2019/10/11
考えていることしか目に入らない
愛知県名古屋市で中小企業の業績アップを親身に支援する経営コンサルティング事務所、レイマックの豊田です。
人間は朝から晩まで色んなことを考えているらしい。放っておくととりとめもありませんが、意識的に脳に指令を出しておけば、今までに目に入らなかったものが見えて来る、という話です。ということで今回のテーマは『考えていることしか目に入らない』です。
◆美意識を高めよ
あることについて考えていると、気づかなかったことが目に入るようになる、といいます。
先日、「ビジネスマンも『美意識』を高めよ」、と主張する本を読みました。その著者いわく、今までビジネスや経営戦略の世界で重んじられてきた「ロジカルシンキング(論理的思考)」は、正しく行えば行うほど、同じ結論に行き着く。つまり、「正解のコモディティ化(標準化)」が起こり、結果、差別化できなくなる。
それでは競争社会では勝てないので、「アート的」な思考法で、全体を直感的にとらえ、発想を飛躍させ、他社と差別化していくことが必要なのだ、と。
ゆえに、ビジネスマンは美意識を高めることが求められるのだ、と著者は説きます。
◆で、美術館に行ってみた
僕も、アート的なものは好きなので、この主張には共感することが多く、「なるほど。じゃあ俺も美意識を高めてみよう」と思ったわけです。
そう思っていた矢先、クライアント企業を訪問したら、欧州の画家の美術展のチラシが置いてある。
あ、と思って、「社長、このチラシ、頂いていいですか?」と聞くと、「ああ、それならチケットあるからあげますよ」と言われました。
別の場所で打ち合わせをしていたら、その近くで行われている日本画の美術展のポスターが目に入る。
次のアポまで時間があるので、入ってみる。
よく分からないけど、何がしかの刺激やインパクトは受ける。そのせいなのかどうなのか、その日の夜はなかなか寝付けませんでした。
◆考えていることが目に入る
この件で何が言いたいかというと、「脳に指令を入れておくと、今まで目に入らなかったことが目に飛び込んでくる」、ということです。
美術展は今までも色々やっていたはずですが、目に入らなかった。それが「美意識を高めよ」という指令を入れた途端、チラシやポスターが目に飛び込んできて、行動してしまった。
心理学者のエドガー・H・シャインはこう言っています。
「私たちは見えているものを考えたり、論じたりするのではない。自分が考えたり論じたりできることが、目に入るのである」と。
◆自分レベルの視点で
自分レベルの視点ではいかがでしょうか?
僕たちは、あることについて考え始めると、それに関連することに目が行くようになります。そう、今まで気づかなかったものやことに気づくように、なる。
もしあなたが自分を行動させたいのなら、自分の脳に質問しておけばいい。
例えば、「自分は本当に何を求めているのか?」とか。
すぐに答えは出ないかもしれませんが、何かの拍子に、何か重要なヒントが目に飛び込んでくるかもしれません。
お客様に行動を促したいのなら、「○○でウンザリしていませんか?」「△△でお悩みではありませんか?」等の質問を投げかけ、それについて考えてもらう。で、その解決のために当社の商品が必要です、というストーリーを描く。
質問を投げかけることで、今まで考えたことがなかったことを考えてもらう。
僕たちは、考えていることしか目に入らない。
だから、対象者の脳に考えてもらう働きかけをする。
自分、お客様、スタッフ、あるいは家族の脳に。
あの人に動いてもらうために、何と問いかけようか?
僕も考えてみます。
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