2016/01/08
第560号【事業に魂を入れろ】
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■組織を崩壊させた社長
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一昨日、あるコンサルティング会社の社長に会い、
色々とお話をしました。
とても聡明でかつ誠実な人。
加えてアグレッシブさも備えています。
脱サラ後に起業し、
これまでかなり大きく事業を伸ばしてきたそうです。
次々と新会社を作って新規事業を展開し、
勢力を拡大していきました。
しかし、
急激に事業を拡大したために人の成長が追いつかず、
さらに社内の問題にも気がつかず、
組織が崩壊してしまったそうです。
追い打ちをかけるように、
リーマンショックが襲い掛かり、
事業が行き詰まってしまったそうです。
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■頭の中は儲けることだけ
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そのとき、気がついたそうです。
自分は、会社をたくさん作ったけれども、
そこに魂を入れていなかった、
気持ちが入っていなかった、と。
売上と利益にばかり目が行き、
事業を見ていなかった。
お客様を見ていなかった。
社員も見ていなかった、と。
頭の中は儲けることだけだった・・・。
そんな風に仕事をしていたため、
仕事をしていても全然面白くなかった、
と社長。
その後、
初心に返った社長は、
起業当初の事業に集中する方向にシフトし、
気持ちを込めて、
一つ一つ丁寧に仕事をするようになったそうです。
今、事業は回復し、順調に成長軌道に乗っているとのことです。
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■気持ちが入っていない事業は行き詰る
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事業が上手くいき始めると、
仕事が俄然面白くなる。
仕事が面白いから、寝る間も惜しんで一生懸命やる。
だから成果が出る。そしてますます面白くなる。
それで自信がついて、大きく広げたくなる。
しかし・・・そこに落とし穴がある。
事業を次々と展開している様はかっこいい。
周りからうらやましがられ、
持ち上げられ、
チヤホヤもされる。
だからさらにスピードを上げる。
でも、気持ちが入らず上っ面だけの経営をすると、
瞬く間に組織は行き詰る、ということです。
会社は生き物です。
目をかけ手をかけてやれば、
イキイキと輝きます。
一方で、
いい加減に扱えば、
すぐに枯れて、
死んでしまうのです。
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■自分レベルの視点で
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自分レベルではいかがでしょうか?
実は僕も、自分のコンサルティング事業とは別に、
形だけの「社長」をやったことがあるんです。
知人から頼まれて安易に引き受けてしまい、
大変な目に会いました。
前述の社長の言葉どおり、
魂が入っていないんですよね。
気持ちも入っていない。
だから、いろいろと不具合が出てきて、
結局いやな思いをしたまま、
社長を下りました。
生半可な気持ちでやってうまくいくほど、
経営って甘くないんですよね。
自分の仕事にどれくらい魂を込められるか。
どれくらい気持ちを込めて、
顧客や社員と向き合えるか。
結局そこなんですよね。
今年、あらためて、
そこにこだわって生きたいと思います。
ぜひ、あなたも。
応援しています。
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■編集後記
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名古屋もやっと冬らしくなってきました。
今季はいつ雪が降るのか、と待ちわびています。
冬はちゃんと寒くなってもらわないと、
商売上困ってしまう人も多いですよね。
本格的な冬の到来を期待しています。
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