2016/11/04
第603号 【何のために仕事をするのか?】
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■事業を進めるパワー
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事業を前に進めていくパワーはどこから生まれてくるのでしょうか。
ソフトバンクの孫正義社長は、
今年の7月に英半導体設計会社、アームホールディングスを
3兆3000億円で買収することを決めました。
続く10月にはサウジアラビアの政府系ファンドと組み、
最大で10兆円規模になる投資ファンドを新設すると発表しました。
国内通信事業で成功し、
アメリカのスプリントを手に入れただけでは物足りず、
さらに大きな仕事をしていこうという意欲に満ち溢れています。
あらためて孫社長の強烈な成長志向に圧倒されます。
いったい、このパワーはどこからくるのでしょうか?
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■ピュアな思い
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かつてソフトバンクの社長室長を務め、
孫社長を近くで見ていた関係者は次のように言っています。
「(孫社長は)何としてもハイスコアを目指そうとするゲーム少年の
ような資質がある。そうした人格形成に昔の苦労した体験が関係して
いるという声もあるが、それだけならここまで成功しない。途中か
ら(世の中を変えたい)というピュアなものに昇華していっている
気がする」
つまり、
より高いハードルに挑戦すること自体に強烈に意欲を燃やす成長志向があり、
しかも単に志向するだけでなく、
ピュアな思いに基づいて一直線に突き進む行動力も兼ね備えている。(日経トップリーダー)
大きくなりたいとか稼ぎたいという自分のための欲求と、
世の中のためにとか困っている人のためにという外への貢献欲求の両方が備わり、
大きなパワーを生み出しているのですね。
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■共通価値の創造
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起業当初は、
自分のために頑張るフェーズです。
とにかく生きていくために、稼がねばならない。
そして、ライバルよりもたくさん稼ぎたい。
この欲求が大きなパワーを生み出します。
しかし、自分のためだけの欲求だと、
いずれ頭打ちになるフェーズがやってきます。
これを乗り越えさらに大きく成長していくためには、
もっとピュアな「世の中のために役に立ちたい」という志向が
重要になってくるのです。
マイケル・E・ポーターが提唱し、昨今のビジネス界で注目されている
CSV(Creating Shared Value:共通価値の創造)は、
ビジネスを通じて社会的課題を解決することを目指そうとするコンセプト
です。
孫社長は、
まさにCSVのコンセプトを体現し、
前人未到の領域を突き進んでいるように見えます。
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■自分レベルの視点で
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自分レベルではいかがでしょうか?
あなたは今、どこのフェーズにいるのでしょうか。
とにかく自分のために稼がないといけないフェーズなのか。
ライバルとの闘いに明け暮れていいるフェーズなのか。
それとも、
ある程度事業は安定的に推移しているが、
なかなか次の成長期に入れない頭打ちのフェーズなのか。
いずれにしろ、
いつかはピュアな「世の中のため」という思いを自分の中に取り入れる
べき時期が来るでしょう。
それが、より大きな成長を手に入れるための条件です。
最初は、本心から「世の中のため」とは思えないかもしれません。
でも、何度も繰り返して思考し、
本当に思えるようになるまでその気持ちを育ててみてください。
僕は「中小企業の発展とそこで働く人の幸せが日本を良くする」と信じ、
今の仕事をしています。
でも、まだまだ道半ば。
もっとピュアにならないといけないのかもしれません。
あなたは何のために働いていますか?
考えてみてください。
応援しています。
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■編集後記
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昨日は前職の取引先の社長から誘われ、
その会社主催にゴルフコンペに参加しました。
起業した後も気にかけてくれて、とても感謝しています。
今日の夜は前々職の会社関係の人たちに声をかけてもらい、
「飲みミーティング」をする予定です。
いろんな人に支えられながら、立っているんだな、
と実感しています。
【11月16日の夜、名古屋でセミナーをします。】
テーマは、
「何度もリピートしたくなる会社づくり、人づくり」
繰り返し買ってもらうにはどうすればいいのか、
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