき、初めてボールはまっすぐ、高く、狙った
ところに飛んでいってくれるのです。
そして、お客さんのハートの穴にスコーンと入るのです。
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■今週の一冊 「企業参謀」 大前研一 著
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経営コンサルタントの大前研一氏が、マッキンゼーに入って3年目に
書いた本です。その時氏はまだ32歳ですが、その内容の濃さに驚き
ます。私は数年前にこの本を買って読みましたが、その時は「濃すぎ」
て読むのにとても苦労しました。本を開くと1分くらいで眠りにおち
たものでした。それを最近また読み直しているのですが、多少理解度
が増した気がします。「俺も少しは成長してるんだな~」と思いながら
読んでいます(^^;)経営コンサルに関わる人すべてにとって良書
だと思います。興味のあるかたはこちらから↓
https://www.raymac.jp
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■編集後記
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年賀状の取扱量が減っているそうです。メールで代用してしまう人が
増えたり、企業によっては儀礼廃止の方針から控えているというのが
減った理由でしょうか。そもそも不要だという否定派も少なからずい
るようですが、私は肯定派です。特に商売をされている方にとっては
大切なマーケティングツールと捉えて、しっかりと対応する必要がある
と思います。企業やお店から来る年賀状って呆れるくらい無機質で、
つまらないものが多いですよね。その中でちょっと工夫すれば差別化で
きるので、お客さんを獲得できるチャンスにつながるはずです。是非
来年は積極的に取り組んでみてください。
(第91号終わり)
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