2015/11/06
第551号【デザインのチカラ】
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■すごいデザイナーの話
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TV番組「カンブリア宮殿」で、
高知県のデザイナー、梅原真さんの特集をしていました。
梅原さんは、
高知県の地元の農産物や特産物の強みや魅力ポイントを引き出し、
ネーミングを考え、
新たなデザインのパッケージで包み直し、
次々とヒット商品を生み出している、
すごいデザイナーです。
高知が大好きで、
都会の企業からの依頼は受けない。
お金儲けをしたいだけの人の仕事も受けない。
地元で、
自分たちの手で何かを必死で作っている人たちを応援することが、
梅原さんの仕事の基本スタンスになっているのです。
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■金儲けのためじゃない
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その梅原さんから、
僕はこんなメッセージを受け取りました。
デザインというのは、
作り手と買い手をシンプルにつなぐ手助けをするものだ。
自然に逆らい、
目立とうとするのではなく、
自然の流れに静かに溶け込むようなものが、
本当に良いデザインなのだ。
お金儲けのためじゃなく、
生産者が魂を込めて作った、
地元の良いものを、
多くの人に届きやすくする。
自分の足元を見つめ、
自分の強みを知り、
それを伝える。
それがデザインのチカラ。
梅原さんのデザインを見ながら、
そのシンプルさの向こうにある奥深さに、
プロフェッショナルとしてのこだわりを強く感じました。
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■これからはデザインやでえ
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高度経済成長期、
アメリカ視察から戻ったかの松下幸之助さんは、
こういったそうです。
「これからはデザインやでえ」と。
それからすでに何十年も経ちましたが、
日本では、
まだまだデザイン面で立ち遅れている企業はたくさんあります。
特に中小企業は、
デザイン戦略がすごく弱いと感じます。
デザインが良くないばかりに、
商品やサービスの良さがターゲットに届かず、
気づいてもらえない場合も多い。
デザインは、作り手(売り手)と買い手をつなぐための、
すごく重要なものです。
これからの経営の現場ではますますその重要性が増していくと
僕は感じています。
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■自分レベルの視点で
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自分レベルではいかがでしょうか?
僕たちは、
デザインの重要性について、
正しく理解しているでしょうか?
デザインについて、
戦略を立て、
必要な資金を投下しているでしょうか?
ホームページのデザイン、
ロゴマークのデザイン、
パンフレットのデザイン、
名刺のデザイン、
商品パッケージのデザイン、
企画書のデザイン・・・、
社長や社員の服装だって、デザインの一部です。
これらに無頓着ではいけません。
良い商品やサービスを、
きちんと顧客に届けるために、
良いデザインをまとい、
顧客と正しくコミュニケーションをすること。
派手じゃなくて、
あなたらしさが際立つようなデザイン。
そんなデザインを考えてみてください。
答えは足元にある、かも。
応援しています。
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■編集後記
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今週の木・金(今日)は、名古屋の事務所を離れて、
勉強合宿に来ています。
経営者さんたちと、自分の事業を振り返っています。
非日常的な場所で、客観的に自分を見るというのは、
脳と心にとても良い刺激が与えられるようです。
さて、11月17日にセミナーを行います。
今回で38回目となる定例セミナー。
年内最後のセミナーです。
タイトルは、
「これで解決!小さな会社・スモールビジネスの戦略的経営術」です。
大企業とは異なった、小さい会社ならではの戦略や、
売上を伸ばすためのマーケティング、
小さい会社の経営者の役割や行動の仕方、
などについてお話しします。
日時:11月17日(火)19時~20時45分(18:30より受付)
場所:ウインクあいち 904会議室
(名古屋駅前)
参加費:3000円(税込)
定員:30名
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