2006/04/07
第51号 リアリティ
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■ワールドカップのユニフォーム
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サッカーのワールドカップが6月に開催されますが、各国代表チーム
のユニフォームを手がけるメーカーの勢力図に異変がありました。
前回大会で32チーム中4チームにしか供給していなかったプーマが
今大会では12チームに供給し、ナイキ(8)、アディダス(6)を
抑えてトップに立っています。
日本代表はアディダス製ですが、選手のスパイクはこれまたプーマが
トップシェアを誇っています。僕もプーマブランドユーザーだったの
で、この結果はとても嬉しく思っています。
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■リアリティはあるか?
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各メーカーは代表チームや選手のユニフォーム・スパイクのスポンサ
ーになることで販売増加効果を期待します。実際のプレーヤーが身に
つけてプレーすることで、ファンはその映像にリアリティを感じるこ
とができます。
憧れの選手が履いているスパイクを俺も履きたい。そうすれば俺も
あんなスゴイプレーができるかもしれない。いや、気分だけでもそう
ありたい、と願うのですね。
僕もマラドーナと同じスパイクを履いて、気分だけでもアルゼンチーナ
でした(^^;)
一方でリアリティの感じられない広告宣伝も世の中にはたくさんあり
ます。
例えば、木村拓也さんがカローラを運転してカッコつけているCMに
は全くリアリティが無いですよね?
10億円の豪邸を建てようという人が(車内吊り情報)まさか、ですよ
ね。フェラーリなら納得できますが。
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■等身大の信頼性
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このカローラのCMの販売への効果がどの程度であったかというデータ
はありませんが、今後はこういうCMは減っていくと僕は予想してい
ます。現代の消費者はリアリティのある情報を細かく分析して購入する
傾向が強くなっているからです。
企業がブログを使って商品の使用感想を発信したり、発言力のあるオ
ピニオンリーダー的存在の人に自社商品を紹介させる手法(アフィリ
エイト)も頻繁に行われています。企業も重要視しているようです。
リアリティのない大物芸能人よりも、自分と等身大の人の意見の方を
信用する消費者が増えているのです。
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■自分レベルの視点で
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僕も自分のHPで面白かった本を紹介していますが、ここから買う人
はまだまだ少ないです。これはまだ僕が信頼されていないという、動
かしがたい証拠です(涙)。豊田が薦める本なら是非読んでみよう、と
いう人が増えるように頑張るのみです。
さて、あなたはどうでしょう?
あなたが「いい」と薦める商品であれば買ってくれるお客さんが何人
いますか?
今は0でもかまいません。あなたがリアリティをもって真剣にお客さん
のことを思って薦めることができれば、必ず思いは伝わります。
大企業の無機質なCMよりも、あなたという「リアリティ」を求める
人々がこれからどんどん増えてきますから。
そのときまでに、僕たちは「本物」になっておけばいいのです。
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■今週の一冊 「すごい会議」 大橋禅太郎 著
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シリコンバレーで起業し、成功する過程で出会ったマネジメントコーチ
の手腕を紹介する本です。著者はそのコーチの手法に感銘し、会社を
売却後に日本でその手法を広め、またまた大成功してしまったツワモノ
です。とにかくその手法はホントに「スゴイ」です。コーチやコンサル
タントを目指す人には超オススメです。成功物語としても単純に面白い
です。
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■編集後記
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いよいよ新しい期に入りました。街には真新しいスーツを着た新入社員
が溢れています。皆これから何を感じ、どんな方向に向かうのでしょう
か。僕たちも目標をしっかり立て、自分の道を歩いていきたいものです
ね。まだまだ若いモンには負けへんで!
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