名古屋の経営コンサルタント レイマック

豊田礼人ブログ「シンプルなことの繰り返し」

2009/02/11

ケーキに人生を埋めた金髪の鉄人

このケーキ、今池のセントラルガーデンにある「FORTISSIMO H (フォルテシモ アッシュ)」の売れ筋ナンバー1商品です。名前は忘れましたが、いわゆるイチゴショートです。他にもデザイン性に富んだ芸術品のようなケーキがずらりと並んでいましたが、やっぱりみんなイチゴショートがすきなのね、と思いました(^^*)。

味は文句なし。

このF店、有名パティシエ、辻口博啓氏が名古屋で初めて出したお店だそうです。なのでオープン当時(2007年)はマスコミの取材が殺到し、それに反応したお客さんが連日列をなしていたそうですが、今は比較的落着いていました。

辻口氏は石川県に和菓子屋の長男として生まれました。和菓子屋を継ぐつもりだったそうですが、友達の誕生日会で食べたショートケーキに感動して洋菓子の道に進んだのだそうです(やっぱり、イチゴショートだ!)。

その後は国内外のコンクールを総なめにし、自由が丘に「モンサンクレール」という店をオープンさせ、TV「料理の鉄人」でパティシエとして初めて優勝し、全国的にも有名になったそうです。

この辻口さん、天才だったと結論付けるのは簡単ですが、ケーキ職人という職業に人生をうずめ、努力を続けてきたからこその成功なんだろうと思います。

一つの道に自分の人生をうずめて勝負することで抜きん出て、それからは多彩な才能を多方面で発揮して横展開し、異業種とのコラボやプロデュース業で仕事の幅をさらに広げていく。ショコラに合うジャズのCDをプロデュースしたりもするそうですよ。しかしスタンスはあくまでパティシエ中心。だから活動にブレがないんですよね。そうしているうちに自分がどんどんブランド化していき、マスコミが注目して店がさらに話題になり、お客さんが寄ってくる、という循環ができるのだと思います。まずは一つの道を極め、それから横展開なんですね。この順番が大切です。逆になっている人は要注意。

しかし、この店、かなり広いんですよ。あの場所をいくらで借りているのか分かりませんが、かなりの数のケーキを売らないとペイできないと思います。これからが勝負ですね。応援しています

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