2007/01/19
第92号 常識を破ってみよう
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■常識破りのスゴイ奴
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ハワイで行われた米ゴルフツアーのソニーオープンで、アマチュアの
タッド・フジカワ選手が大活躍し、マスコミを賑わせました。
最終的には20位でのフィニッシュになりましたが、3日目まではベ
スト10に入る快進撃で、本人の地元であるハワイの観衆を熱狂させ
ました。
これほど注目された理由は、16歳の高校生アマチュアであること、
大柄な選手の多い米ツアーの中で155センチと小柄であること、そ
して何より、世界のトッププロを相手にまわして全く物怖じしない
迫力満点のプレースタイルです。
この常識破りっぷりがすがすがしく、マスコミや観衆にとても新鮮な
驚きを与えてくれました。
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■常識を疑ってみる
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成熟し、硬直化した市場で、戦略的解決を見出す場合、まず対象とな
っている常識に徹底的に挑戦することが重要である、と経営コンサル
タントの大御所、大前研一氏は言っています。
例えば、アメリカの飛行機会社「セスナ」のジム・テイラーという副
社長は、ジェット機は高いもの、という常識に挑戦し、従来の延長線
上にはない、軽ビジネス・ジェットの開発を行ったそうです。その結
果、硬直化していたビジネス・ジェット市場をかき回すことに成功し
ました。
もっと身近な例で見てみましょう。例えば、お寿司はもともと「時価」
という制度がまかり通っていて、値段がいくらなのかよくわからず、
お寿司屋さんに食べに行くことは庶民には勇気のいることでした。
それが値段が明確にされ、セルフサービス方式を導入するという常識
破りの方法で回転寿司が登場し、一気に入りやすいお店へと変化する
ことに成功しました。
高いから特別の時にしか食べられないという常識を見事に覆し、気軽
に食べられる庶民の味へと変わったのです。
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■常識を否定してビジネスチャンス
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その他にも色々な常識が破られ、新しいサービスや商品が生まれてい
ます。
例えば、ドライブスルーなんて横着なシステムが登場し、車を駐車し、
お店に入り、注文して買うという常識を覆しました。
きれいになりたいのは女性だけという常識を破り、男性エステが
賑わっているそうです。
一方で、編み物を習いたい男性が集う喫茶店が賑わっているという
ニュースをやっていました。編み物=女性のするもの、という常識
を見事に逆手にとって、商売に上手くつなげている事例です。
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■自分レベルの視点で
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仕事に行き詰ったり、いいアイデアが浮かばないとき、まず常識を疑っ
てみるというアプローチは時として役にたつものです。
常識というものは、もともとそれが作られた時には成り立つための条
件であったものですが、環境や人の気持ちの変化・進化に伴い、その
効力を失っている場合もあるのです。
常識を破るということは、簡単ではないし、勇気が必要です。
しかし、成熟してマンネリ化してしまった状況を打破するためには、
案外身近な常識を破る方法を考えることが重要であったりするのでは
ないでしょうか。
常識の範囲内で思考し行動しているだけでは大きな変化はありません。
まわりを「え?」と言わせることはないですか?
週末、ちょっと考えてみてはどうでしょう。
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■編集後記
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また風邪気味です。今年の冬はあったかいのか寒いのか良く分かりま
せんが、風邪を引くということは、やっぱり寒いのでしょうか。
今午前3時半ですが、外はかなり寒そうです。暖かくして、今日はもう
寝ます。皆さんも風邪には気をつけてください。ではまた来週。
(第92号終わり)
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