2021/02/19
値上げを決断する時
愛知県名古屋市で中小企業の業績アップを親身に支援する経営コンサルティング事務所、レイマックの豊田です。
今回のテーマは【値上げを決断する時】です。
◆安く売り過ぎる
価格のつけ方は難しい。特にスタートアップの時、僕たちはどうしても安い価格をつけがちです。それは自信のなさの表れでもあるし、儲けすぎることへの罪悪感からかもしれません。
しかし、安く売りすぎて、忙しいけど豊かにならないビジネスを続けることは不可能です。利益を出し、豊かになり、税金をしっかり納めることが、僕たちの義務でもあります。
そして、適切な利益を得ることは事業継続のためにもとても重要なことです。
◆価格は二の次?
新しく事業をスタートさせたとき、最も嬉しいのは、「自分の商品・サービスを買いたいと言ってくれるお客様がいるのだ」という事実を知ったときです。
「え?ほんとに買ってくれるんですか?」と聞いちゃうぐらい嬉しい。
お客様がいることが嬉しすぎると、価格のことを二の次にしがちです。自分の商品を買ってくれる人、それはヨチヨチ歩きの自分たちを助けてくれる人、イコール、「いい人」。
そんな「いい人」から高いお金はもらえない。少しでも安く売りたい・・・。
このスパイラルから、安くしすぎて儲からないビジネスにはまり込んでしまう・・・。
◆値上げ
しかし、僕たちを助けてくれた感謝すべきお客様に安売りしすぎて、自分たちが儲からず、イライラモヤモヤしながら仕事をすることは良くありません。ましてやそれが理由で事業がストップしてしまったら、困るのは今まで買ってくれたお客様です。
「なじみの客」に縛られて、次のステップに進めない人は多い。
だから値上げを。事業が継続するための利益を確保するために。
価格以上の付加価値を提供することと、そして常にコストダウンの努力をすることは大前提。それでも利益が出ないのであれば、値上げをすること。
僕も、レイマッククラブの月会費を、2倍以上に値上げしたことがあります。「これでお客様がいなくなったらもうやめよう」という意気込みで実施したら、会員は減るどころか増えました。
値上げするとき、猶予期間をしっかり取り、値上げ理由を真摯に説明することを忘れずに。お客様はきっと分かってくれるはずです。
◆自分レベルの視点で
自分レベルではいかがでしょうか。
僕たちは、安売りしすぎて、自分で自分の首をしめていないだろうか。
商品やサービスを売るためには、原材料費だけじゃなく、自分の人件費、お客様と出会うための費用、商品をリニューアルするための費用、設備を更新する費用、など、いろんなお金がかかります。それらを払い続けられないと、事業を続けたくても続けられなくなります。
企業にとって重要なことは、継続し、お客様や社会に長期に渡って貢献すること。
せっかくの良いことも、続けられなかったら意味がない。
だからお客様を喜ばせると同時に、自分も適正な利益を得る必要がある。お客様も、あなたが干からびることを望んではいないはず。
いくらで売るべきか。
必要な値上げを躊躇しないで。
応援しています。
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