2006/01/06
第38号 プライベートかパブリックか
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
年末年始はいかが過ごされましたか?
私は、
寝る→食べる→子供あやす→竜馬がゆくを読む→子供あやす→寝る
というサイクルをひたすら6日間続けました(^^;)疲れた~。
そして太った~。
では2006年も元気にまいりましょう!
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■2005年は「i pod」で終わった
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2005年において、最も話題にのぼり、そして売れた商品といえば
アップルコンピュータの「i pod」といって良いでしょう。
他メーカーから似たような商品もたくさん販売されましたが、どれも
これも「i podみたいなヤツ」という分類から抜け切れず、アップ
ルを脅かすには至っていません。
機能はそんなに変わらないはず。
それなのになぜ人々は「i pod」を選ぶのでしょうか?
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■プライベート VS パブリック
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商品・ブランドを選ぶとき、それをプライベート空間で使用するのか、
パブリック(公共の場)で使用するのかによって、人々の行動は変わ
ります。
あなたは、目覚まし時計のブランドは何でもいいけど、腕時計のブラ
ンドにはこだわりませんか?それと同じです。
つまり、ヘッドフォンステレオはパブリックで使用するので、ブランド
がとても重要になるのです。人の目が気になるのですね。
友達から「あ、i podだね」
と言われると、とても満たされた気分になるのです。
「i pod」であるからこそ、意味があるのであって、似ていて
も他メーカーではちょっとダサい、となってしまうのです。
それでどうせ買うなら・・とi podを買ってしまうのですね。
(余談ですが、i podにつらてマッキントッシュも売れている
そうです)
このときの他人の目とは、友人であったり、会社の同僚であったり、
恋人であったりします。彼らのように、あなたのブランド選択に影響
を与える人たちを「準拠集団」と呼びます。さらにあなたがこれから
属したいと思っている集団もまた準拠集団となります。
「i podを身につけたイケてる人達」に憧れる人は、この実在す
るかどうか分からない集団に影響されて、i podを買うのです。
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■自分レベルの視点で
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ところで、ブランド指向が強い人は、結婚相手の選択にも準拠集団の
影響を受けていないでしょうか?
たとえば、結婚相手は「お金持ちじゃなきゃダメ」「エリートサラリー
マンじゃなきゃイヤ」「イケメンに限る!」と叫ぶご婦人がいたりし
ます。古くは「3高」なんてのもありました。
彼女たちは、結婚相手のパブリックでの評価ばかりを気にしているの
でしょう。友達や同僚、ご近所さんに「へえ、旦那さん○○会社に勤
めているの」と言われることこそがイキガイになってたりするのでしょ
う。
しかし、言うまでもありませんが、結婚相手を選ぶときに重要なのは
中身です(自戒をこめています)。プライベートでの人間性や価値観
が自分に合っているかどうかを吟味しなければ、いずれは悲しい結果
になるでしょう。
見栄えや肩書きだけでなく、「何ができる人か」ということに視点を
おいて相手を選ぶことがとても重要です。
「i pod」を身につける感覚でパートナーを選ぶと、ホントの
「i(愛)」は得られません。
なんて新年から偉そうに言ってみました(スミマセン)
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■今週の一冊 『ガバガバ儲けるブランド経営』 小出正三 著
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もと広告代理店のマーケッターの氏が中小企業でもできるブランド
経営について詳しく教えてくれます。ブランドは大企業のものでは
なく、中小企業こそ経営にブランドの考え方を取り入れ、会社を活性
かさせるべきだ、と熱く説いています。久々に引き込まれました。
赤線引きまくりで本がまっかっかになってしまいました。勉強させて
もらいました!ありがとうございました!!
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■編集後記
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私は結婚するまでは一部上場の企業に勤めていて、結婚してから辞め
ました。奥さんからしてみれば「詐欺だ!」と思うかもしれませんが、
今のところ平穏無事に暮らしています。さて中身も磨いておかねば・
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