2011/05/31
正しい思想とは?
ドイツが22年までに原子力発電を全面停止するという方針を決定したそうです。
もちろん福島の原発事故がきっかけ。大幅な自然エネルギーの増強や省エネの拡大が前提となるそうですが、それでも脱原発という壮大な挑戦をしようとメルケル首相は呼びかけています。
日本と同様、産業界は懸念を示しているそうですが、「まずは安全な生活、人々の生命が大事でしょ?」というメッセージを国のリーダーが示したのだと思います。
当の日本では、浜岡原発の停止は実現したものの、原発の将来についての議論は一向に盛り上がらず、菅首相は国際舞台で原発推進の意向を早々と表明しました。(これには本当に驚きました)
資源の無い国・ニッポンでは生産活動を活発にし、モノづくりで外貨を稼がなければ経済の成長は望めません。そのために電気を中心としたエネルギー政策はより慎重に考えねばならないことは重々承知しています。
しかし、今もっておさまらない福島の事故を見ると、もっと原発の今後について、日本のエネルギー政策について議論を深めなければならないと思います。
首相の言動はどうも軽すぎる。国の方向性も今ひとつはっきりしない。国民の議論も盛り上がらない。
日本人は、この事故をどう考え、どう総括し、どんな方向へ進むのか。
正しい思想を持たない人間が、知識をもっても、技術をもっても、金をもっても、百害しかない。(by 本田宗一郎)
日本人は正しい思想を持っているのか?
「日本は強い国、素晴らしい国」だけど、素晴らしい思想を持っているか?
そんなことを考えていました。
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