2019/09/14
何をやめるか
愛知県名古屋市で中小企業の業績アップを親身に支援する経営コンサルティング事務所、レイマックの豊田です。
僕たちは時間もお金も限られています。だから、何をやるのかを決める前に、「何をやめるのか?」を決めないとやるべきこともやれなくなります。ということで今日のテーマは「あなたは何をやめるか?」です。
この狭い水槽にいるの、やーめた!と飛び出す金魚。
◆ランチはいいけどディナーは・・・
先日ミーティングした、ある飲食店の話。
そこのハンバーグはすごく美味しいと評判。それからカニクリームコロッケも。ランチタイムは主婦層でいつも満員。1400円越えのセットメニューがどんどん売れる。
しかし、ディナータイムが苦戦している。ランチタイムの盛況が嘘のように客足が途絶える。
「ランチはいいけどディナーがダメ」は多くの飲食店に共通する悩みです。
◆「何も決断しない」という決断
で、オーナーは悩んでいます。
夜も昼の延長で「洋食メニュー」を出し、「食べること」をメインにする店にするか。それとも、軽くつまみを食べながらお酒を飲むことをメインにした「飲める店」にするか。
あるいはその折衷にするか。答えは出ない。だからずーっと悩み、ずーっと解決しない。
「決断」しない限り、悩みは解決に向かいません。「何も決断しない」という決断を無意識に行い、状況を少しずつ悪くしています。
◆何を捨てるか、まず決めよ
JAL再生において中心的役割を果たした経営共創基盤CEOの冨山和彦氏は、強い会社は「選択」が上手なのではなく、捨てることが上手なのだ、と指摘しています。
優れた意思決定の本質というのは、「選択すること」にあるのではなく、「捨てること」にこそ、あるのだ、と。
1986年、インテルは、それまでの稼ぎ頭だった「メモリー事業」を捨て、「マイクロプロセッサー」に専念することを決め、世界最大の半導体メーカーになりました。
前に進むためには、何かを選択し、同時に何かを捨てなければなりません。
「どちらも」はありえない。
選択したけど、捨てずにそのままにして、中途半端になり、資金やマンパワーの投入が不足し、結局、総倒れ、ということにならないために。
故スティーブジョブズは、「何をしないのかを決めるのは、何をするのか決めるのと同じくらい大事だ。会社についてもそうだし、製品についてもそうだ。」と言って、捨てられない僕たちに決断を迫ります。
◆自分レベルの視点で
自分レベルではいかがでしょうか?
僕たちは、何かを得るために、何かをやめなければいけない、と言われると尻込みしてしまいます。それくらい、何かをやめることは怖い。
でも、「時間」も「お金」も「あなたの気力」も有限だから、全てを100%やり切ることはできません。必ず中途半端になる(キッパリ)。
ナポレオン・ヒルは、著書「思考は現実化する」の中で、『願望を実現するために、あなたは何を差し出すか?』と問うてます。
つまり、願望実現のために何を犠牲にするのか?
何かを選択し、何かをやめる。
今年もあと3ヶ月と少し。
今年中に成果を出すために「何をやめるか」を考えてみませんか?
僕も考えてみます。
応援しています。
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