2010/08/22
ビジネス能力に長けたプロ・ハードル選手
昨日は世界陸上ヘルシンキ大会の400mハードルで銅メダルをとった為末選手 の講演を聴きました(メイドインジャパンプロジェクト 主催)。
陸上選手がどんな話をするのだろうと思っていたのですが、学び&気づき満載のお話で、とても衝撃的でした。メモもしっかり取りました。
為末さんは、色々な制約がある中で、いかにアイデアを出し、勇敢に生きていくことが重要か、ということを僕たちに教えてくれました。
為末さんは、中3で肉体的にも、能力的にもピークを迎えたそうです。170cmの身長も、50m走のタイムも、中3から変わっていないそうです。
もともと短距離の選手だったのですが、ただ走るだけの競技では、世界の大男と戦えない。そこで目を付けたのがハードル。この競技だったら、走るだけの競技よりも頭を使って工夫するで戦える余地が大きいと考えたからだそうです。この辺りから既に戦略的です。
為末選手は、ヘルシンキの世界陸上でメダルを取った後、プロに転向したそうです。すぐにスポンサーがつくと思ったそうですが、なかなか手を上げる企業はありませんでした。というのも、陸上選手というのは、マスコミへの露出が少ないので、スポンサー企業にメリットがないからだそうです。
スポーツ雑誌や新聞は野球やサッカーの話題で溢れる一方、陸上選手を取り上げるのはオリンピックと世界陸上ぐらいなのだそうです。そう言われればそうですよね。
そこで為末さんは、料理雑誌など、陸上に関係のない雑誌に出ることを思いついたそうです。
つまりそこは、「空いている」。
空いている部分に、自分の強みをぶつけていったんです。
そうやって、スポーツ以外の分野にスポーツ選手として露出する戦略をとったところ、色々人の目に触れるようになり、スポンサー企業も見つかったそうです。
いろんな制約がある中で生きていくためには、
・自分の強みを認識し、
・それを活用できる分野をゼロベースで探し、
・その分野の人たちに提供できるメリットを明確にして、
・情熱的にプレゼンする
ということが重要です、と言いたかったのだと思います。
為末選手は、「スポーツ」を切り口に、その強みを生かせる分野を色々と探し、スポンサーを見つけ、プロとして選手生活を続けています。
僕たち中小企業や個人が、力強く生きていくための、強烈なヒントをたくさん頂きました。
大、大、大ファンになりました。
ロンドンオリンピック、頑張ってください!
●追伸
為末選手の講演の後は、イデアインターナショナルの橋本社長 の講演がありました。これまた学び満載で、とても勉強になりました。橋本社長と為末さんは仲が良いそうで、そのつながりからこの機会が生まれたそうです。
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